街レポート

大久保・新大久保(新宿区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

大久保・新大久保(新宿区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

新宿エリアの居抜き物件

駅前
国際色豊かな街として知られる新宿区の大久保・新大久保。とりわけ日本有数のコリアンタウンがあることで知られており、近年の韓流ブームにおいては、流行の発信地として人気です。今回は、アクセスが良く、多くの人々でにぎわう新大久保の魅力や歴史についてお伝えします。

国際色豊かな大久保エリア

コリアンタウン
新大久保は、国際色豊かな街としてテレビや新聞で取り上げられているので、知っている人も多いのではないでしょうか。

韓流ブームの到来で一層盛り上がり、都内で韓国にプチトリップできるスポットとして人気化しました。日本最大の韓国コスメショップ「SKINGARDEN」や韓国の屋台スイーツ!元祖「ジョンノホットク」は多くの日本人や外国人が訪れるスポットで、その他にも「ソウル市場」や韓国風カフェなどさまざまなお店が出店しており、韓国の空気を存分に味わえます。少し歩くだけでハングル文字が見つかったり韓国語を話している人と遭遇したりと、まるで異国にいるような不思議な体験ができるでしょう。

今でこそこんなに栄えているコリアンタウンですが、実は70年もの歴史があります。
新大久保駅近辺にコリアタウンが作られ始めたのは、1950年代頃。1980年代に韓国で海外旅行自由化が認めら得たことをきっかけに、新大久保に訪れる韓国人が増加しました。
しかし、出稼ぎや留学などの理由で日本に滞在していたニューカマーの韓国人たちは、今ほど大きく注目されていません。新大久保のコリアンタウンもそれほど大きくなく、大きく注目を浴びるスポットではなかったのです。

ですが、2002年の日韓サッカーW杯をきっかけにコリアンタウンの人々が大きく動き出します。さらに2003年の流行した「冬のソナタ」をきっかけとする韓流ブームによって、人気に火がつき現在のような人気スポットのコリアタウンになりました。

現在では以前ほどの人気はありませんが、日本語学校がたくさんあるため中国・タイ・ミャンマー・インドなどの人々をよく見かけます。イスラム教徒向けのハラールフードを出す店が並ぶ「ハラールフードストア街」も誕生するほど、あらゆる国の人々を迎え入れる雰囲気が感じられるでしょう。韓国色は確かに強めのコリアンタウンですが、グローバル化によって国際豊かな街として出来上がりつつあるようです。

コリアンタウンへのアクセス

駅
コリアンタウンのある新大久保駅に向かうためには、JR山手線に搭乗します。新宿駅からは一駅というアクセスの良さです。新宿駅から徒歩で行くことも難しくありません。池袋駅からは、電車で5分もかからずに到着します。渋谷駅からは7分足らず、東京駅や品川駅からは20分程度で行くことが可能です。羽田空港からはモノレールまたは京浜急行を利用して1時間程度です。このアクセスの良さから、国内外の観光客でにぎわう新宿区の中でも新大久保にはひときわ多くの人々が訪れます。

新大久保は流行グルメ発信地

新大久保は流行グルメ発信地として有名です。コリアフードの定番である韓国チキン、サムギョプサルやチーズドックなどは依然として人気があります。

また、タピオカやカキ氷などの最近流行り始めたスイーツ店の出店も多いです。会社員・学生・観光客など幅広い年齢層の流入が見込めるため、あらゆるジャンルの流行グルメが人気化するのでしょう。

以下では、定番のコリアンフードと人気スイーツ店を紹介していきます。
出店の参考になれば幸いです。

人気の定番コリアンフード

カンホドン678

カン・ホドン
「カンホドン678」は韓国の有名グルメであるプライドチキンを食べられるお店です。
韓国の人気チェーン店であるカンホドン678が新大久保でも展開し、韓国で食べるプライドチキンと変わらぬ味を楽しめます。
サクッとした衣と香辛料が効いたその味付けは、なかなか日本では食べられません。勇気のある人はぜひとも激辛プライドチキンに挑戦してみてください。

