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飲食店の深刻な人手不足|原因と解消法を紹介

飲食店の深刻な人手不足|原因と解消法を紹介

飲食店において仕事が上手く回らないのは人手不足が原因かもしれません。
実際にスタッフが足らずどうすれば良いのか途方に暮れている経営者の方も多いのではないでしょうか?
では、人材不足を解消するにはどんな方法があるのでしょう。
そこで、この記事では飲食店が人手不足に陥っている原因と、その解消法について説明します。

飲食店の人手不足に関するデータ

飲食店が恒常的な人手不足に陥っていると言われていますが、果たして本当なのでしょうか?そこで、こちらでは帝国データバンクが実施した「従業員が不足している上位10業種」の調査結果を紹介します。

まず、正社員が不足していると感じている飲食店の割合は65.9%(5位)と前年より23ポイントも増加しています。
そのため、他業種より人手不足が急速に広まっていることが伺えます。

続いて、非正社員が不足していると感じている飲食店の割合は84.1%(1位)と前年より9.8ポイント増加しています。
また、2位(飲食料品小売)に15ポイント以上の大差をつけて1位となっており、他業種と比較して群を抜いた人手不足に陥っています。

このように飲食店は正社員と非正社員の両方で、高水準の人手不足になっているのです。

飲食店の人手不足の原因

飲食店の多くが人手不足の状態であることは分かりました。
そして、飲食店の人手不足の原因は大きく分けて以下の3つが挙げられます。

<飲食店の人手不足の原因>
・クレームが多い
・給与が少ない
・労働環境が悪い

これら3つの原因は一つひとつの独立した問題とは限らず、それぞれが深く関与していることもあります。
この章ではそんな人手不足の原因を詳しく解説します。

クレームが多い


お店によっては店長や社員がおらず、人手不足に陥っているところもあります。
その場合、問題になるのがクレーム対応です。
通常、クレーム対応は店長あるいは社員が行います。
しかし、店長やその他の社員がいない場合はアルバイトスタッフがクレーム対応をしなければなりません。
例えば、以下のようなクレームをお客様から受けるのです。

<お客様のクレームの例>
・料理が出来るのが遅い
・会計ミスで釣銭を間違えている
・予約をしたのに席が用意されていない
・注文ミスをしている

ただでさえ人が少なく仕事が大変なのにクレーム対応もしなければならないのは大きなストレスです。
そのため、せっかく新しくアルバイトスタッフを雇っても、すぐに辞めていってしまいます。

仕事に対する給与が少ない


飲食店の業務内容はレストラン、カフェ、居酒屋などお店のタイプによって異なりますが、基本的にはホールスタッフとキッチンスタッフの2つに分けられ以下のような業務を担当します。

<担当業務>
・ホールスタッフ…席への誘導、注文を受ける、配膳する、テーブルを片付ける、会計、ホール掃除など
・キッチンスタッフ…食材の下ごしらえ、盛り付け、食器の洗浄、ドリンク作りなど

このように両者とも様々な業務をしなければならず、仕事量が多いという特徴があります。
しかし、それなのにもかかわらず飲食業界の平均年収は491万円(40歳時点)で、63ある業界の中で58位となっています。
なお1位はコンサルティングで平均年収は1,240万円(40歳時点)であり、なんと約2.5倍もの差があります。

このように仕事に対する給与が低いことも人手不足になる原因の一つと言えます。

労働環境が悪い

一般的な企業は土日祝日が休みとなっていますが、飲食店は土日祝日も営業しているところが多いのでスタッフの休みは不規則になりがちです。
また年末年始やゴールデンウィーク、お盆休みも営業する場合がほとんどのため、長期休暇がとりにくい傾向があります。
このように、労働条件が悪いことからスタッフが離れるケースは珍しくありません。

さらに、人手不足になると長時間労働やサービス残業などのパワープレイに走るケースもあります。
こうして一人ひとりの精神的・肉体的負担が増えてしまい、労働環境がさらに悪化します。
そのためせっかくスタッフを育ててもすぐに退職してしまうという悪循環に陥ってしまうこともあります。

飲食店の人手不足の解消法

飲食店の人手不足を解消するには以下のような対策が必要となります。

<飲食店の人手不足解消法>
・スタッフ教育に時間を割く
・給与を上げる
・求人応募を増やす

こちらではそんな人手不足解消法を詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

スタッフ教育に時間を割く

飲食店の人手不足を解消するには新人スタッフに対する教育研修をきちんと行うことが大切です。
ただそうは言っても業務がとても忙しいので、教育研修はないがしろにされるケースも少なくありません。

しかし、きちんと研修をすることで仕事内容や役割を理解できるようになります。
そうすれば、スタッフ1人1人のスキルを向上させることができるので、仕事の効率化に大きく貢献します。

ただ単にスタッフに長時間働くことを要求するのではなく、効率的に働くことにより1人で1.2人分、1.4人分の仕事できれば人手不足を解消することに繋がるでしょう。
ですので、飲食店は教育研修期間の確保を何よりも優先させることが重要です。

給与を上げる


給与が低いとスタッフのモチベーションが低下し、人材が流出する危険性があります。
スタッフの仕事内容をしっかり評価し、それに見合った給与を支給するのはもちろん、賃金の引き上げも積極的に行いましょう。
そうすれば、スタッフのモチベーションのアップにつながるので人材の確保に繋がります。

ただし、飲食店が給与をはじめとした人件費を捻出するのは難しいこともあるでしょう。
その場合は「コストの見直し」を図ることをおすすめします。
具体的には、食材費の値下げ交渉をする、券売機の導入をする、電球をLEDにする、レシピを工夫するなどをすると良いでしょう。

求人応募を増やす

求人応募数を増やすのも人材不足を解消する上でとても重要です。
そのためには、給与面や制服のデザインなどを魅力的にアピールできるような求人広告が打てるかがポイントです。
具体的には、以下の方法を試すと効果的です。

<求人応募を増やすための求人広告の書き方>
・できる限り時給を見直すことをおすすめします。また採用後、働くイメージが持てるよう給与システムは詳細に記載しましょう。
・求人広告を最近採用した新人スタッフにチェックしてもらい、どう思うかヒアリングしましょう。それを元に、求職者の興味・関心を惹きつけられるようアピールできる求人広告を作成すると良いです。
・働きやすい環境(柔軟にシフトが組めるなど)をPRすれば応募者UPに繋がります。
・応募者に「着たい」と思わせるような制服のデザインにすることも大切なポイントです。

このような点に気をつけて求人広告を作成すれば応募数の引き上げに繋がるでしょう。

まとめ

人手不足に陥ってしまうとサービスの質が低下するだけでなく、最悪の場合閉店になる可能性もあります。
「自分のところは順調だし関係ない」と思っていても、近年では人手不足になっている飲食店が急速に増えているので、決して他人事ではありません。
ぜひこの記事で紹介した解消法を頭に入れておくことをおすすめします。

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