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人の集まる人気バルを開業するには?

人の集まる人気バルを開業するには?

近年人気を集めているバル

バル開業を考えている方にとって、費用や開業への手順など、気になることは多いかと思います。しかし、開業したいからといっても簡単に開業ができるわけではありません。開業にあたっての知識を持った上で計画的に進めていく必要があります。今回はバルの開業で必要なことなどを解説していきます。

近年人気を集めているバルですが、外国ではバールと呼ばれることもあります。スペインやイタリアなどのバールでは、コーヒーやビールといったドリンクや、タパスやピンチョスなどの軽食を提供している、バーと食堂が一体となった飲食店の形態です。ただ、飲み食いをするだけではなく、客同士でコミュニケーションをとることができる、地域の生活に密着したスペースとして楽しまれています。また、日本でのバルは女性が一人でも気軽に入れるため、近年人気を集めています。

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バル開業に必要なこと

バルはビールやワインを提供することから、アルコール提供型の飲食店に該当します。そのため、飲食店を開業するのと同様に食品衛生責任者と防火管理者の資格が必要です。また、届け出などの提出書類が必要になります。それらの他に、設備やアルコール類などのお客さまに提供するものも忘れてはいけません。

資格

食品衛生責任者は飲食店の開業に欠かせない資格です。自治体や保健所に行き、講習を受けて申請を行うことで取得できるので、必要な資格ではありますが決して取得が難しい資格ではありません。資格取得の際には各自治体に問い合わせて詳細を確認してください。
防火管理者は大きなお店を開業するのであれば、必ず必要になってくる重要な資格になります。お店の収容人数が30名以上になると設置しなくてはなりませんが、こちらは消防署などが主催する講習を受けることで取得できます。

届け出書類

アルコールを提供するお店となると深夜までの営業を考えている方が多いのではないでしょうか。夜遅くまでの営業であれば、深夜酒類提供飲食店営業開始届出書の提出が必須です。この書類は管轄の警察署に出します。
また、食品営業許可申請という手続きも必要になります。こちらは保健所に提出することになりますが、オープン前に提出しなくてはならないので余裕をもって書類を作成してください。個人経営の場合は個人事業の開廃業等届出書も必要になります。個人での手続きが難しい場合は法律の専門家に相談するとよいでしょう。

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バル開業に必要な資金目安

バル開業をするにあたって、必要となる設備は少なくありません。しかしそれ以外にも必要な物が多いため、あらかじめいくらくらいの費用がかかるのか、目安として知っておきましょう。開業資金は大きく分けて、物件取得費・内装工事費・開業費に分かれます。これらの詳細についてみていきます。

物件取得費

これは、テナントとして入居する際に発生する費用です。この中で一番お金がかかるのが保証金となります。家賃の支払いが延滞してしまった際や、テナントの破損などが起きた場合のために、管理会社やオーナーに預けておく費用となります。通常の物件と違いテナント用の物件となると家賃の6か月以上が相場となります。問題が発生しなければ返ってくるお金になりますが、契約内容や、退去時のテナントの状態によって変わってくるので注意してください。そのため、契約内容をしっかりとチェックしておきましょう。また、家賃が発生するのは工事開始日になりますが管理会社やオーナーによっては融通が利く場合もあります。立地がよい場所や人気の物件では難しいかもしれませんが、一度は交渉してみてもよいかもしれません。

内装工事費

テナントを借りたあと、バルを開業するために必要な設備や内装の工事が必要になります。ただテナントを借りただけでは飲み物や軽食の提供ができません。カウンターが必要であれば設置をしなくてはなりませんし、人気のバルを目標とするのであれば、雰囲気のよい内装に仕上げる必要があります。バルの一般的な相場は坪単価で30万~50万程度が必要といわれています。

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開業費

実際に運営するとなると、家具やキッチンなどの設備から調理器具、グラス、お皿などの什器が必要です。さらには人を雇うのであれば、従業員の制服なども必要になってきます。また、来店してもらうためのフライヤーや看板、ホームページ作成などの必要も開業費として考えます。全部をまかなおうとすると費用としては膨大になってしまいます。そのため、工夫次第で削減できるところなどは積極的に削減する必要があります。中には手作りの看板で費用を抑えながらカジュアルな雰囲気を出しているお店もあります。また、宣伝費用を抑えるために無料のSNSを有効活用して費用を抑えるなどの工夫をしています。方法次第では開業費を大幅に削減できるかもしれないので、自分でできる部分は自分で行うなどの知恵を使ってみるとよいでしょう。

古民家や安い立地で初期投資を抑える

すべて一から始めるとなると、費用は膨大にかかってしまいます。それを抑えるためには、古民家を改造したり安い立地でリノベしたりすることで初期費用を抑える選択をしている方もいます。

こだわりも資金もある方は、スケルトン物件といった内装設備がないものを契約し、一から自分の理想のお店を作り上げるのもよいかもしれません。しかし、できる限り費用を抑えたいと考えている場合は居抜き物件などの前のテナントの内装が残っている物件や、改造や改装をしてお店を作り上げる方法もあります。また、古民家であれば外装が素敵と話題になり人気がでるメリットがあるほかに、設備が残っている場合は設備費にかける費用を内装やその他の費用につかえるため、より一層素敵なお店にすることも可能です。

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小さな店でも稼げる店舗づくりが重要

店舗は大きければよいわけではありません。大きいと収容人数が増えます。そのため人気が出てきたら稼げるかもしれません。しかし、大きいお店はそれだけで家賃も多くとられてしまいますし、お客さまが少ない場合は赤字になってしまいます。お店が小さくても稼げる店舗づくりをすることがバルを開業するための課題になります。

カジュアルな雰囲気作り

人気のバルはどのような点がよいか分析をしてみるとよいでしょう。内装がおしゃれであったり、提供しているお酒や料理がおいしかったりと理由はいくらでも出てきます。もちろん、お店の雰囲気も大切です。その店の雰囲気次第によっては楽しくお酒を飲んだり話したりできません。お店の中であった人たちが楽しくコミュニケーションをとれるような雰囲気のあるお店こそ、お客さまがとぎれることのない店舗の特徴です。

立ち飲み形式で回転率を上げる

稼げる店舗として、座って飲むのではなく立ち飲み形式をとったお店にしてしまうことです。こうすることで、テーブル席とは違って場所をとらないため、小さなお店でもお客さまは多く入ることができます。また、座って飲むよりも立ち飲みのほうが回転率はあがります。中にはさっと一杯だけ飲んで帰りたいという方も少なくないので座って飲むスタイルのお店よりも、気軽に飲めるスタイルの需要があります。

近年人気を集めているバルですが、バルを開業したいと考えている人は大勢いるはずです。または、既に人気のあるバルだって日本全国で数多くあります。これからバルを目指すのであれば、どのようにしたらよいか、どういったお客さまをターゲットにするか、などをよく考えた上で開業しなくてはなりません。自分好みのバルを作ったからといって必ずしもお客さまに受けるお店ではないからです。内装にこだわって雰囲気のよいバルにするか、コースを作って、ゆっくり過ごしてもらうかなど、考えどころはたくさんあります。ひとつひとつをじっくりと考えて人気のバルを開業してください。


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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