とんちゃん

とんちゃん
本格的なサムギョプサルを食べるなら「とんちゃん」がおすすめです。
豚肉のばら肉を焼いて食べるサムギョプサルは低価格なのにとても美味しくて、駅から結構離れた場所にありますが、常にお客さんで賑わっています。
もし、はじめてとんちゃんに訪れるのなら、ぜひとも「とんちゃん特選盛り合わせセット」を頼んでみてください。いろいろな豚の部位の食べ比べができるので、どの部位が好きなのかがわかるはずです。

くるむ

くるむ
新大久保でサムギョプサルが食べられるのもうひとつの人気店「くるむ」。くるむはメニューも多く、何度でも訪れたくなるお店です。
そしてなんと言っても野菜の量が多く、女性を魅了しています。これでもかというぐらいの大量の野菜を食べることができるため、脂っこい豚肉を食べても全く胃もたれしません。外食したのにむしろ健康になったのではないかと思わせるほどです。
そんな健康的なお店であるくるむは、常に女性客で賑わっています。訪れるのならお店に入るまでに待つことを覚悟していきましょう。

人気スイーツ店

茶加匠

ちゃかしょう
大久保駅から徒歩3分の位置にある、美味しい台湾のお茶が飲めるお店「茶加匠」。
特に宇治抹茶黒糖タピオカは店内でも1番人気があり、美味しいタピオカドリンクを飲むならぜひとも訪れたいお店です。タピオカドリンク以外にもフルーツティーベースのジャスミン茶やスーパー青金柑レモンなどの変り種もあるので、何度でも訪れたくなります。
注文方法が少し特殊で、温度・甘さ・氷・トッピングを選ぶ必要があるので、自分オリジナルのドリンクが作れてなかなか面白く感じました。

HOMIBING(ホミビン)

ホミビン
「HOMIBING」は、韓国で大人気の台湾風かき氷店です。
カラフルでケーキのようにふわふわとした見た目のカキ氷は、写真映えもするし食べても美味しく、女性に人気が出るのも頷けます。
季節限定のカキ氷を各シーズンで提供していて、冬でも多くの女性客が足を運んでいるようでした。2016年に日本へ進出してきたHOMIBINGはまだまだ人気であり続けそうです。

スノーウィー ヴィレッジ

スノーウィー ヴィレッジ
韓国式カキ氷であるハッピンスが食べられる「スノーウィー ヴィレッジ」。
いちご、マンゴーやスイカなど、豪華に盛られた鍵氷はまるでケーキのような見た目です。ふわふわな食感でひんやりした気持ちよさは、韓国だけではなく日本の女性にも大きく支持を得ています。新大久保駅から徒歩5分の位置にあるスノーウィー ヴィレッジは、韓国のスイーツを語る上では欠かせないお店です。

多種多様なグルメで飽きがこない街

新大久保駅の出口は北側しかありませんが、東側と西側で感じる印象が全く異なります。
新大久保に出店するなら、どちらの雰囲気が適しているのかを検討してみましょう。

駅を出てか東側にある高架下を抜けるとあるのがコリアタウンです。韓国料理、韓国物産展や韓流グッズショップなど、韓国のお店がたくさんあります。韓流ブームが起きていてから時間が経過したためか、コリアタウンに訪れる年齢層は幅広いです。学生から奥様世代までさまざまな年齢の女性を多く見かけられます。
近くには日本語学校が多くあるのも特徴です。そのため、ベトナムやネパール人も滞在しているので、あらゆる国の専門料理店が出店しています。

韓流ファンが訪れる新大久保駅の東側とは異なり、西側にはディープな飲食店や風俗店が多いです。そういったお店が多いため、女性や初めて訪れる人には怖いと感じてしまうかもしれません。しかし、隠れた名店も多数あるので、散策してみても面白いでしょう。

2020年にJRが食の拠点を開設

再開発
2020年にはJRが新大久保に食の拠点を開設しようとしています。
シェアダイニングとコワーキングスペースを備えた「食」に関わる交流拠点を、新大久保駅に隣接するビルに開設する予定です。国際色あふれる新大久保らしく、さまざまな国の食を体験できる施設を目指しています。
コワーキングスペースではデスクワークやミーティングだけではなく、テストキッチンで即興的に調理や実験ができる食の拠点らしい特徴も兼ね備えるそうです。
東京オリンピックの年でもあるので、いったいどのような施設に完成するのか期待されています。

