大田区は、1947年に大森区と蒲田区が合併して誕生しました。東京23区のもっとも南に位置し、1967年に始まった東京都の埋め立て地計画によって23区内で一番広大な土地を有することになります。蒲田は蒲田駅や京急蒲田駅を中心とした地域、または合併前の旧蒲田区全域のことを指し、位置は大田区のちょうど中心辺りです。近年駅前を中心に開発が進み街並みも徐々に美しく整えられてきていますが、昔ながらの下町の良さを今に残し、住みやすい街として再注目されています。今回は、そんな蒲田の魅力をお伝えします。

進化を続けるエネルギッシュな街

蒲田といえば、戦後の大規模な闇市の印象も強く、町工場や古い酒場などが軒を連ねる昭和ノスタルジックなイメージを持たれている方も多いでしょう。しかし、近隣の羽田空港の国際化にともない駅の大規模改修が実施されたりNHK朝の連続テレビ小説の舞台になったりした影響で、街も少しずつ生まれ変わっているようです。一方で下町情緒漂う商店街が今も残り、住人や訪れる者に人情味と居心地の良さを伝えています。昔も今も活気的に進化を続けるエネルギッシュな街です。

良好なアクセス

蒲田には、徒歩圏内の京急蒲田駅も加えると5路線も通っており、暮らしに利便性を求める人にもってこいの街といえます。「JR蒲田駅」には京浜東北線・東急多摩川線・池上線、「京急蒲田駅」には京急本線・京急空港線が通っています。京急蒲田駅から5駅の距離には東京の玄関口「羽田空港」があるという抜群のアクセスを誇り、新幹線の発着駅である品川・東京へも乗り換えなしで行ける上に横浜方面へのアクセスも良好です。
朝7時~8時台、通勤ラッシュ時の混雑が目立つ京浜東北線東京方面へは、10分~20分間隔で始発も出ているため、都心に近い駅でありながら座って通勤することもできます。都心への出勤はもちろん、国内外への出張も便利な蒲田は、ビジネスマンから絶大な支持を得ています。列車の発車メロディーはもちろん「蒲田行進曲」が使用されています。

活気ある商店街

23区内でもっとも広い大田区は、商店街の数もなんと150を超え23区内最多を誇ります。蒲田駅周辺にも例にもれず西口・東口ともにロングアーケードの商店街を中心に、大小さまざまな商店街が広がっています。蒲田駅周辺にある商店街は、昭和20年代後半、戦後の焼け野原に設けられていた闇市から発展したそうです。総距離600mにもわたる蒲田駅西口のアーケードには、昔ながらの八百屋さんや生活雑貨店などの個人商店が軒を連ね、平日休日問わずたくさんの人で賑わっています。個人商店はお客さんとのつながりも深く、人情味あふれる店主との会話を目的に訪れる方も多いようです。チェーン店が少ない点もどこか懐かしい下町の名残を感じさせてくれるため、人気の理由の一つといえるでしょう。

商店街誕生当時から飲食店も多いですが、衣料品店が多いのも蒲田の商店街の特徴です。かの「ユザワヤ」も、もともとは毛糸を専門に販売する毛糸屋さんとして蒲田で誕生したといいます。庶民の生活に根ざした商売の形を次々と進化させ、クレジットカードのはしりとなる“割賦販売”を始めたのも蒲田の商店街のようです。

松竹キネマ

蒲田には、1920年(大正9年)から1936年(昭和11年)まで、松竹キネマの現代劇映画スタジオが稼働していました。ハリウッドの新しい技術やシステムを積極的に導入するなどして、日本映画の一時代を築いた撮影所です。撮影所周辺には俳優や関係者も多く住んでいたことから多くのファンが押し寄せ、警察官が動員されるほどだったといいます。「流行は蒲田から」といわれることもあったほど、活気にあふれたトレンドの街だったようです。

当初は無声映画に別で録音した音声レコードを添える上映形態でしたが、サウンドカメラが発明されると映像と音声を同期した「トーキー(発生映画)」が主流になります。そのため、周辺の町工場の音が撮影の妨げになることが多くなってしまい、大船へ移転することになってしまったようです。

1982年(昭和57年)に「蒲田行進曲」、1986年(昭和61年)には「キネマの天地」という、いずれも蒲田撮影所を舞台とした映画が公開されたことにより注目を浴びました。

最近では2016年公開の「シン・ゴジラ」で魚類から両生類に進化した“第二形態”のゴジラが上陸した街として蒲田が取り上げられます。ネット上では「蒲田くん」と名前がつけられるなどしたため、蒲田は再びスポットを浴びることになります。蒲田は、映画と切っても切れない深い関係がある街といえるでしょう。

