第一章
「飲食店を開業したい」と思ったら
賢いコンサルタントの選び方
コンサルタントの仕事とは?

最も依頼しない方が良いコンサルタントとは、医者と同じように「腕が痛い」と患者が訴えたときに「では、腕の痛み止めを処方しましょう」というタイプ。本当は脳や心臓の病気かもしれないのに、根本的な問題を見つけないで、対症療法に留まってしまっています。問題とは“ある現象”に過ぎません。例えば、売上が少ない、とか。しかし、売上が少ないところにも様々な問題点があります。店主が全く愛想が無い、スタッフに対する態度がひどい、食器や店内が汚いなど。そうした一番影響しているだろうと思われる問題点を特定し、それに対して最も効果が出やすい解決方法を提案することがコンサルタントの仕事です。

コンサルタントにとって都合の良い依頼主とは?

コンサルタントは「まず顧客管理データを集めてください」や「パッケージの業態変更の必要があります」なども、とりあえず「やってる感」があるので、依頼主はある程度の満足感を感じるのも事実です。しかし、それが本当に望ましいのかというと、少々違います。このパターンがコンサルタントにとっては一番都合がよくお金は稼げるし、出来なかったら依頼主の責任と言えてしまいます。病院に行ったのに診察しないで「とりあえずうがい薬でうがいしてください」「トローチ出しときますね」と医者が言うのと同じです。

経営コンサルタントの国家資格、中小企業診断士

本当に信頼できるのは、どちらかというと中小企業診断士の考え方に近いコンサルタントです。中小企業診断士は日本が決めた経営コンサルタントの国家資格。この資格を取得しているかどうか、または資格は取得していないけれども、近い考え方ができる人物かどうかも、コンサルティングを依頼する決め手となりそうです。
とは言え、一般の人が中小企業診断士の考え方を知る機会はほぼ皆無に近いと思います。となると、少なくとも「小手先の事を言っていないな」と信頼できる人間性を持ったコンサルタントを選ぶ必要があるようです。

信頼できるコンサルタントの選び方

では、人柄はどのように知れば良いのか?出版物やSNSなどを活用すると、そのコンサルタント本人の言葉があります。その中の文章に共感できるかどうかを大切に企業を選ぶのも後悔しない方法です。依頼しても、コンサルタントと「この人となら付き合ってもいいな」と思える関係性がないと、絶対うまくいきません。

あまりよくないのは、大手企業には親切に対応するけれど、小さい店に対しては実習生を派遣してするコンサル会社です。気になるコンサルタントがいたら、その本人をちゃんと出してくれる会社であることも大切です。コンサルの良し悪しは、会社がどこかということよりも「誰が来てくれるか」に依存します。「そのコンサルタントは料金が高いから」等々、理由をつけて派遣してくれない会社は選ばないようにしましょう。