韓国だけじゃない!東南アジア系のお店が集まる

ショーボックス
ドンキホーテ
公園
新大久保は賭け事に利益があるとされているパワースポット「皆中稲荷神社」があることで有名ですが、コリアンタウンがあるため韓国のイメージが強い人も多いでしょう。

実際に、韓国アイドルに会えるライブハウス「SHOW BOX」や韓国式スイーツの人気店が多数あるので、未だに韓国色が強めです。韓流雑誌の撮影やPVでよく利用される「西大久保公園」や韓国食材やK-POPのCD・DVDも充実している「ドン・キホーテ新宿店」もあり、韓流ファンは楽しめる街でしょう。

しかし、近年は東南アジア系のお店も注目を浴びています。
たとえば「アジア屋台村新大久保」。2018年に開店したアジア屋台村新大久保は、以下の8ヶ国の食文化が一同に集結しています。

・タイ
・ベトナム
・シンガポール
・マレーシア
・韓国
・中国・インド
・ネパール

これらの料理を一流のシェフが調理しているため、美味しくないわけがありません。日本ではほとんど見かけない料理が提供されているので、何度も通いたくなるはずです。

また、8カ国の文化が混在しているので、アルコール類も豊富にあります。
日本では馴染みが少ないビールを、友人や恋人と飲み比べしてみるのも楽しいかもしれません。

新大久保周辺は韓国イメージが強いですが、東南アジアを中心とした飲食店も豊富にあります。
2020年には食の拠点として国際色豊かなビルが完成する予定なので、今後ますますグローバルな食の文化が集まるでしょう。

どんな飲食店がある?(1km圏内)

ラーメン
韓国料理

新大久保でもっとも多い業態は居酒屋で、1,300件が出店しています。その次に多いのは、907件の和食店です。また、コリアンタウンである新大久保には韓国料理店と焼肉店も多く、それぞれ319件、281件とほかの地域よりも多くの店舗が営業しています。

どんな業態が出店チャンス?

新大久保はしゃぶしゃぶや焼き鳥など、肉とお酒を一緒に楽しめるお店が人気です。中でも「東京肉しゃぶ家」や「鳥みつ 」は非常に有名で、とても人気があります。有名店の近くにはそのジャンルの飲食店も繁盛すると言われているので、焼肉、しゃぶしゃぶや焼き鳥などのお店が出店チャンスでありそうです。

また、コリアンタウンや日本語学校があるため、韓国料理や東南アジア料理が狙い目です。しかし、韓国料理や東南アジア料理はそれぞれの国のシェフが出店しているので、日本人が開店するのは難しいかもしれません。

・業態別 募集中の居抜き物件一覧
居酒屋の居抜き
和食の居抜き
韓国料理の居抜き

歴史

裏路地
新大久保エリアは、百人町と大久保によって構成されています。大久保は、第二次世界大戦までは高級住宅街として有名な場所でした。華族や著名な文学者、芸術家などの邸宅が立ち並ぶ一方、庶民の暮らす家や町工場なども混在していました。1945年の東京大空襲で大久保一帯の家が焼失すると街の様相は一変し、現在まで続くコリアンタウンが形成されるようになりました。

かつての大久保は、つつじの花の名所として知られていました。1883年に開園した「大久保躑躅(つつじ)園」では、およそ1万株のつつじを見ることができたそうです。当時、明治天皇が大久保のつつじを詠んだ短歌は、皆中稲荷神社に歌碑として残されています。神社では毎年4月に「つつじ祭り」を開催しています。商店街の主催するお祭りでは、境内でのイベントやフリーマーケット、つつじの即売会などを楽しむことができます。

新大久保駅がある新宿区百人町の名前は、江戸時代に内藤清成が指揮した「伊賀百人鉄砲隊」から来ています。江戸市中の武家から信頼の厚かった百人鉄砲隊にちなみ、屋敷が構えられていた一帯を「百人町」と呼ぶようになりました。

