第二章
自分にぴったりの物件を見つけるには
物件探しの前に、まちを知る

自分が開業したいお店のコンセプトが決まったら、物件探しをはじめる前に、どんな街が自分のお店にぴったりなのかを考えてみましょう。

飲食店を成功に導く秘訣の一つに「立地選び」がありますが、誰がやっても成功する立地というのはないような気がします。むしろ成功している店は、立地条件が自店のコンセプトをひきたてる相乗効果になっていたり、立地のマイナスポイントをうまくプラスにかえる戦略を持っている店だったりするのではないでしょうか。

自分の店に合う街をみつけるためにも、まずは街の種類や特徴を知っておきましょう。

オフィス街

・メインターゲット : サラリーマン・OL
・メリット : ランチ・宴会などの需要が高い。テイクアウトのニーズもある。
・デメリット : 12時―13時のランチに売上が集中しがち。平日に売上が集中しがち。夏休み時期に苦戦する

学生街

・メインターゲット : 大学生
・メリット : 若い人が多い。サークルなどの宴会需要がある。アルバイトがみつかりやすい
・デメリット : 大学生はあまりお金をもっていないので、単価を低めに設定する必要がある。夏休み、春休み、冬休みなど長期のお休みがある。

繁華街

・メインターゲット : 不特定多数
・メリット : 昼夜問わず人通りが多い。幅広い年齢層がいる
・デメリット : 競合が多い。治安が悪い・さわがしい

商店街

・メインターゲット : 近隣在住の主婦や学生、ファミリーなど幅広い。
・メリット : 店同士の横のつながりが強い。リピーターが多い。
・デメリット : 同じ商店街に同業態があると競合してしまう。

住宅街

・メインターゲット : 昼/幅広い世代の主婦(ママ友会・子連れ・ご年配の女性グループなど)。夜/ファミリー。
・メリット : 落ち着いている。高めの単価が狙える。
・デメリット : 人通りが少ない。

大通り沿い

・メインターゲット : 昼/車で訪れるお客さん。夜/近隣在住のお客さん。
・メリット : 人目に付きやすい。車にもアピールできる。
・デメリット : 昼と夜でターゲットが変わる。

観光地

・メインターゲット : 観光客と近隣在住のお客さん。
・メリット : 財布の紐が緩い人が多いためお金をおとしてくれやすい。イベントごとなども多い。海外からのお客さんも多い。
・デメリット :一見さんが多い。シーズンごとに売上に波ができてしまう場合がある。

オフィス街であり学生街でもある街や、商店街の奥に閑静な住宅街が広がる街など、一つのまちは複合的になりたっています。また、ひとことでオフィス街といっても高層ビルが建ち並ぶ六本木のような街と、中小企業のオフィスが多い五反田のような街でははやる店も変わってきます。だいたいの街の特徴を把握し、立地の目星をつけたら、積極的にまちを見に行ってみることも大切です。

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