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コロナ禍の気になる飲食店出店状況レポート【2021年4月度】

コロナ禍の気になる飲食店出店状況レポート【2021年4月度】

「飲食店を開業したい!」「もっとお店を広げたい!」
「でも、こんな時期に大丈夫なのか…?」

新型コロナウイルス感染拡大により社会環境が目まぐるしく変化する昨今。
飲食業界においても営業の自粛や時短要請が発令され大きな影響が及ぶ中で、開業・出店に対しての不安を募らせている方が多いのではないかと思います。また、出店を諦めようかと悩んでいる方もいることでしょう。

私たちABC店舗は、コロナ禍でも飲食店開業を目指す皆様と飲食業界を応援。こうした状況下でもご自身と同じように開業・出店を志し、ご契約に踏み切った方たちの実態を調査し、発信していきます。

コロナ禍の気になる飲食店出店状況レポート【2021年4月度】

■調査概要
調査対象:2021年4月契約者
調査期間:2021年4月
調査方法:ヒアリング調査

■契約者属性
2021年4月に物件を契約した会員のうち、53%が新規開業で出店。また、移転での出店者が12%、増店での出店者が35%となっています。

【新規開業者】

長期化するコロナ、出店のタイミングは?

新規開業でのご契約者様に物件探しの期間について伺うと、「半年以上」と回答した方が60%。前月までは「3カ月以下」との回答が多くありましたが、コロナが長期化するにあたり、これまでタイミングを伺っていた出店希望者も“これ以上待っていても仕方ない”“そろそろ動いても大丈夫だ”と物件契約に踏み切るケースが増えてきています。
中には、「半年前に比べれば、営業可能な情勢になりつつあるので物件探しを本格始動した。」「周囲の店舗経営者によると小さい店舗であれば協力金や助成金で売上分をカバーできているところが多く、さほど問題はないと思って決めた。」といったお話もありました。

また、新規開業でのご契約者様における共通点として、2021年1月~4月までの契約物件をみると、15坪以下の物件が75%20坪以下の物件では96%と、ほとんどのご契約者様が小規模物件を選んでいます。
出店に踏み切る方が増えてきた今、人気の高い小規模物件はさらに競争率が高まると予測されます。少しでも気になる物件があれば、いち早くお問い合わせ・内見することをおすすめします。

【増店での出店者】

売上好調なデリバリー、販路拡大にECサイトも活用

増店でのご契約者様に、今回増店に至った経緯について伺うと、「焼肉屋はコロナ禍でも好調。会社が食肉の卸業者でもある為、強みを活かして順調に規模を拡大できている。」「昨年バルを開業したがコロナ禍でもたくさんの常連さんがついてくださり、手狭になった為早期に増店を決めた。」といった回答がありました。

そして、今回のご契約者様の中で話が多くあがったのが、
「デリバリー」「ECサイト」の活用について。

●カフェを2店舗、ほか雑貨屋とギャラリーを経営 – L様
「既存店のカフェが順調で、中でも、高円寺の店舗で半年前に始めたウーバーイーツが好調。今後はゴーストレストランとしてECサイトでも販売を予定している為、その拠点として物件を契約した。」
「物件を探すにあたっては、はじめは既存店近くで検討していたが、ウーバーイーツの需要の高さから港区渋谷区を中心に探していた。」
「また、居抜き物件のほかに、シェアキッチンも見ていたが、“渋谷、2坪で月30万円(光熱費込み)”と、ストックできない程のスペースでこの金額はコスパがよくないと思いやめた。」

●BARを1店舗経営 – K様
テイクアウト・デリバリーでの販売を中心とした韓国チキンがいま人気となっている。ビジネスパートナーが過去に韓国料理屋で働いていた為経験を活かせると思い、今回別業態での出店を決めた。」
「物件を探すにあたっては、競合が少ない住宅街を選定。ファミリー層等地域住民の方に利用してもらえることを想定している。」

●ビーガン料理店を1店舗、ほかECサイトでジュエリーを販売 – G様
「自身がブランディングしているジュエリーをECサイトで販売していたが、新しいスタイルでショップ(実店舗)を持ちたいと考えた。そこで、“BAR×ジュエリーショップ”で出店しようと決意し、居抜き物件を探し始めた。」
「ターゲットとしては、ジュエリーブランドのファンを中心に考えている。もちろん新規の方も歓迎。立地としては駅から離れていて人通りも少ない方だが、ECサイトにてプラットホームができておりブランドが認知されている為、店舗の宣伝や誘致もしやすい。」

以上から、デリバリー・ECサイトでの販売は、コロナ禍の新しい需要としてますます高まっており、この時期だからこそチャンスと考えて出店される方が多いといえます。また、その逆も然り、ECサイトでの売上好調ぶりから実店舗の出店へと踏み切る方が現れていることも事実です。

【フードデリバリーサービス市場規模・予測】

(出典:株式会社 日本能率協会総合研究所)

市場規模として、デリバリー事業は今後も拡大する見込みとなっており要注目!
最近では、初期費用や月額費用を無料とするシステムサービスや、タクシーを活用したデリバリーサービスまでも普及しており、消費者だけでなく飲食店経営者にとっても利便性あるサービスが多く展開されています。
「手数料が高い」「サイトやシステム導入に初期費用がかかる」「電話予約での受注ミスは避けたい」といった負担やリスクから、一度はデリバリーの導入を諦めた方も再度考え直してみてはいかがでしょうか。

【移転での出店者】

コロナ禍での集客は常連客が要

移転でのご契約者様に今回店舗を移転する理由について伺ったところ、「お店は繁盛していたが、周辺地区が再開発するとのことで移動せざるをなかった。」「既存店がビジネス街ゆえにサラリーマンの集客が減少。その上、飲食ビル内で家賃も高かった為このままでは継続が厳しいと考え、移転を決意した。」といった回答がありました。

また、移転先を探すにあたっては、「はじめは別のエリアへの移転を考えていたが、多くの常連さんが惜しんで近隣での移転を期待してくれていた。そこから、常連さんが引き続き来店してもらえる距離で探すようになり、最終的にこの物件の空き情報も常連さんが教えてくれて決めることができた。」「既存店から近く、移転がラクな場所で探していた。地域住民をメインに集客するつもりだが、隣駅であれば以前より通ってくれていたお客さんにも来店してもらえると思いここに決めた。」との回答を得ています。

外出自粛に伴って飲食店への来店顧客が減る一方、こうした状況下でも、継続して足を運んでくれる常連客の存在はとても大きく、お店を支えている様子が伺えます。

★今月のPICK UP

5月上旬アクセスランキングTOP5

今回、【新規開業者】項目において、人気の高い小規模物件はさらに競争率が高まる為いち早くお問い合わせ・内見することをおすすめするとお伝えしました。
足が早い物件であれば、ホームページにてテナント募集を開始してから1週間経たずして申込み、2週間程で契約締結となる物件も多くございます。
それでは、いまどういった物件が注目されているのか。ABC店舗掲載の物件で5月上旬アクセスの多かった物件TOP5をご紹介致します。







Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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