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東京で飲食店開業するなら知っておきたいエリアと立地の基礎知識 ~繁華街編~

東京で飲食店開業するなら知っておきたいエリアと立地の基礎知識 ~繁華街編~

常に人通りが絶えない繁華街
飲食店も多く集まり街全体に活気のある情景が浮かびます。

しかし、ご自身で飲食店を出店するとなると別問題。
「繁華街であれば、飲食店経営もうまくいくだろう」という過信から、”オープン後数カ月で閉店”といった予想だにしなかった結末を迎えるかもしれません

そんな事態にならないためにも、今回は繁華街で飲食店を出店するメリット・デメリット、あわせて東京都内で繁華街とされるエリアの情報について詳しく解説していきます。

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「繁華街」とは

「繁華街」とは、一般的に、商業地のある地域ないしは商店街の中でも、百貨店や専門店、飲食店などの施設が多く立ち並び、多くの人で賑わうエリアを指します。

繁華街の多くは、交通網が発達しており、ターミナル駅や都心の地下鉄周辺に広がる傾向が強くあります。

繁華街に飲食店を出店するメリット・デメリット

飲食店を出店する際にはエリアの特性を把握しておくことが大切。ここからは繁華街に飲食店を出店するメリット、デメリットの両面からみていきます。

メリット

曜日・時間帯・客層に囚われない営業

繁華街は、土・日・祝日に限らず、平日にもたくさんの人が集まるので、売上を伸ばすチャンスがたくさん。
さらに、曜日に限らず、時間帯も同様です。昼夜に関係なく一定の人通りが確保されており、学生のランチや主婦のティタイム、お勤め帰りのサラリーマンなど幅広い客層にアプローチが可能な点も魅力的といえます。
観光や飲み歩きスポットのあるエリアであれば、遠方からの顧客獲得も狙うことができるでしょう。

デメリット

賃料や人件費の高額相場

繁華街では物価や人件費が高いほか、飲食店出店者からの需要が非常に高いため、家賃が坪単価3万円以上であったり、保証金が10ヶ月であったりと、物件にかかる費用も高額になる場合がほとんどです。
店舗オープン後の費用回収にあたっては、オフィスや住宅が混在するエリアであれば中高年齢層をターゲットとして狙えますが、若い世代が多く滞在するエリアであれば客単価を大幅に上げることは難しくなってしまいます。

競合店の多さ

繁華街は他エリアと比較し、飲食店の出店数が多く賑わっている反面、すぐに閉店してしまう店舗も多く存在します。
理由としては、人通りが多く立地としては十分ですが、近隣店舗との差別化に苦戦し、集客における競合負けが生じるためです。空間のオリジナリティやインパクトのあるメニュー、満足度の高い接客サービスなど、他店に秀でる要素がなければ競争が激しい中では戦っていけません。
また、テレビや雑誌などのメディアに取り上げられ話題となった店舗であっても、リピーター獲得への戦略を準備せずに常連客がつかなければ、一過性の集客に留まり経営が途絶えてしまうので注意が必要です。

東京の繁華街エリア情報

競合必至の人気エリア

新宿

世界一の乗降者数を誇るターミナル駅として23区の中央に位置する新宿。ビジネスや観光、ショッピングなど多方面にわたって人口が密集する賑やかな繁華街。

【1日の平均乗降人員(2019年度)】
JR 77万5386人
東京メトロ 23万7552人

その他、京王電鉄:78万8567人、小田急電鉄:51万6876人、都営地下鉄:45万7182人

店舗賃料相場(2021年度)】:平均坪単価 35,003円
【飲食店舗数(2021年度 ※新宿区)】:5,532店舗
【主要スポット】:新宿歌舞伎町、新宿御苑、ルミネ、小田急百貨店
【飲食店の特色】:小さな飲食店がひしめく「新宿ゴールデン街」「思い出横丁」のほか、駅周辺一帯に大手チェーンが多数出店。グルメの聖地として、規模・業態問わず多種多様な飲食店が揃う

新宿(新宿区)の詳しい街情報はこちら ☜

池袋

新宿に次ぐ巨大ターミナルとして、大型商業施設が林立し商業の中核地を担う池袋。大手企業が本社ビルを構えていたり、劇場や映画館が多く点在したりと、東西で異なる顔をもつ繫華街。

【1日の平均乗降人員(2019年度)】
JR 55万8623人
東京メトロ 56万7703人

その他、東武鉄道:47万6276人、西武鉄道:33万4791人(※2020年度)

店舗賃料相場(2021年度)】:平均坪単価 30,124円
【飲食店舗数(2021年度 ※豊島区)】:2,674店舗
【主要スポット】:サンシャインシティ、西武百貨店、東京芸術劇場、立教大学
【飲食店の特色】:隣駅の高田馬場に並び、都内屈指のラーメン激戦区。駅周辺には大手チェーンのファストフード店や居酒屋などの飲食ビルが立ち並び、駅西側の立教大学・住宅地周辺にはレストランや定食屋などの個人店が点在している。

池袋(豊島区)の詳しい街情報はこちら ☜

比較的賃料相場の低いエリア

町田

東京の中でも神奈川近くに位置しベッドタウンとされている町田。古くから商店街で賑わってきた街であるが、昨今では大規模な再開発により大型商業施設やタワーマンションが建ち並び、”西の渋谷”といわれるまでに様変わりした繁華街。

【1日の平均乗降人員(2019年度)】
小田急電鉄 28万9419人

店舗賃料相場(2021年度)】:平均坪単価 22,857円
【飲食店舗数(2021年度 ※町田市)】:1,371店舗
【主要スポット】:町田仲見世商店街、東急ツインズ、ルミネ、マルイ
【飲食店の特色】:いわずと知れたラーメン激戦区で、「一蘭」「一風堂」「蒙古タンメン中本」といった有名店のほか、個人店の名店も多く立ち並ぶ。 また、夜遅くまで営業する居酒屋やおしゃれなカフェが多いのも特徴的。

町田(町田市)の詳しい街情報はこちら ☜

意外と知られていないABC店舗おすすめエリア

大山

「ハッピーロード商店街」、「遊座大山商店街」という2つの大規模商店街が東西に広がる大山。大型商業施設や観光スポットはないものの、若者からお年寄りまで連日多くの人で賑わう“板橋区最大の繁華街”。

【1日の平均乗降人員(2019年度)】
東武鉄道 5万2049人

店舗賃料相場(2021年度)】:平均坪単価 17,136円
【飲食店舗数(2021年度 ※板橋区)】:2,114店舗
【主要スポット】:ハッピーロード商店街、遊座大山商店街 ※大規模な再開発事業が進行中(2024年12月完了予定)
【飲食店の特色】:住民がメインターゲットとなる大山では、個人店を中心に日常使いできる和食店やコストパフォーマンスの高い居酒屋が多数カフェやイタリアンなどのカジュアルな業態は比較的少数で、昨今ではアジア系外国人の方が増えていることから中華料理店や韓国式焼肉店など飲食店の多様化がみられている。

大山(板橋区)の詳しい街情報はこちら ☜

繁華街の居抜き物件


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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