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鶏ポタラーメン THANK @ 大門

グループ: ラーメン, 港区, 居抜き

                       

 

 浜松町駅から芝公園にかけて広がるオフィス街の路地裏に、客の絶えない人気ラーメン店がある。2年前のオープン以来ファンを増やし続け、2012-13 業界最高権威 TRY(東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー)新人賞の、鶏白湯部門で優秀賞を獲得した。

 

                       

 

  その白くトロッとしたスープには、鶏と野菜の旨味が凝縮されている。オーナー兼店長の田邉雄二さんが「忙しくて野菜の摂れない方に、うちのスープから栄養 を摂ってもらえたらと思って」と言う通り、化学調味料を一切使わない滋味深い味わいは、とても体にやさしい。「さらり、とろり、ぽてり」と、スープの濃度 が3段階から選べるのも人気の所以だろう。卓上にはカレースパイスが置いてあり、「後半に少しずつ入れ、味の変化をお楽しみください」との案内が添えてあ る。田邉さんによると、カレースパイスを入れて替玉を楽しんだり、ライスを入れてリゾットにしたりするのがお勧めとのこと。店内はアメリカのアンティーク だというシックな木製の扉、白い土壁、木目をアクセントにしたナチュラルな雰囲気はおしゃれなカフェのようで、女性客も入りやすい。

 

                       

 

  田邉さんがラーメン店の開業を決意したのは、ニューヨークに留学中の23歳のときのこと。日本の文化を伝えるような商売をしたいと考えるうちに、もともと 大好きだったラーメンに行き着いたのだとか。グリーンカード(永住権)がとれず、現地での開業をあきらめざるを得なかったとき、日本で人気の「せたが屋 ラーメン」がニューヨークに進出することを知り帰国。「せたが屋ラーメン」本店で修行し、その後、念願だったニューヨーク支店の店長に就いた。さらに、調 味料を使わず素材の旨味のみで勝負する「ラーメンゼロ」を経て、現在の「鶏ポタラーメン THANK」をオープン。こだわりのスープには、「ラーメンゼロ」での経験とニューヨーク時代の体験が生きている。

「豚肉がタブーな宗教を持つ人は多いんです。だから、どんな人でも食べられるように鶏を使いたかった。」

 

                       

 

田邉さんの視点は、実にグローバルだ。

 

「この物件を見たときには、開店時のイメージがすぐに浮かんでわくわくしました。浜松町というハブステーションから近く、オフィス街で、裏路地というプレミアム感もあって、賃料も手頃で。どうしても押さえたいと思いましたよ。」

  2年かけて100軒近い物件を見てきた。その中でも田邉さんを虜にした物件だけあり、他にも申込がたくさんあったという。「当時のABC店舗の担当の方が 親身になって、大家さんに手書きで手紙を出すと良いですよ、とか色々アドバイスをくれたんです。決まったときは嬉しかったですね。」と、当時のことを教えてくれた。

 現在は2店舗めをオープンさせるべく、新たな物件を探しているという。「ABC店舗さんを信頼してお願いしています。今の担 当の岩田さんは、お若いのにしっかりしていて先を読む力がある人。良い物件を探したりオーナーさんと交渉したりするうえで、担当の方に安心感があるという の は大切ですよね。」という言葉に、ABC店舗への信頼が感じられる。当面は、港区のオフィス街を中心に店舗を広げていくのが目標とのことだ。「港区と言え ば THANK、と言われるような港区を代表するラーメン店に育てていきたい。そして、将来的にはニューヨークにも出店するつもりです。」ニューヨークという 文化が入り交じる街で支持される店をつくることは、自分を高めることにつながると語る田邉さん。

 

信念と意欲のあるラーメン店は、今日もおいしい笑顔であふれている。

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