用語集

ターゲット顧客

ターゲット顧客とは経営者が自社の商品、サービスを提供する中心対象として絞り込む顧客像を意味するマーケティング用語です。
どれほど優れた商品、サービスであれこの世の全ての人間から高評価が得られるということはありません。

むしろ全ての人にとって良いものを提供しようとした結果、訴求力を失ってしまい評価を落としてしまうことが多いのです。
特に資金力がない中小企業や自営業者ではこの傾向が顕著です。
そのため経営者は自分が商品、サービスを提供する顧客像をしっかりと決めた上でそれを中心としたマーケティング戦略を練る必要があります。

たとえは若者相手に商売をすると決めたのであれば広告を出す媒体も若者がよく見る雑誌やウェブサイトを中心に広告を出すといった風に行います。
ターゲット顧客の選定は経営戦略の基本中の基本となる概念です。
またターゲット顧客を選定していくことをマーケティングでは「絞り込み」と表現することがあります。
 

ターゲット顧客を選定する際にやってしまいがちな失敗として「絞り込んでいるようで、全然絞り込めていない」というのがあります。
絞り込みとはある意味でターゲット以外の顧客層を切り捨てることにも繋がるので、出来るだけ幅広くターゲット顧客を選定したくなる気持ちは分かります。
しかしターゲット顧客を選定するのは予算やマンパワーを集中させることで経営の効率化をはかり利益を最大化するためです。

あらゆる客層を取り込もうとすることが許されるのは莫大な資金力を擁する大企業だけの特権です。
一般的な経営者はライバルとの差別化や自社の強みと弱みを分析し、自分たちが戦う「戦場」を大胆に絞り込んでいく必要があります。
日本には「二兎追う者は一兎も得ず」ということわざもあります。
あれもこれもと欲張ることも時には必要ですが、予算も人員も無限にあるわけではありません。
適切な取捨選択を行うことで経営の効率化を図っていきましょう。

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