文京区の東大前エリアは、学生街というイメージの強い街です。古くから多くの文人に愛され、寺社仏閣や医療機関も充実し、まさに“文の京”として発展してきた地域といえます。
こちらでは、そんな落ち着いた雰囲気と風情ある東大前を、歴史・施設・住みやすさなどの観点からご紹介していきます。

“文の京”としてさまざまな文人に愛された地域

文京区の東大前エリアといえば、過去に多くの文人や学者たちに愛された街としてあまりに有名です。
東京大学出身者の夏目漱石をはじめとして、坪内逍遥・森鴎外・樋口一葉・宮沢賢治など名だたる文人がその居を構えていました。
また、東京大学を中心として各種研究施設が集中していたこともあり、学者たちもこぞってこの地域に集まってきたようです。

そんな文京区にある「東大前駅」ですが、駅の開業は比較的新しい部類といえます。初めは帝都高速度交通営団によって1996年に開業し、やがて2004年に東京メトロに引き継がれました。
平均乗降数はそれほど多くはありませんが、古くから多くの学生たちに東京大学の最寄り駅として愛され続けています。
街全体に独特の落ち着きがあるのが魅力です。

観光スポットとしても有名な東京大学の「赤門」

このエリアの駅名となっている「東大前」とは、「東京大学」の前を意味します。東京大学といえば、やはり観光スポットとしても有名な「赤門」が有名でしょう。
実はこの赤門は、東京大学の正門ではなく、いくつかある校門の一つに過ぎません。もともとは1827年に建築された前田家上屋敷の御守殿門でした。
御守殿門は一度消失したら再建しない風習があることから、現存するものは非常に貴重です。

1931年には国の重要文化財にも指定されました。そうした希少価値から、いつしか“東大といえば赤門”というイメージが定着することになったようです。

大規模病院が多い街

東大前周辺は、医療機関が多い地域です。病院が多い理由はさまざまあり、このエリアに研究機関が集中している点や、周辺にある大学の関連病院が多い点が挙げられます。
日露戦争以降、日本の経済は急激に発展していきました。そうした中で、文京区周辺では印刷・製本・医療機器製造などの産業が急速に発達したといわれています。
なお、江戸時代から口中医(現在でいう歯医者)をしていた人物こと兼康祐悦が興した「かねやす」は、現在も本郷に店舗があります。こちらの店舗では、当時から歯磨き粉が売られていたようです。

弥生時代発祥の地であり歴史を感じる地域

そもそも文京区という名前には、「文の京(ふみのみやこ)」という意味が込められています。付近一帯には実際に多くの大学や医療機関があり、多くの文人に愛された土地として有名です。
もともとは小石川区と本郷区の2つでしたが、1947年に合併。当時の議会で“文教のイメージと合致する”ことを理由に、文京区という名がつけられたのだそうです。

東大前のある文京区は、歴史ある街として知られています。中でも興味深いのは、この街が「弥生時代」という名前の由来となっている点です。
文京区周辺には旧石器時代(18,000年前ごろ)から人が住み始めたとされています。その根拠は、区内で縄文遺跡(貝塚や土器など)が多数発見されているからです。

そうした数々の遺跡の中でも、弥生町で発見された土器はまさに異質でした。
独特な模様であり、縄文期のものとは明らかに違うその土器は、やがて「弥生土器」と命名されたのです。こうして、文京区は弥生時代発見の地となりました。

江戸時代の文京区周辺には、水戸徳川家屋敷を始めとした多くの武家屋敷が建てられました。さらに、五代将軍綱吉の時代には「護国寺」が建立され、寺社仏閣も立ち並ぶ地域となったのです。
現在でも東大前付近は落ち着きある地域として知られています。

また、白山御殿跡地を幕府が薬草園としたことで、後の「小石川植物園」となる「小石川養生所」が誕生しました。
こちらは明治以降になると東京大学の付属植物園となり、現在に至ります。

治安の良さと暮らしやすさを実感できる学生街

東大前駅は、さまざまな施設の最寄り駅となっています。「東京大学」や「日本医科歯科大学」はもちろん、「西教寺」や「根津神社」といった寺社仏閣の最寄り駅でもあるのです。
ほかにも、駅周辺には「本郷税務署」「水道局文教営業所」「本郷郵便局」などの公共施設もあります。学生はもちろん、通勤で東大前駅を利用する方も少なくないようです。

