中野区｜新中野はどんな街？居抜きの物件で飲食店開業するための街情報

青梅街道と中野通りが交差する、中野区の南部に位置する新中野。
主要駅である新宿から丸ノ内線で3駅目という近距離にありながら、昔ながらの商店街も残る、便利さとあたたかさをあわせ持つ街です。新宿・渋谷・中野といった繁華街に囲まれているからこそ、見過ごされやすい側面もあるかもしれませんが、実はたくさんの魅力があります。
こちらでは、そんな新中野の街情報をお届けします。

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一人暮らしにもファミリーにも適した住環境が整う

都内主要駅へのアクセスに恵まれた新中野エリアは、各地への通学・通勤に便利なこともあり、単身者用マンションが数多く建てられています。その一方で、駅から少し離れると静かな住宅街が広がっているのが特徴です。
賃料の相場を見ても、都心から近距離であるわりには比較的手の届きやすい価格の物件が多く見つかります。

さらに、新中野駅の周辺には、住民の方が利用するスーパーマーケット・コンビニエンスストア・ファストフード店が充実しています。同時に、昔ながらの商店街も健在であり、多くの地域住民たちに利用されています。
大型の商業施設こそないものの、日常生活には不自由しません。治安に関しては、夜でも街灯が明るく人通りがあることから、安心して暮らしやすいという声があがっています。

また、中野方面にある生涯学習複合施設「なかのZERO（もみじ山文化センター）」は、プラネタリウムや美術ギャラリー、バンド練習ができる音楽練習室、ダンスレッスンに適したリハーサル室、図書館などを備えています。
ファミリー層をはじめプライベートを充実させたい方が、魅力的な休日を過ごせる環境が整えられているといえるでしょう。

中野区は、2018年に「妊娠・出産・子育てトータルケア事業　産前・産後・子育てを切れ目なく応援します！」と宣言している地域でもあります。
安心して出産や子育てができるよう、住民のケアにも力が入れられており、子育て世代にも優しい街だといえるでしょう。

新宿にも渋谷にもアクセス抜群！

新中野駅に乗り入れているのは東京メトロ丸の内線の1路線のみですが、新宿までわずか3駅（約6分）でアクセス可能です。渋谷には乗り換え1回で約20分、東京駅には乗り換えなしの30分以内で到着します。
例年のように「住みたい街ランキング」で上位に顔を出す吉祥寺までのアクセスも、たった20分ほど。また、JR中野駅方面へはバスも出ていますが、その距離は1km以内で徒歩圏内です。

物資運搬の要として発展した歴史

中野エリアは江戸時代、将軍の鷹場とされていました。中野坂上にほど近い宝仙寺などは、鷹狩の際の休憩地に指定されていたようです。
中野地域と徳川幕府は浅からぬ関係だったといわれています。なお、この中野坂上は、現在の新中野の隣駅です。

新中野を通る青梅街道は、江戸城築城に必要な石灰を、産地の青梅から運搬するために開かれたといわれています。江戸時代中期以降も、多摩地方からの物資の運搬および集荷地として、重要な役目を果たしました。
やがてはこの地に、集荷された物資を原料とした地場産業が発展することになります。大豆からは味噌や醤油などの製造業、麦やそばからは製粉業が興り、現在も残る「山政醤油醸造所」のレンガ塀には、その名残を見られます。

その後、大正時代に発生した関東大震災において、中野地域は避難住宅建設のため宅地開発が行なわれました。第二次世界大戦では、中野エリアも空襲を受けましたが、戦後の目覚ましい復興と発展を遂げた結果、現在の姿へとなっていきました。

レトロな味わいを残す鍋屋横丁

新中野駅近くには、昔から地元住民に愛されている「鍋横商店街」があります。この商店街の歴史は古く、江戸時代に厄除けで有名な「妙法寺」への参道として栄えた、「鍋横通り」が発展したものです。
現在は飲食店・エステサロン・洋品店・不動産業者・雑貨店などさまざまな店舗が軒を連ねています。

レトロなアーケードに、店名を書いた看板が吊り下がる「鍋屋横丁」の光景は、昭和の風景を思い起こさせます。
そんな風景は、芸術作品にも起用されたことがあるようです。浅田次郎原作の映画『メトロに乗って』では、昭和30年代の鍋屋横丁、新中野駅の入り口などが再現されて登場しています。

また、毎年8月の第一土曜および日曜には「なべよこ夏まつり」が開催されています。こちらのイベント中は、模擬店が出店されたり阿波おどりなどのイベントが行なわれたりと、街は大いに賑わいます。2日間で約6万人の集客を誇り、地域の発展にも貢献しているイベントです。

由緒ある寺社からおしゃれなバルまで

新中野駅付近には、由緒ある寺社が多数存在します。「宝仙寺」のほかにも、“中野不動”とも呼ばれ信仰を集める「善成寺」や、静謐な空気に満ちた「天祖神社」など、見どころのある寺社が多数。
休日は心静かに寺社巡りを楽しめるのが魅力です。

また、近年再開発事業が進む中野エリアまで足を向ければ、スペインバルや古民家ダイニング、イタリアンなどおしゃれな飲食店が並ぶ「レンガ坂」があります。
2011年に再オープンした「マルイ中野」などの商業施設のほか、今や「サブカルの聖地」といわれる「中野ブロードウェイ」もあります。

このように新中野は、年齢・性別・家族構成・趣味など住む人のライフスタイルに応じて、さまざまな暮らしが実現可能な街です。
自分に合った暮らしを選べる街には、住人の多様な生き方を受け入れる柔軟性があり、かつ個性的な店舗が生き長らえる環境があります。

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