六本木（港区）で居抜きで飲食店を開業するための街情報

再開発により整備された六本木。
泉ガーデン・六本木グランドタワー・アークヒルズなどの巨大複合施設が立ち並んでいます。
首都高速道路の出入り口があるため、自動車やバスによるアクセスも抜群です。
今回は、六本木一丁目に関するさまざまな情報をお届けします。

オフィス・ショップ・住居・文化施設などがそろった住みよい街

ビジネス・ショッピング・ミュージアムなどあらゆる分野での施設がそろう六本木。
その中の六本木一丁目は、虎ノ門四丁目・五丁目、赤坂一丁目・二丁目に接する場所にあります。
高層ビルや高級ホテルなどが立ち並び、街並みは美しく整備されています。
小さいエリアながら大使館も多く、駐日スペイン大使館、駐日サウジアラビア王国大使館、駐日スウェーデン大使館などが存在します。

六本木エリアにある駅は東京メトロ日比谷線六本木駅と、東京メトロ南北線六本木一丁目駅のふたつです。
元々このあたりは鉄道駅が少ない地域でした。特に六本木一丁目駅の隣の麻布十番方面は長い間線路が敷かれず、陸の孤島ともいわれるほどでした。
そのかわりバスの便は良く、六本木一丁目駅にも多くの路線が乗り入れます。
また、駅近くにあるホテルオークラ東京、ANAインターコンチネンタルホテル東京には空港行きのリムジンバスが停車します。羽田空港・成田空港どちらのアクセスにも便利です。

六本木一丁目には「首都高速都心環状線」の分岐点である「谷町ジャンクション」があります。
首都高速都心環状線とは首都高速道路の路線のひとつで、都心をぐるりと一周できるのが特徴です。
六本木一丁目付近で分岐した線は「首都高速3号渋谷線」につながり、世田谷区の「用賀出入口」まで行くと「東名高速道路」に接続します。首都高速道路を使えば、高速バスはもちろん、自家用車でのアクセスも簡単です。

六本木一丁目駅から直結の複合施設「泉ガーデン」

六本木一丁目駅は、東京メトロの路線の中でも新しい駅です。南北線の延伸にともない、2000年に誕生しました。
駅は外観も内装も近代的なデザインが採用されています。
駅に直結しているのは、複合施設「泉ガーデン」内にあるオフィスビル「泉ガーデンタワー」です。
泉ガーデンタワーは、遠くからでも目を引くガラス張りの外壁が特徴です。建物内を行き来するエレベーターは屋外にせり出して作られています。日本国内でこの形式のエレベーターを採用したのは、泉ガーデンタワーがはじめてです。

ビルを建てる際は、旧住友会館やマンション、アパート、多数の民家が取り壊されています。
その中には文豪・永井荷風の暮らした「偏奇館」もあったそうです。泉ガーデンタワーの敷地に入ると、「偏奇館跡」と刻まれた石碑をみることができます。

泉ガーデンタワーの低層階には、ビジネスホテルの「ヴィラフォンテーヌ」が入居しています。
広いベッドやきれいな浴室など、こだわりの内装を楽しめるホテルです。都内にいくつも店舗があり、それぞれスタンダード・ハイグレードの等級で分けられています。
泉ガーデンタワー内にあるヴィラフォンテーヌは、全部で3店舗しかないハイグレードホテルのひとつです。値段設定は高めですが、その分ハイクラスなサービスを受けられます。

泉ガーデン内には「泉屋博古館分館」という美術館があります。京都に本館があり、どちらも古美術品が収蔵されています。
主なコレクションは住友家が集めていた中国古代の青銅器や明・清朝の絵画、日本画などです。
そのほかには能楽に使われていた品々や古銭・洋画・武具・茶道具・陶芸品・武具などもみられます。

もうひとつの複合施設「住友不動産六本木グランドタワー」

六本木一丁目駅付近には、新しい高層ビルがいくつも建っています。そのひとつが「住友不動産六本木グランドタワー」で、オフィス、住居、商業施設などが入居した複合施設です。
オフィス棟ができたのは2016年秋のことです。高さ230mの40階建てで、先に建設されていた「泉ガーデンタワー」に外壁のカラーを合わせています。建物の壁面がまっすぐではなく、三角の折り目がいくつもついたような独特のデザインが特徴です。

さまざまな企業や官公庁が入居していますが、多くの階はテレビ東京が占めています。
以前、テレビ東京は虎ノ門に本社を構えていましたが、2016年に六本木一丁目へ移転。現在はほとんどの部門が六本木に集結しています。タワーの屋上にはテレビ塔も建てられ、日々電波を発信しています。

2016年4月からオープンした居住施設がメインのレジデンス棟は、地上27階建てで、24時間態勢のコンシェルジュやフィットネスルームなどを備えた高級マンションです。
トランクルームやいつでもゴミ出しできるゴミステーションなど、至れり尽くせりのサービスを受けられます。室内は床暖房完備・タンクレストイレ・生ごみ処理機能のついた排水口などが取り揃えられています。
公園・公共施設・教育施設・医療施設などがすべて近くにあるのも大きな魅力といえるでしょう。

日本初の民間再開発事業によって作られた「アークヒルズ」

六本木一丁目と赤坂一丁目にまたがる形で作られているのが、複合施設の「アークヒルズ」です。オフィス・マンション・ホテル・コンサートホールなどが入居しています。
名称の「アーク」は赤坂のAと六本木のRに「つなぎ目」という意味の「Knot」の頭文字を組み合わせて付けられました。
1986年の開業当時にはこういった大規模な複合施設が珍しかったため、「アークヒルズ」が新語・流行語大賞の候補になったそうです。

敷地内にある「サントリーホール」は、都内で初めてクラシックコンサート専用ホールとして建てられ、さまざまな楽団がここで演奏会を行っています。
設計の際には世界的指揮者のカラヤンが助言を与えたとされ、ホール前の広場は彼の名前をとって「アーク・カラヤン広場」と名付けられました。
広場には開閉できる屋根がついており、季節のイベントや展示会なども開催されます。
毎週土曜日には朝市も行われ、近隣住民が新鮮な食材を求めに集まるそうです。

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