東大前駅周辺は、商業施設がそれほど多くはありません。そのため、街全体に雑多な雰囲気はなく、どちらかというと落ち着いていて静かな印象があります。
とはいえ、徒歩10分圏内にはスーパーマーケットやコンビニがあるため、日用品を問題なく購入できます。近隣には商店街もあるため、駅周辺であれば徒歩圏内で用事を済ませやすいといえるでしょう。

学生向けを意識した飲食店が多い

東大前といえばやはり学生街であり、飲食店にも客層として学生を想定している店舗が多い状況です。
特に、ラーメン店の件数はほかの地域と比べて割合が高くなっています。また、ランチメニューもボリュームや価格が意識される傾向にあり、学生向けを意識したお店が多いことが伺えます。
一方、東大内の学食は一般利用が可能で、観光がてら楽しむ方も少なくありません。

文京区は全体的に閑静な雰囲気がありますが、中でも東大前周辺は特に落ち着いています。学生街でありそれなりに人通りもありますし、道もそれほど暗いことはありません。
治安は非常に良く、地域住民にとって安心して住める街といえるのではないでしょうか。

 

どんな飲食店がある?(1km圏内)

東大前駅周辺にはおよそ840店舗もの飲食店があります。このうち『和食』がもっとも多く約220店舗、『カフェ』が約140店舗、『居酒屋』が約120店舗です。これら上位3つの業種が、東大前周辺にある飲食店の6割近くを占めています。

どんな業態が出店チャンス?

東大前エリアでは『和食』や『居酒屋』といった業態の認知度が高いです。また、ほかの地域と比べて『カフェ』の割合が多い点も注目したいところ。学生街という点で『ラーメン』の業態も集客が期待できるでしょう。

業態別 募集中の居抜き物件一覧

和食の居抜き
居酒屋の居抜き
カフェの居抜き
ラーメンの居抜き

周辺の主なスポット

・東京大学
・東京大学付属植物園
・東京大学総合研究博物館本郷本館
・ハチ公と上野英三郎博士像
・西教寺
・願行寺
・西善寺
・浩妙寺
・東京聖テモテ教会
・乙女稲荷
・竹久夢二美術館
・弥生美術館
・文京シビックセンター
・千駄木ふれあいの杜
・徳田秋声旧宅

東大前に似た地域

京橋

京橋は非常に落ち着いた雰囲気のある街で、治安も良いことから、東大前と同様に安心して住める街といえます。
京橋(中央区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

吉祥寺

吉祥寺は適度に洒落た雰囲気があり、カフェの件数が多いなどの特徴があり、東大前と同じように若者が多くいる街として知られています。
吉祥寺(武蔵野市)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

馬喰町

東大前と同じように、馬喰町も徒歩圏内にいくつか利用できる駅があります。そういった意味で、アクセス環境の良さは両者ともに共通しています。
馬喰町(中央区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

類似地域 周辺の募集物件一覧

吉祥寺・京橋・馬喰横山
の居抜き物件一覧

 

どんな客層?

【平日/昼】
東大前のある文京区は昼間人口が多い地域です。学生やビジネスマンがメインの客層として想定され、昼時の飲食店は混み合いやすい傾向にあります。ランチの平均単価は1,000円以下です。

【平日/夜】【土日】
中央区の夜間人口は141,183人と、日中よりも落ち込みます。ただし、本格的なグルメを目当てに訪れる観光客も多いことから、築地市場のディナー平均単価は3,000?4,000円とやや高い傾向にあります。

人口特性

東大前を含む文京区では15~64歳の生産年齢人口が全体の約70%となります。中でも30~40代までの年齢層が厚く、働き盛りの男女がたくさんいるようです。0~14歳の年少人口は全体の約12%。世帯数は近年増加傾向にあるとのことで、ファミリー層がそれなりに多いことが分かります。

乗降人数

2017年度における東大前駅の1日平均乗降数は29401人です。これは東京メトロ全130駅中で112位となります。同駅は「東京大学」「文京学院」「日本医科大学」などの最寄り駅です。順位は下位ですが、通学ラッシュ時は学生が多く利用するためそれなりに混み合います。

東大前の賃貸相場

東大前のワンルーム・1K賃貸相場は7~8万円です。1DK~1LDKになると9~10万円となります。ほかの地域と比べると相場はやや高めです。ただし、賃料がある程度の価格帯であることは、治安の向上につながっているともいえるでしょう。

東大前の店舗賃料相場

東大前の店舗賃料は、坪単価で15,000~20,000円です。カフェの居抜き物件では、坪単価13,000円程度のものも見つかります。文京区全体で見ると、駅から徒歩圏内で賃料15~30万円の物件が多く見つかり、ほかのエリアと比べて比較的リーズナブルな価格帯だといえます。

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