バル開業に必要な資金目安
バル開業をするにあたって、必要となる設備は少なくありません。しかしそれ以外にも必要な物が多いため、あらかじめいくらくらいの費用がかかるのか、目安として知っておきましょう。開業資金は大きく分けて、物件取得費・内装工事費・開業費に分かれます。これらの詳細についてみていきます。
物件取得費
これは、テナントとして入居する際に発生する費用です。この中で一番お金がかかるのが保証金となります。家賃の支払いが延滞してしまった際や、テナントの破損などが起きた場合のために、管理会社やオーナーに預けておく費用となります。通常の物件と違いテナント用の物件となると家賃の6か月以上が相場となります。問題が発生しなければ返ってくるお金になりますが、契約内容や、退去時のテナントの状態によって変わってくるので注意してください。そのため、契約内容をしっかりとチェックしておきましょう。また、家賃が発生するのは工事開始日になりますが管理会社やオーナーによっては融通が利く場合もあります。立地がよい場所や人気の物件では難しいかもしれませんが、一度は交渉してみてもよいかもしれません。
内装工事費
テナントを借りたあと、バルを開業するために必要な設備や内装の工事が必要になります。ただテナントを借りただけでは飲み物や軽食の提供ができません。カウンターが必要であれば設置をしなくてはなりませんし、人気のバルを目標とするのであれば、雰囲気のよい内装に仕上げる必要があります。バルの一般的な相場は坪単価で30万~50万程度が必要といわれています。
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開業費
実際に運営するとなると、家具やキッチンなどの設備から調理器具、グラス、お皿などの什器が必要です。さらには人を雇うのであれば、従業員の制服なども必要になってきます。また、来店してもらうためのフライヤーや看板、ホームページ作成などの必要も開業費として考えます。全部をまかなおうとすると費用としては膨大になってしまいます。そのため、工夫次第で削減できるところなどは積極的に削減する必要があります。中には手作りの看板で費用を抑えながらカジュアルな雰囲気を出しているお店もあります。また、宣伝費用を抑えるために無料のSNSを有効活用して費用を抑えるなどの工夫をしています。方法次第では開業費を大幅に削減できるかもしれないので、自分でできる部分は自分で行うなどの知恵を使ってみるとよいでしょう。