新大久保駅前にある「皆中稲荷神社」では、その名残から皆中稲荷神社では隔年で「出陣式」が奉納されていて、祭りの当日は甲冑(かっちゅう)を着て周辺を練り歩き、火縄銃の射撃を行います。この神社に祈願すれば射撃だけではなく願いことも「皆中(みなあたる)」とされ、人々から信仰されているようです。

そんな伊賀百人鉄砲隊との関係が深い百人町は、1950年代以降、百人町のジャズ喫茶や歌声喫茶、ライブハウスなどには都内の各地から音楽好きの方々が集まったそうです。居住する音楽家が多く、かつて百人町は音楽の街として知られていました。第二次世界大戦後には新大久保駅の近くに楽器店を開くお店が多かったです。特に1967年に創業した「クロサワ楽器」の総本店は、現在でも日本最大級の品ぞろえを誇っています。

1980年代に突入すると音楽流行の発信地は渋谷や原宿に取って代わられました。しかし、未だに10店舗以上の楽器店が経営を続けています。伝統音楽に使われる希少な楽器に強い店も多いようです。1964年に誕生した「東京交響楽団」のホールも百人町にあり、音楽団体へ向けた貸し出しを行っています。

新大久保駅周辺の主なスポット

・新大久保コリアンタウン
・皆中稲荷神社
・サムライミュージアム
・手裏剣道場 新宿 忍者からくり屋敷
・VR Zone Shinjuku
・大久保公園
・ゴジラヘッド
・小泉八雲記念公園
・TOHOシネマズ新宿
・新宿ゴールデン街
・歌舞伎町
・ロボットレストラン

新大久保駅周辺に似た地域

田町
JR山手線・JR京浜東北線・都営三田線の駅がある田町は、新大久保のように都内主要駅へのアクセスが抜群です。東京駅と品川駅へはそれぞれ5分前後で到着します。
田町(港区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

四ツ木
葛飾区にある四ツ木には住宅地が多く、家賃相場が安いため、新大久保と同じく人気の居住スポットです。

四ツ谷
四ツ谷は、新大久保と同じで24時間営業のお店が多く、生活に便利な地域です。
四ッ谷(新宿区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

類似地域 周辺の募集物件一覧
田町・四ツ木・四ツ谷の居抜き物件一覧

客層

【平日/昼】
早稲田大学のキャンパスが近い新大久保は、ランチ平均単価が1,000円以内とリーズナブルです。格安料金で外国料理を食べられる店も多いようです。

【平日/夜】【土日】
新大久保のディナー平均単価は2,000~3,000円です。新大久保エリアがある新宿区の夜間人口は305,716人であるのに対して昼間人口は770,094人となっています。区外から訪れる会社員・学生・観光客などをターゲットにした店舗が多く見られるようです。

人口特性

新大久保のある新宿区は平成31年4月1日時点で、男性173,663人、女性172,762人、合計346,425人が住んでおり、男女比に大差はありません。その中で外国人人口は42,157人となっています。大久保1丁目~3丁目の人口は男性9,064人、女性8,563人、合計17,627人です。男性のほうがやや多くなっています。

乗降人数

新大久保駅にはJR東日本山手線が乗り入れています。2017年度の1日平均乗車人員は48,220人となり、前年からの乗車人数が伸びがJR東日本の中では一番です。
韓流ファンや外国人観光客も多いのですが、新大久保駅周辺の地域に滞在する外国人が増加傾向にあることも要因のひとつになっています。

賃貸相場

新大久保の賃貸相場はワンルーム9万円、1LDK16万円、2LDK21万円、ファミリー向けの3LDKになると26万円ほどになっています。同じく都内主要エリアに属する山手線沿いの駅周辺の家賃と比較すると、低め~中間程度の価格帯です。

店舗賃料相場

新大久保の店舗は、60%が40万円以下の賃料で借りられる物件です。その中でも20万~40万円の店舗がもっとも多く、全体の46%を占めています。平均坪単価は23,874円です


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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