用語集

動線

不動産で動線というのは、人や物がどう動くか、動くことができるのかといった経路のことを指します。店舗の場合は入り口からお客様がどのように動くのかをあらかじめ予想しておくことを客動線といい、スタッフが動く行動経路のことをサービス動線と別に考えます。

店舗を改装するときに考えなければならないのが、いかに顧客が長く滞在してもらうことができるのか、またスタッフの目が行き届き、例えばトイレなどに目立たずに行くことができるなど、様々な視点から居心地のいい空間を作れるように考えていくことが大切です。逆に働く側の視点では、無駄な移動をなくし作業等を効率よく行うための最短の経路を設定する必要があります。

店舗の種類にもよりますが、一般的には客動線はできるだけ長く滞在しやすいように、サービス動線は無駄な労力を極力減らせるように短くできるように考えるのが原則です。人がスムーズに移動できるように考えるのが基本になります。
 

居抜き物件の場合は、レイアウトを大きく変えることができないのが基本です。元からある設備をある程度そのまま利用することで、初期費用を抑えることができるメリットがある一方で、大規模なリフォームをすることができないので、できるだけあるものを上手に利用して動線を確保していく必要があります。

テーブルなど移動できるものは移動させたり、時には座席の数を減らして動線を確保することも必要な時もあります。
居抜き物件を内見するときには、設備だけでなく動線についてもシミュレーションをして確認しておくと、さらに初期費用を節約することができ、開店してからもうまく売り上げを上げることにつながります。お客様目線とスタッフ目線の両方から考えていくことが大切です。一人で考えるのではなく、知り合いやスタッフなどに実際に動いてもらって動きを確認することも重要になります。
図面と実際の物件では感覚が違うのも覚えておくとよいでしょう。

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