第一章
「飲食店を開業したい」と思ったら
飲食店を営業していくために必要な資金とその算出方法(運転資金編)

初期費用については「飲食店開業に必要な資金とは」でみてきた通りですが、実際に飲食店を営業していくためには、どんな費用がどれくらいかかってくるのでしょうか。それらを把握するためにも、開業前に売上の損益計算をすることはとても大切です。

ここでは、開業時に確保しておくべき運転資金の目安や、オープン前に自分の店の売上を予想する損益計算の方法など、運転資金について知っておくべきことをまとめました。

 

安全に飲食店を経営していくためには、半年分の運転資金は確保しておきたいところです。つまり、開店後、半年間は赤字でもやっていける程度の金額をプールしておくということです。すべてを自己資金でまかなうことができない場合は、融資や助成金などでその半分程度を補うような心づもりでいるのがいいでしょう。
※資金調達方法については「こうすればうまくいく!資金調達と店舗賃貸契約」を参考に!

初期費用の算出シミュレーションでも一か月の運転資金をざっくり算出してみましたが、月々お店を営業していくためには、家賃・水道光熱費・通信費・減価償却費・仕入れ代金・広告宣伝費・消耗品費・予備費が必要になります。そのうち、マーカーを引いた費用は固定費となり毎月一定額請求されるものになります。

ご自分の店でどのくらいの費用が必要になるかを、事前にシミュレーションしておきましょう。

シミュレーションの際に必要になってくる損益計算の簡単な計算式は以下の通りです。
まずは目標となる客数を設定し、そこから売上高を導き出しましょう。

 

    ・月の売上=客数(席数×回転率×営業日数)×客単価
    ・売上原価=売上高×原価率
    ・原価率=仕入れ価格÷売上高×100
    ・人件費=総労働時間×時給

 

また損益計算では、あらゆる場合を想定しておくことがポイントになってくるので、目標とする月の売上をアッパーとし、ミドル(標準売上)、ボトム(最低売上)と段階をふんだ設定をしておくとよりイメージしやすいです。

アッパー(目標売上)

・客数(1日平均) : 70人
・月の売上 : 525万
・利益 : 157万

ミドル(標準売上)

・客数(1日平均) : 50人
・月の売上 : 375万
・利益 : 112万

ボトム(最低売上)

・客数(1日平均) : 30人
・月の売上 : 225万
・利益 : 67万