特集記事

【飲食店開業】焼肉店で開業を目指すなら

【飲食店開業】焼肉店で開業を目指すなら

焼肉店にとって最も重要な物件探し

飲食店を開業するにあたり、最初にぶつかる壁が物件探し。特に、焼肉店での出店は他の業態に比べて一層難しいといえます。

その理由としては、排気環境が整っている必要がある為です。

焼肉店ではテーブルごとに煙を吸い上げる排気管とロースターが必要で、その配管に必要なスペースを十分に確保しなければなりません。最近では、ひとり焼肉店が増加し小規模なスペースでも営業が可能となっていますが、大方の焼肉店は複数人での来店をメインとした店舗である為、排気管の設置などで開業費用がかさむことは間違いないといえます。
また、排気設備については店内の設備だけではなく、排気管で吸い上げた煙を外気へと流すダクトも必要となります。
特に焼肉店では近隣住民や近隣店舗への迷惑を避ける為、建物の最上階もしくは一定の上階までダクトを引き上げることが求められ、高額な費用がかかると想定されます。なお、焼肉店は重飲食にあたりますので、物件探しの際には「業種制限はないか」「ガス容量は足りているか(※重飲食の場合:10号以上※)」など賃貸条件についてもしっかりと確認する必要があります。

焼肉店におすすめな居抜き物件

焼肉店の開業には居抜き物件がおすすめといわれている理由は、一からつくると高額となる設備費用を大幅にカットできるからです。
もしも、何もないスケルトン物件を取得し、内外装工事からインフラの引き込み、排気・厨房設備の導入、什器の調達を行うとなると、1000万円以上の資金と長期にわたる時間を消費します。そのようなコストと時間を削減するためにも焼肉店を開業する方の多くは居抜き物件を選んでいるのです。客席に関しても、居抜き物件ではほんの少し手を加えるだけで利用可能な物件が多いので、トータルの費用としてもかなり抑えることができます。
ただし、焼肉店の居抜き物件は開業希望者の競争率が激しいので新着情報を素早く掴むことが重要となります。居抜き専門の不動産サイトなどに会員登録を行い、市場に出回る前の未公開物件の情報を取得することもおすすめします。

焼肉店の開業に必要な費用とは

店舗投資費用

居酒屋の内装設計・工事費用に関しては、店舗規模によって大きく左右しますが、居抜き物件で1坪あたり30~50万円、スケルトン物件で1坪あたり50~100万円が相場といわれています。
前述の通り、焼肉店には通常の内外装工事費に加え、排気設備にかかる費用が大きく、無煙ロースターを導入するのであれば1台につき約20~30万円はかかってしまいます。つまり、開業資金の大部分は店舗投資費用に取られるということです。また、取得した物件においてガス容量が足りていない場合やグリストラップがない場合は、追加で工事を行う可能性が出てきて負担が大きくなるので注意が必要です。できるだけコストを抑えたいという方は、物件の内見時にしっかりとチェックしておきましょう。

内見時のチェックポイントについては、
こちらの記事をご覧ください!

運転資金

運転資金には家賃や通信費などにかかる固定費と、仕入れや人件費などにかかる変動費があります。一般的に、開業してからお店が軌道にのるまでには約6ヶ月間かかるといわれていますので、入居前にその期間分の金額を用意しておくことが妥当です。

費用区分 運転資金の内訳
固定費 賃料、通信費、保険料、リース料、減価償却費、支払い利息など
変動費 水道光熱費、人件費、広報・宣伝費、仕入れにかかる費用、
消耗品費、修繕費、交通費、交際費など

”オープンと同時にお店に行列ができている”というのは理想的ですが、多くの飲食店はそうではありません。ほとんどの店舗は知名度が低い為、お客様の来店もほとんどない状態がしばらく続きます。
しかし、最初は赤字経営だった店舗でも、お店のコンセプトを軸にメニュー考案や宣伝活動を地道に努めていればば黒字転換することは大いにあります。開業するまでがゴールではなく開業してからがスタートになりますので、「どうしたらお客様に来てもらえるのか」を常に考え、情報の取得と新たな施策を実行していきましょう。

焼肉店経営に必要な資格・手続き

食品衛生管理責任者資格の取得と飲食店営業許可の届け出

飲食店を開業するときには、全業態共通で「食品衛生管理責任者資格」の取得と「飲食店営業許可」の届け出が必須となります。ちなみに、飲食店営業許可を各市町村が指定する保健所へ提出する際に、食品衛生管理責任者の資格が必要になるため、「食品衛生管理責任者資格」取得後に「飲食店営業許可」を提出するという流れがよいでしょう。

食品衛生責任者の資格取得については、
こちらの記事をご覧ください!

