第一章
「飲食店を開業したい」と思ったら
居抜き物件のメリット

前回の、「居抜きってなに?」でも少しご説明しましたが、一般的にゼロからテナントの内装を設計していくスケルトン物件に比べ、居抜き物件はメリットが高いと言われています。ここでは、居抜き物件を取得する借主のメリットについて具体的にみていきましょう。

 

居抜き物件では、前テナントの内装設備をそのまま引き継ぐことができるため、内装の基礎工事等にかかる費用を大幅に削減できます。前テナントが同業態で、厨房機器をそのまま引き継ぐことができる場合は、機材等にかける費用も抑えることができるでしょう。居抜き物件の契約時に支払う造作譲渡料を差し引いたとしても、スケルトン物件に比べ、大幅なコストダウンが図れます。

 

費用面にも関わってきますが、内装をゼロから設計する必要のない居抜き物件は、工事にかかる日数も削減することができます。賃貸借契約を結んでから開業までの日数を削減できるということは、営業していないのに賃料を支払わなくてはいけない、いわゆる“空家賃”も最小限におさえることができるのです。

 

サービス内容次第で前テナントのお客さんをそのまま引き継ぐことができるというメリットもあります。ただ「居抜き物件で注意すること(居抜き物件のデメリット)」にも通じてきますが、前テナントの評判に左右されることも大きいので注意が必要です。

費用が少なくても開業することができる居抜き物件は、これから開業したいと考えている人にとっては、頼りになる存在ですが、実は注意すべき点も多いのです。「居抜き物件で注意すること(居抜き物件のデメリット)」もあわせて確認し、居抜き物件のメリットを最大限に活かすためのリスクヘッジをおこないましょう。