温泉天国

大田区は「黒湯」と呼ばれる黒褐色の温泉が多く湧いており、都内最大の温泉地としても有名です。蒲田にもいくつか黒湯の温泉を使った銭湯や、日帰り入浴も可能な宿泊施設があります。都会にいながら天然温泉を低価格で楽しめるため、ちょっとした贅沢気分を味わおうと区内外からたくさんの方が訪れます。

黒湯は通常の火山性の温泉とは違い、“冷鉱泉”という昔の草木が地下水に溶け込んでできた温泉です。有機物フミン酸や塩分が溶け込んでいるため、アルカリ性でミネラル豊富な泉質が特徴です。通常の温泉は空気に触れると劣化が始まりますが、フミン酸は空気に触れても劣化しません。その真っ黒な見た目に驚いてしまう方も多いようですが、健康や美容の効能は確かで、身体を芯から温めてくれます。

 

どんな飲食店がある?(1km圏内)

蒲田には、居酒屋と和食店がそれぞれ500件を超える店舗があります。蒲田にある飲食店は全体で約1,600件ですから、そのほとんどといっても過言ではないでしょう。チェーン店は比較的少なく、長年常連さんに愛されている個人経営の店が多く存在しているようです。

どんな業態が出店チャンス?

居酒屋やバーなどが多く存在する蒲田では、お酒を出す店が出店のチャンスといえます。古くから続く店が多いようですから、生き抜くためには何かお店の名物となるようなメニューを考えたり流行りを取り入れたり、特別な戦略が必要になるかもしれません。

業態別 募集中の居抜き物件一覧

居酒屋の居抜き
和食の居抜き
焼肉の居抜き

周辺の主なスポット

・東急プラザ蒲田 かまたえん
・アロマスクエア街区
・松竹キネマ蒲田撮影所跡
・アプリコアートギャラリー
・大田区総合体育館
・聖跡蒲田梅屋敷公園
・ユザワヤ蒲田本店
・ゆ~シティー蒲田
・蒲田温泉
・荻中公園
・夫婦橋と夫婦橋親水公園
・稗田神社

蒲田に似た地域

本八幡

郊外にありながら、利便性が高いため一人暮らしのビジネスマンやファミリーに人気のある街という点や、再開発で駅前が栄えているという点が蒲田と共通しているといえます。

船橋

船橋は関内のようにショッピングモールや飲食店が豊富です。都心へのアクセスがしやすい立地であるのも同じです。
船橋(千葉県船橋市)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

千葉の渋谷とも称される柏は、地域に根ざした庶民的な飲食店も多くにぎやかな街であることが、蒲田との類似点として挙げられます。

類似地域 周辺の募集物件一覧

本八幡・船橋・柏の居抜き物件一覧

 

どんな客層?

【平日/昼】
大田区の昼間人口は、2005年以降やや減少傾向にあります。区内に住居があり、同区内で学んだり働いていたりしている人口が約70%もいることから、職・学・住接近の街といえます。ランチの平均単価は1,000円以内と、リーズナブルな価格設定になっているようです。

【平日/夜】【土日】
大田区の夜間人口は年々増加傾向にあり、昼間人口を約4万人上回っています。出勤しやすいなどの理由で住居として選ぶ方が多いためと考えられます。地域に根ざした庶民的なお店が多いため、ディナータイムの平均単価は2,000~3,000円と、こちらもリーズナブルになっています。

人口特性

平成30年1月1日のデータでは、蒲田周辺に住む人口は22,554人となっています。うち男性は11,685人、女性は10,869人で、蒲田一丁目から五丁目まで分けて考えてもほとんどの地域で男性の方が若干多い数字が出ていることから、ビジネスマンの多さを物語っています。

乗降人数

2016年度、蒲田駅におけるJR線の1日平均乗車人員は、144,072人で中野駅に次いで第20位となる利用客数でした。東京急行電鉄では、池上線が73,814人で、池上線内では五反田に次いで第2位、東急多摩川線が89,716人で多摩川線内では第1位という結果です。

蒲田の賃貸相場

蒲田の賃貸相場は、1Rや1Kで6~8万円、1DK・1LDKで9~12万円と、都内では比較的リーズナブルな価格設定となっています。しかし、多摩川を挟んで一駅隣の川崎と比べると相場が若干高いため、割高に感じてしまう方も多いようです。

蒲田の店舗賃料相場

蒲田駅周辺の店舗賃料の相場は、半数以上の店舗が20~40万円で貸し出されているようです。2つの駅間で分けてみると、JR蒲田駅周辺よりも京急蒲田駅周辺の方が開発が進んでいるためか、賃料・坪単価ともにやや高めになっています。

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