六本木と隣接した港区の街、麻布十番。六本木のお膝元として高級な街のイメージが持たれる場所ですが、大規模な商業施設や高層ビルはなく、下町の風景を随所に残しています。国際色豊かで、国内外からさまざまな人々が集まる麻布十番にはどういった特色があるのか、ご紹介します。

伝統と革新、多様な異文化が入り混じる麻布十番

現在麻布十番がある場所は、古くは麻布村の中にある湿地帯でしたが、河川改修により居住環境が整えられていき、明治時代には神楽坂と並ぶ繁華街になりました。現在は2003年にオープンした六本木ヒルズの影響もあり、富裕層の集まる街というイメージが定着しています。しかし、麻布十番には古くから続く老舗も多く、下町の雰囲気を感じることもできます。

麻布十番の歴史

「麻布十番」が町名として登録されたのは1962年ですが、通称としては古くから使われていました。地名の由来ははっきりしていませんが、一説では、江戸時代に古川の改修工事で使われた土置き場の番号が「十番」だったことが元になっているといわれています。

麻布十番は長い間、鉄道の駅がありませんでした。電車を利用して麻布十番に行くには六本木駅や広尾駅から急勾配の坂道を含む1km以上の道を歩かねばならず、当時の麻布十番は「陸の孤島」といわれていました。1984年にディスコ「マハラジャ」がオープンし、アクセスの悪い場所にあったにも関わらず社会現象になるほど流行しました。自動車やタクシーでないとアクセスしにくい場所にあるのが「隠れ家」のようで、バブル期の富裕層に人気が出たといわれています。ディスコブームの衰退によりマハラジャは1997年に閉店し、麻布十番には系列店のレストランが残るのみとなりました。

陸の孤島から一変したアクセス環境

「陸の孤島」だった麻布十番ですが、2000年に「麻布十番駅」が誕生し、東京メトロ南北線と都営地下鉄大江戸線が開通してからは一気に利便性が高まりました。各ビジネス街へのアクセスも良好になり、サラリーマンの住宅地として注目されるようになりました。

南北線を利用すれば四ツ谷、市ヶ谷、飯田橋、目黒まで10分ほどで行くことができます。大江戸線を使えば新宿へ10分少々で出ることができるうえ、反対方向には築地市場や両国などの観光地があり、休日のお出かけにも便利です。長らく鉄道が通っていなかった影響でバスの路線や本数が多く、品川や渋谷へは電車を乗り継ぐよりバスの方が早く着くこともあります。

地域に密着した商店街




麻布十番を語る上で、「麻布十番商店街」の存在は見逃せません。「麻布十番商店街」は麻布十番一帯の多くの店舗が加盟しており、季節ごとのイベントやセールもさかんな活気ある商店街です。広報誌「十番だより」が毎月発行され、店の紹介やイベントの様子、地元高校生が綴る突撃インタビュー記事などが掲載されています。

麻布十番商店街は何百年も続く老舗と感性の新しいお店が共存しているのが特徴です。200年以上続くそば屋「永坂更科」や、1865年創業の和菓子屋「豆源」など、今もなお愛される老舗がいくつもあります。高級住宅街のイメージに似つかわしいアーティスティックな雑貨屋、国内外の作品が揃った万華鏡専門店、オリジナルデザインの手ぬぐい専門ショップなど、こだわりある店が商店街を彩ります。また、雑誌の撮影が頻繁に行われるオシャレなカフェでゆっくり過ごすこともできれば、たい焼きや焼きそば、メンチカツなど庶民的な店で食べ歩きを楽しむこともできます。

麻布十番商店街の最大のイベントは、毎年8月後半に行われる「麻布十番納涼祭り」です。1966年に初めて開催され、現在では2日で約40万人の来場者数を記録する大型行事になりました。出店の数は300ほどで、商店街の飲食店が用意する屋台の食べ物はクオリティが高いと評判です。近隣の大使館からの出店もあり、なかなか食べる機会のない料理やお酒を味わうことができます。人気イベントの「おらがくに自慢」では各都道府県のブースが出店され、自慢の郷土料理を提供しています。

国際色豊かな麻布十番

麻布十番のある港区には、各国の大使館が集結しています。これは江戸時代末期の開国後、日本に訪れるようになった外交官たちの受け入れ先として使われた寺院が、港区に多数あったためといわれています。元麻布にある「善福寺」は日本で最初のアメリカ公使館であり、1859年にアメリカ合衆国のタウンゼント・ハリスらが滞在しました。

そういう土地柄のためか、麻布十番では外国人の方の姿を多く見かけます。大使館関係者はもちろん、海外からのビジネスパーソンが麻布近辺を拠点にしているという理由もあります。港区は数多くの企業が本社を構えており、出張してきた外国人が港区に数ヶ月滞在することも珍しくありません。