防火管理者資格の取得と消防の届け出

焼肉店は他の飲食店よりも火器(ガス)を多く取り扱っている為、ボヤや大きな火災につながりやすい業態です。特に乾燥が激しい時期になると、ちょっとした不注意が原因で周囲を巻き込む大惨事になってしまうことも考えられます。
そんな事態を引き起こさない為にも、店舗に見合った消防計画を作成して消防の届け出を行い、計画的に管理する「防火管理者」を選任する義務があります。焼肉店を出店する場合には、必須項目となりますので事前に流れをチェックしておきましょう。

防火管理者の資格取得については、
こちらの記事をご覧ください!

深夜酒類提供飲食店営業開始届

焼肉店の中には、24時を超える深夜営業を行う店舗もあるかと思いますが、深夜に酒類を提供する場合には「深夜酒類提供飲食店営業開始届」が必ず必要になります。しかし、この届出においてはいくつかの条件を満たす必要がある為、事前に確認をしなければなりません。

その確認事項の一つが、用途地域です。
そもそもお店のある地域が、深夜に酒類を提供してよい地域なのかを確認する必要があります。よく不動産情報を見ていると、「第一種低層住居専用地域」などといったように、そのエリアが住居、商業、工業など、どのような用途に適しているかを定めた地域種別が書かれていると思います。ご自分の開業する店が、「住居専用地域」または「住居地域」以外の地域であることを確認してから、届け出を提出しましょう。

繁盛店をつくるポイント

肉の仕入先選定

焼肉店といえば、やはり肉の選定が肝心。焼肉店は、お祝いや宴会、ファミリーでの食事など利用シーンは様々ですが、ターゲットとなる顧客に合わせて、提供する肉の質や量が決まってきます。全国展開のチェーン店ならば、自社の牧場で家畜を育成したり、ロット数の大きい仕入れを行なったりと、費用を抑える手段が複数考えられますが、開業初めの個人店においては安価での仕入れが難しくなっています。この仕入れルートをいかに確保するかで収益率は大きく変わってくるといえます。
焼肉店での開業希望者の多くは、他の飲食店で修業を積み、肉の種類や扱い方に関する知識をある程度持っているかと思いますが、ランクの高い国産牛や希少な高級肉などを仕入れる為には人脈も重要となります。こればかりはお金で解決できないものにあたるので、同業者や畜産業者とのつながりをつくることにも尽力していきましょう。

サイドメニューの開発

回転寿司店に行くと、お寿司だけではなく、ケーキやフルーツが回ってきます。このようなものをサイドメニューと呼び、焼肉店ではサラダやスープ、ビビンバなどがあげられます。
もちろんお肉がメインとなりますので肉の種類や質にこだわることは言うまでもありませんが、焼肉店ではサイドメニューも重要な存在であるといえます。
理由としては、焼肉店への来店がファミリーや友人同士などの複数人数であることを見込める分、各々の好みや食事量に合わせた複数の注文が狙えるためです。また、回転寿司店よりもサイドメニューのボリュームと単価は大きく、一つの料理をシェアするというシーンも大いに考えられるため、売上を大きく左右するものであるといえます。

さいごに

お店の開店準備が整い、あとはオープン日を待つだけといった場合には、営業のシミュレーションをしてみましょう。
いざお店をオープンしたら、あらかじめ決めていたことでも手馴れなさや忙しさから不測の事態が発生することは多々ありますので、スタッフ同士の連携がとれるように準備を進めることが大切です。

焼肉店の居抜き物件


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
物件のご紹介はもちろん開業までをサポートいたします!


簡単30秒で会員登録完了!

飲食店、物販、テイクアウトなどの店舗物件をご紹介します!

記事に登録されているタグ

Copyright © 居抜き店舗ABC, All Rights Reserved.