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タピオカブームから見る飲食トレンドと時代背景の密接な関係。

タピオカブームから見る飲食トレンドと時代背景の密接な関係。

ぐるなび総研が公開した『今年の一皿』。2019年は「タピオカ」が選ばれました。
『今年の一皿』はその年の様子を反映して象徴した一皿に送られます。

6度目の開催となる2019年『今年の一皿』のタピオカですが、このブームは『第3次ブーム』と呼ばれているのをご存知でしょうか?

トレンドは繰り返すと言われていますが、近年のタピオカブームはその象徴です。
ということは、これから開業やメニュー開発の際、過去のトレンドを参考にしてみるのはいかがでしょうか?

実際のタピオカブームから、トレンドについて考察してみましょう。

近年のタピオカブームは『第3次ブーム』。


近年のタピオカブームはこれまでのタピオカブームに比べ勢いがあります。
その背景にはSNSブームとの関りが。

『タピ活』『タピオカ巡り』と言われ、ハッシュタグをつけたSNSは大ブームに。

タピオカは女子高校生たちや若い世代の代名詞かと思いきや、実はそうでもありません。
タピオカ店に並ぶ人の年代は広く、老若男女関係なし。
女性はもちろん、男性や幅広い世代に受け入れられています。

今後、タピオカドリンクのブームは落ち着いたとしてもテイクアウトの定番品として定着されそうです。

先ほど言った通り、現在のタピオカブームは『第三次ブーム』です。
第一次ブームは1992年、第二次ブームは2008年と言われています。

第一次ブーム(1992年頃)

台湾旅行の流行ん合わせ、台湾スイーツのタピオカもブームに。
この時代はこれまでにない新しいスイーツの時代でもあり、ティラミスやパンナコッタも流行った時代です。
タピオカは“ココナッツ”と合わせることが多く、今のような“ミルクティー”と合わせることはなかったようです。

第二次ブーム(2008年頃)

コンビニでタピオカミルクティーが販売されはじめた時期です。
一般流通に【タピオカ】が浸透してきましたが、今程のブームには至らず。
形は違えど、このように何度かタピオカブームはありました。

このような【繰り返されるトレンド】もあるのが分かります。

トレンドを捉えると爆発的に売り上げが伸びる。

タピオカブームは1992年、2008年、現在、と三回も大ブームに。

トレンドは毎年のように変わり、トレンドと業種がマッチすると売り上げは一気に伸びます。
それくらいトレンドを取り入れることは重要です。

例えば、飲食業界ではありませんが近年流行しているものでも、同じように再流行しているものがあります。

・チョーカー
・90年代ファッション
・インスタントカメラ

主に90年代で流行したものが再ブームとなっています。
SNSや海外の影響も再ブームの火種のようです。

また「エモい」という言葉は「レトロで昔懐かしく可愛い」という意味です。
「エモい」が流行しているということは、昔懐かしいものが再流行している証拠。
ファッション等のトレンドは特に分かりやすいかも知れませんね。

トレンドを先に取り入んでいれば、流行の最先端に食い込むこともできメディアの露出等も増えるでしょう。
自然と集客することが出来ます。
開業の際、過去のトレンドから業種を考えることも一つの手です。

トレンドに敏感になる事で、次のトレンドも敏感に。

過去のトレンドから次にくるのは何だろうと考えた際、かならず時代の流れも考えましょう。
現在のタピオカブームは、個人の発信者が増えた時代の象徴である『SNS映え』に後押しされていると言えるのではないでしょうか。

【黒いつぶつぶのタピオカ】は写真映えします。
「なにあれ?」と興味をそそり、「私も飲みたい!」と思わせる効果が十分あります。SNSのインパクトも大きいです。

特に今は個のライフスタイルを発信することが当たり前の時代となりました。
誰でも発信できる、言い換えれば、誰でも広告塔になれる時代です。

そういう時代背景とタピオカはマッチしていたといえるでしょう。
それがこの大ブームを引き起こしたのです。

このように、トレンドに流行になっていれば次のトレンドの流行も察知しやすくなるのではないでしょうか。
そうすると自然と《次になにが流行るのか》分かりやすくなるでしょう。

流行が定番として根付くケースも

飲食関係では、スパイスカレーをはじめとするエスニック料理は1980年代後半や2000年代初頭のブームを経て、今や“よくある飲食ジャンル”のひとつとして根付きました。
言葉でいえば「ヤバい」「マジ」「ウザい」など、もともとは“若者言葉”と呼ばれていたものが自然と根付き、若者以外も使用するようになりました。

エスニックや「ヤバい」などの言葉に関しては、爆発的な流行となりながらも一過性の流行に終わらず、いつしか定番として幅広い層の日常に根付いたものとなりました。

飲食においても、爆発的に流行したからといて必ずしもすぐに終わるものだけではありません。2019年に流行したタピオカについては大手カフェチェーンでグランドメニューにラインナップされるなど、最盛期よりは下火となっても定番として根付く可能性があることが見受けられます。

もちろん、一過性の過熱で終わってしまうトレンドもあることから、流行の業態で飲食店を開業する際は安易に乗らないよう注意する必要があります。
しかし、消費者の動向にアンテナを張って注視・分析をしっかりと行うことで、定番として根付く予測を当てることができれば、ブームを自店舗の成功や収益増に繋げられる可能性は高まります。


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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