そういった長期出張の外国人向けに、期間限定で借りられる「サービスアパートメント」という賃貸マンションが出現しました。サービスアパートメントの内装は一般的なウィークリーマンションよりもグレードが高く、定期的な清掃サービス、常駐のコンシェルジュと、ホテルのような待遇が受けられることが特徴です。麻布十番の駅近くにも新しくサービスアパートメントが建ち、個人や家族連れなどが利用しています。

麻布十番駅周辺はスーパーやドラッグストア、コンビニがいたるところにあるため便利です。近所に麻布十番商店街、少し足を伸ばせば六本木ヒルズがあるためショッピングにもこと欠かないでしょう。付近に大使館が多いためか警察官が頻繁に巡回しており、治安も悪くありません。高級住宅もあれば家賃の安い物件もあり、セレブや下町育ち、外国人と幅広い方々が住んでいます。麻布十番は肩書・国籍を問わず住みやすい、懐の深い街といえるでしょう。

どんな飲食店がある?(1km圏内)

麻布十番の飲食店業態の割合データによると、BAR618件、居酒屋595件とお酒
が飲める飲食店が全体の半数以上を占めています。実際に「お酒を飲みながら食事を楽しみたいときには、うってつけのエリア」として評価されているようです。

どんな業態が出店チャンス?

麻布十番で新たに飲食店を出店するのならこのエリアで多い飲食店、和食・BAR・居酒屋のどれかがおすすめです。競合店が少ない方がいいと思うかもしれませんが、すでに普及している業態で開店したほうが素早い浸透が期待できます。

業態別 募集中の居抜き物件一覧

居酒屋の居抜き
バーの居抜き

周辺の主なスポット




・有栖川宮記念公園
・東京都立図書館
・ナショナル麻布
・Jinji tennis center
・オリンピック・イン麻布
・ロザンジュイア広尾迎賓館
・パレステュディオ南麻布
・サマセット麻布イースト
・ホテル ザ グランツ
・麻布グレイスゴスペル教会セントメアリー記念礼拝堂
・Zabou麻布十番大通店
・日進ワールドデリカテッセン

麻布十番に似た地域

松濤
松濤と麻布十番、どちらも治安が良いエリアです。松濤は警察官舎やポリスボックスなどがあり、恵比寿は大使館が近くにあるため、警察官が頻繁に巡回しています。

恵比寿
恵比寿も麻布十番に似た雰囲気があるエリアです。どちらも高級住宅街でありながら、住宅街から出るとオシャレな飲食店やショップもたくさんあります。
恵比寿駅周辺で居抜きで飲食店を開業するための街情報

広尾
広尾、麻布十番に共通しているのは、どちらも国際的な雰囲気があることです。広尾は各国の大使館や外国人が住んでおり、麻布十番も大使館があるため外国人の姿をよく見かけられます。

類似地域 周辺の募集物件一覧

松濤・恵比寿・広尾周辺の居抜き物件一覧
  

どんな客層?

【昼】
麻布十番はお高めのお値段の印象ですが、ランチなら単価は平均1,000円とリーズナブル価格で食べられます。昼間の人口は麻布十番のエリアによって違いはありますが夜間よりも少し多いです。麻布十番はオフィスや住居が多いため、働いている人や地元民の来客が予想されます。
【夜】
麻布十番のディナー単価は3,000~4,000円と高めなお値段です。麻布十番の夜間人口は昼間とあまり差はなく夜の街という印象もあるので、仕事帰りのお客さまを中心とした来客が予想されます。

人口特性

麻布十番の人口は港区のホームページによると平成30年1月1日時点で人口総数6177人、世帯数は4095世帯であり、共同生活されている方が多いようです。また、麻布十番のどのエリアでも、男性の人口より女性の人口が多いことがわかっています。

乗降人数




東京メトロ麻布十番駅の平均乗降人員数は47,376人です。(2016年調べ)平均乗降人員数は基本的に増加傾向にありますが、2011年度は少し下がりました。翌年度からは再び平均乗降人員数は上がり続けており、今後も増加傾向が見られるでしょう。

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麻布十番の賃貸相場

麻布十番駅周辺の賃貸相場はワンルームで14万円、1Kで12万円、2Kで16万円になります。1LDKと2LDKは各々26万円、57万円、3LDKなら71万円と高級住宅街なだけあって、賃貸相場は安くはありません。

麻布十番の店舗賃料相場

麻布十番駅周辺の店舗賃料相場は、平均坪単価29,097円(最高坪単価65,789円・最低坪単価8,446円)となっています。賃料別に見ると40万~60万円のところが多いため、麻布十番でお店を借りるには最低でも40万円は必要です。

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