スケルトン

建築物は柱や壁などを使って構造を作り出しています。壁の中には部屋の間仕切りなどで使う構造体とは異なるものもあります。
しかし、建物を支える骨格はとても重要な部分で、地震の揺れ、強風に伴う建物の揺れを抑制させる働きを持ちます。家を建築する時には最初に基礎を作り、その次に骨格部分を組み立てて行きます。

ほぼ、この状態をスケルトンと呼び、ここから屋根を作り壁を作る、部屋の間仕切りを作るなどして間取りを設けるのが一般的な建築手法と言えましょう。リフォームの時に浴室やキッチンを新しくしたい時、同じ場所で施工を行うのであれば設備の交換によるリフォームで済みます。

水回りを他の場所に移し、従来の水回りの場所を他のスペースに活用する時などは、スケルトンの状態にするリノベーションが必要です。給排水設備の移動は床下にある設備を移動させる、構造そのものを変えるなどが必要になるためスケルトンにした上で施工を行うことで実現するのです。
 

リノベーションは新たな生活空間を作り出す

骨格のことをスケルトンと言いますが、建物の骨格は柱や梁などの建築物を支える部分です。この骨格部分は取り壊してしまえば建物全体を支えることが出来ないため、倒壊する恐れも出て来ますが、これ以外の部分は支えているものではないため、部屋の間仕切りに利用する壁や床板、住居設備などはすべて撤去してリフォームを行うことが可能です。

最近はリノベーションを利用した部屋作りを行う人も多くなっています。中古マンションを購入した人、長年住み続けている家を作り替える時にスケルトンの状態にするリノベーションを活用しています。家を建て直すとなると、費用が多く掛かりますし、家が完成するまでにはかなりの時間を要することになります。その点、リノベーションもしくはスケルトンリフォームは、必要な部分だけを解体すれば良い、施工期間や費用が全解体よりも少なくなるメリットを持ちます。

飲食店の場合、賃貸契約を終了させる際に今まではスケルトンに戻すというのが常識でしたが、昨今は居抜きという形で設備機器・内外装・家具類・什器備品等を残したまま次の借主に賃貸借を行う「居抜き」文化が広まっており、こちらも同じく最低限の工事によって、工事期間短縮や費用削減になります。