サラリーマンの街として知られる、神田の一角にある千代田区小川町。オフィスビルや飲食店が豊富に建っているほか、スポーツ店の出店も盛んであり、その数は世界でも類を見ないほどと言われます。さらには自然や文化の要素もある小川町の魅力を、さまざまな視点でご紹介します。小川町に出店する飲食店データや人口特性、家賃相場などの気になる情報もお届けしますので、ぜひ最後までご一読ください。

ビジネス・文学・スポーツと多彩な顔

東京都千代田区の小川町(神田小川町)は、靖国通り周辺に1丁目~3丁目まであり、神田駿河台や神田淡路町、神田美土代町などと接しています。周辺は商業ビルや飲食店が多く立ち並び、靖国通り沿いにはスポーツ用品店が軒を並べていることで有名です。古書の街として知られる神田神保町から近いこともあり、出版社や古本屋の進出も盛んな地域です。

アクセス情報

小川町には、1丁目にある都営地下鉄新宿線「小川町駅」があります。路線は異なるものの、東京メトロ丸ノ内線の「淡路町駅」、千代田線の「新御茶の水駅」と連絡しており、スムーズに乗り換えできる環境です。新宿・渋谷・池袋などの副都心からのアクセスが良く、千葉の本八幡へは一本で到着です。また、JR神田駅からも近いため、東京駅から新幹線を利用する際も便利な駅です。

駅周辺には神田警察署や東京電機大学、正則学園高校、錦城学園高校があり、靖国通りや外堀通りといった幹線道路も近くを走っています。ちなみに若者に人気の秋葉原は、小川町駅から歩いて行ける距離にあり、アニメ文化を身近に感じられるところも小川町の特徴です。

教育施設が多く、皇居から近い

日本経済の中心地とも言える丸の内や大手町、日本橋から徒歩圏内で、オフィスビルが多く立ち並ぶことから、小川町に対してビジネス街というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、小川町から皇居のお濠まで目と鼻の先で、地元に住めば気軽に散歩やジョギングなどが楽しめます。また、御茶の水や駿河台からも近く、靖国通りを西に進んで駿河台下交差点を北上すれば明治大学のキャンパスが見えてきます。大学や高校が多いことから、小川町は学生の街という一面も持っています。

町名の由来

小川町という町名は、江戸時代から使用されてきました。もともと、この地域は鷹狩りに使う鷹を飼育する鷹匠が住んでいた街で、当時は元鷹匠町と呼ばれていました。それが、元禄6年(1693年)、5代将軍徳川綱吉が「生類憐れみの令」を発令し、鷹狩りを禁止したことをきっかけに町名の変更が行われたと言われます。

なぜ小川町と言う名に変更されたのか、確かことは分かっていません。一説によると、この地域は「小川の清水」と呼ばれる池があるほど、きれいな水をたたえた小川があったことから、その名が付けられたと言われます。清らかな小川のせせらぎがあったことは、戦国時代の武将・太田道灌の「むさし野の小川の清水たえずして岸の根芹をあらひこそすれ」という歌があるのを見ても想像できます。

明治時代のにぎわい

小川町には多くの武家屋敷が建っていましたが、明治に入り武家地が整理されたことで新たな街の装いを見せるようになりました。

明治の世は西洋の文物がたくさん流入した時代として知られます。小川町も例外ではなく、この界隈では西洋料理店やさまざまな洋物店、ビリヤードや大型百貨店が進出し、多くの人出でにぎわいました。江戸時代までは牛肉食の習慣がなかった日本ですが、ここ小川町には牛肉料理の専門店も立ち並び、濃厚な牛の美味はまたたく間に小川町民をとりこにしました。

また、簿記を学ぶ教習所や柔術専門の学校などの進出が盛んであったほか、東京物理学校や私立鳥海女学校、さらには英語・漢学・数学を学ぶ研精塾なども設立され、「学問の街」として小川町は独自の発展を遂げていきました。

文豪にも愛された街

小川町は古本の街として有名な神保町からほど近い場所にあり、文学の香りもどことなく感じさせます。それを証明するかのように、この地は明治の文豪たちとも縁の深い街です。

小川町1丁目にはかつて、正岡子規も勤めた日本新聞社がありました。その正岡の同級生である夏目漱石は名作・『坊っちゃん』を手がけたことで知られますが、その主人公の出身校は小川町2丁目の東京物理学校(現・東京理科大学)です。また、文藝春秋社で雑誌編集長を務め、後に文化勲章を受賞した昭和期の作家・永井龍男は、小川町3丁目で住居を構えていました。そうした文豪たちを引きつける独特の魅力が、小川町にはあったのかもしれません。

