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テイクアウトやデリバリーだけじゃない!今だから始めるべきコロナ禍での飲食店集客方法3選《Part.1》~おひとり様へのPR~

テイクアウトやデリバリーだけじゃない!今だから始めるべきコロナ禍での飲食店集客方法3選《Part.1》~おひとり様へのPR~

緊急事態宣言の延長とともに長引く営業の自粛と時短要請。
飲食店の書き入れ時ともいうべきクリスマスや忘年会につづいて、新年会の時期までも例年通りの集客を断念せざるを得ない状況となりました。
今後も、こうした不安定な状況がいつまで続くかは不透明な状況です。こういう時こそ受け身ではなく、店舗側が能動的に集客策を働きかけていくことが一段と重要となります。
お客様をただ待つのではなく、お店側からお客様へアプローチをかける営業体制へとシフトしていきましょう。

これまで、ABC店舗では販路拡大の手段としてテイクアウトやデリバリーに関する記事を多く取り扱ってきましたが、今回はそれら以外の集客方法について、ターゲットを具体化ながらご紹介していきます。
これからお店を始めようと考えている方、少しでも集客を増やしたい方は是非参考にしてみてください。

【1】おひとり様へのアプローチ

『個食(孤食)』『黙食』という言葉をご存知ですか?

『個食(孤食)』とは、「1人で食事をすること、個別のメニューを食べること」
『黙食』とは、「会話をせずに黙って食事をすること」 

これまで、飲食店では会話を交えながら食事を楽しむ目的でも利用されてきました。
しかし、会食が新型コロナウイルスの大きな感染源と政府・自治体により指摘されている昨今、密を回避し飛沫を防止する策として『個食(孤食)』『黙食』を呼びかける動きが広がっています。
この発端は、福岡県福岡市にあるカレー店「マサラキッチン」店主が発信した『黙食にご協力ください』というポスター掲載のツイートにありますが、現在では、飲食店経営者に賛同の輪が広がり、各地の自治体も同ポスターを無料で配布する等活動を推進しています。

緊急事態宣言下でもおひとり様需要は顕在

こうした食事中の会話や複数人での食事が制限される中、外食市場の動向はというと、“おひとり様需要”が増加しています。

マーケティングリサーチ会社の株式会社クロス・マーケティングは、全国20~69歳の男女1100人を対象に『昨今の状況下における外出・外食に関する意識調査(2021年1月)』に実施。

複数人での行動や大勢集まる娯楽施設の利用に関しては顕著な減少が見られたのに対し、個室利用や一人行動に関してはほとんど変化していないという結果でした。
つまり、1人で密でない場所へ外出することにおいては「してもいい」という認識が根付いていることになります。

さらに、グルメメディア「ヒトサラ」が2021年1月に実施したオンライン予約実績に基づく調査では、以下の結果を得ています。

・「予約1組あたりの人数」に関して
 →5人以上の予約が前年同月比8割減少であるのに対し、1人予約は同比12.7倍増加
・「予約時間」に関して
→18:30以降の予約は前年同月比5割減少であるのに対し、18:00開始までの予約は同比1.7倍増加。ピークを避けた時間帯(11:00-11:30、13:00-18:00)の予約が増加しており、予約開始時間の前倒しと分散化が進んでいる。

この結果から、多くの方がコロナ禍での感染リスクを気にしつつも感染リスクの少ない形を選択して外出し、おひとり様消費を楽しんでいることがわかります。
また、以前に比べて1人外食に対する苦手意識が薄くなっていることも、“個食化(孤食化)”が進行している要因になっていると予測されます。

おひとり様の心をつかむ施策とポイント

以上の外食における行動変化を背景に、消費者の中では、
”一人で行けるお店をふやしてほしい”
”一人で来店した場合、お得にしてほしい”

といった需要が高まっていることもまた事実です。

ここからは、おひとり様需要に応え集客へとつなげる為の具体的な施策とポイントをご紹介していきます。

店舗の見える化と距離感の確保

はじめに、お店を通りがかった人が入ってみようかなと思わせる第一関門が外観・内装を含む店舗づくり。自分にとって入りやすいお店かどうか、居心地の良い空間になり得るかどうか、といった点はおひとり様が特に気にするところです。ポイントは3点。

➀外からも店内の様子が見えるようにする(見えすぎはNG)
ex.)入り口を開放、曇りガラス窓の設置、照明を明るくする
➁他人が気にならない席配置と工夫
ex.)カウンター等1人席を多く確保、席間隔をあける、間仕切りの設置、共有利用をなくす(薬味・ペーパー等)
③徹底した感染対策
ex.)窓の開放、アルコール消毒の設置と検温、テーブル等のこまめな清掃・除菌

おひとりさま向けメニューの開発

次に、このお店で一度食事してみたいと思わせるメニューづくり。ポイントは2点。

➀味に飽きさせないメニュー展開
ex.)セットメニューの選択化、週替わりメニュー、盛り合わせメニュー、限定メニュー
➁男女問わず食べきれる量の食事提供と価格設定
ex.)メニューのサイズを複数展開しサイズ別に価格を設定、女性向けに少量化・調整可能にする

再来店を促すサービス

最後に、おひとり様を常連客として定着化するためには、お店のスタッフの接客やサービスもとても大事です。ポイントは2点。

➀適度な距離感を保った接客
ex.)特定顧客との会話は他の顧客にとっての居づらさを作り出し、親しみやすさの反面、マイナスに働くこともあります。『黙食』の声が広がる現在では特に注意が必要ですので、スタッフからの積極的な声掛けや大きな声での挨拶は控える方が適切です。
➁黙食に対する協力やおひとり様来店に対する得点
ex.)次回来店時の割引券配布、2回目以降の裏メニュー、ドリンク等のサービス

まとめ

今後、外食市場においては、感染リスクへの配慮と消費行動の変化からおひとり様顧客の価値が大きくなり、完全予約制や個人客限定といったお店が増えていくと予測されています。つまり、メインターゲットが複数客から個人客へとシフトするということです。

そして、日常行動として利用してくれるおひとり様顧客は、一度開拓した店舗に対して居心地の良さを感じると積極的に来店する傾向にあり、複数での来店顧客よりもリピート率が高い。人の移動が減り、来店数が減少しているからこそ、来店した顧客に対して真摯に向き合い定着化させることが重要です。

多くの飲食店が閉店となっているコロナ禍で、あらたな顧客を獲得し苦境を乗り越える術として、「おひとり様」へのアプローチを検討してみてはいかがでしょうか。

次回、《Part.2》では「【2】リモートワーカーへのアプローチ」「【3】巣籠りさんへのアプローチ」をご紹介致します。

Part.2を見る

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Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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