スポーツ店の数は国内でもダントツ

近代以降の小川町発展の歴史は、スポーツとともにありました。靖国通りに沿って小川町を散策すると、実に多くのスポーツ用品店が並んでいるのが分かります。その規模は、半径500m圏内に50店舗近くを数えるほど。小川町は日本でも有数のスポーツの街として認知されています。

明治以降に小川町周辺で多くの高校・大学が設立され、この地は多くの若者たちでにぎわっていました。昭和30年代に入ると、東京オリンピック開催の影響と、スポーツ好きな若者たちの趣味も反映されて大小さまざまなスポーツ用品店の出店が目立つようになります。そして、ミズノやヴィクトリアなど大手スポーツ用品メーカーも続々進出を果たし、小川町は、名実ともに「スポーツ店のメッカ」という称号を戴くようになったのです。

小川町をスポーツの街として定着させるべく、町も積極的にPRしています。毎年開催される「神田スポーツ祭り」では、スポーツ好きが楽しめるイベントが盛りだくさん。それと同時に神田古本祭りや神保町ブックフェスティバル、神田カレーグランプリなどとも連携し、今ではスポーツ・グルメ・古本を満喫できる千代田区のお祭りとして有名になりました。

どんな飲食店がある?

多くの飲食店が軒を並べる小川町では、特に中華料理店と居酒屋の進出が盛んです。もっとも多いのが中華料理店で1,276店舗、次いで居酒屋が1,034店舗となっています。このふたつは他の業態を大きく引き離し、全体で占める割合も非常に高い特徴が見られます。

どんな飲食店が出店チャンス!?

データを見れば、小川町でもっとも繁盛している飲食店は居酒屋系統のお店です。これは、小川町の需要が居酒屋に集中していることを意味し、街と業態の相性が良い証とも言えるでしょう。小川町という立地環境を考える場合、居酒屋・和食は狙い目と言えるかもしれません。

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居酒屋の居抜き
バーの居抜き
カフェの居抜き

周辺の主なスポット

・靖国神社
・東京ドーム
・東京大神宮
・湯島天満宮
・神楽坂
・神田神社
・神田古書街
・お茶の水ホテルジュラク 百彩健美あけびの実
・すずらん通り
・ニコライ堂
・神田警察署
・ヴィクトリア本店
・明治大学
・明治大学博物館

小川町に似た地域

■高円寺
新宿から一本で行ける高円寺は、アクセス良好で若者に人気の街として知られます。交通の便が良く、学生を中心とする若者が多く住むという意味で小川町と似ていると言えるでしょう。
■中野
バラエティに富む飲食店が多く出店する中野には、中野ブロードウェイなどの劇場も抱え、文化も豊かな地域です。
■新橋
ビジネス街として知られる新橋は、サラリーマンの夜のたまり場としても有名です。官公庁がある霞ヶ関と近く、超高層ビルも多数建っています。

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高円寺・中野・新橋の居抜き物件一覧

どんな客層?

【平日/昼】
小川町におけるランチ平均単価は、多くの地域で見られるのと同じで1,000円以下となっています。小川町を含む御茶の水エリアの昼間人口は、約109,100人です。オフィスが多く並ぶだけに、近郊から多くの勤め人が流入し、ランチの客層もビジネスマンが主流です。
【平日/夜】
小川町におけるディナーの平均単価は1,000円以下です。御茶の水の夜間人口は昼間と比べ激減し、3,700人程度。町内店舗を利用するディナーの客層は、ビジネスマンより地元民が多いと予想されます。

人口特性

小川町1丁目~3丁目を合わせた人口は、1,225人。(2017年12月現在)そのうち男性が622人、女性が603人となっています。男女の人口比率はバランスがとれているものの、オフィス街でもある小川町は昼になるとビジネスマンの流入が激しくなるため、人口の男女比は昼と夜とで違うものと見られます。

乗降人数

小川町駅の1日の平均乗降人員は69,453人です(2016年調べ)。乗車人員が34,625人、降車人員が34,828人でほぼ均等の割合です。小川町のここ数年の乗降人員数は平均65,000人ほどで、直近3年間のデータを見れば増加傾向にあります。

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小川町の賃貸相場

小川町の家賃相場は、ワンルームで113,800円、1Kで106,700円、1DKで143,500円、1LDKで185,300円、2LDKで265,700円となっています。千代田区は東京都内でも一等地が並ぶ土地事情で、神田地域も平均より高めの家賃相場で推移しています。

小川町の店舗賃料相場

小川町駅周辺にある建物の店舗賃料相場は、平均坪単価23,180円で、20万円~40万円の賃料が全体の43%を占めています。40万円~60万円も全体の22%を占めるなど、地価の高い千代田区だけに他のエリアの相場より高い印象です。20万円未満は全体の4%に過ぎません。