第五章
飲食店開業に必要な諸手続きとは
警察署にはどんな手続きが必要?

「飲食店は警察署にも届出がいるらしいよ」と知り合いに聞いたんですが、どんな手続きが必要ですか?

開業する飲食店の業種が、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」(以下、風営法)における風俗営業等に該当する場合、警察署の許可・届出が必要となる場合があります。

【風営法による許可・届出の対象となる飲食店】
※警視庁「風俗営業等業種一覧」(http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/tetsuzuki/fuzoku/gyoshu_ichiran.files/huzoku.pdf)を基に作成。

★公安委員会の【 許可 】が必要

業種別 定義
風俗営業(接待飲食等営業) 1号営業 キャバレー、料亭、待合茶屋、料理店等(和風)、バー、クラブ等(洋風) キャバレー、待合、料理店、カフェーその他設備を設けて客の接待をして客に遊興又は飲食させる営業
2号営業 低照度飲食店 喫茶店、バーその他設備を設けて客に飲食をさせる営業で、客席における照度を10ルクス以下として営むもの(前号に該当する営業を徐く。)
3号営業 区画席飲食店 喫茶店、バーその他設備を設けて客に飲食させる営業で、他から見通すことが困難であり、かつ、その広さが5平方メートル以下である客席を設けて営むもの
特定遊興飲食店営業 ナイトクラブその他設備を設けて客に遊興をさせ、かつ、客に飲食させる営業(客に酒類を提供して営むものに限る。)で、午前6時後翌日午前0時前の時間において営むもの以外のもの(風俗営業に該当するものを除く。)

 

★公安委員会への【 届出 】が必要

深夜酒類提供飲食店営業 カウンターバー・スナック・居酒屋等 バー、酒場等、深夜(午前0時から午前6時)において、設備を設けて客に酒類を提供して営む飲食店営業(営業の常態として、通常主食と認められる食事を提供して営むものを除く。 )

 

このうち、個人店で該当することが多いのが、いちばん下の「深夜酒類提供飲食店営業」です。バー、スナック、居酒屋など、深夜(午前0時~午前6時の時間帯)に酒類を提供して営む飲食店がこれに当たります。ただし、営業の常態として、通常主食と認められる食事を提供して営むお店は届出不要です。

【深夜酒類提供飲食店営業にあたる例】
✔営業時間が午後6時~深夜1時までのレストラン(ワインを提供)
✔夜から深夜3時まで営業しているダイニングバー
✔24時間営業の大衆居酒屋店

届出書を提出しなかったり、添付書類に虚偽の記載をした場合は、最大で50万円の罰金が科されてしまうことも!自分のお店が該当するかどうか分からない時は、所管の警察署に問い合わせて届出もれがないよう気をつけましょう。

従業者名簿の作成や、床面積や客室設備の基準など、深夜に酒類を提供する飲食店には開業後も遵守すべき事項がありますので、届出の際、警察署の担当者によく確認しておきましょう。

【必要書類】
□①深夜における酒類提供飲食店営業営業開始届出書
□②営業の方法を記載した書類
□③営業所の平面図
□④住民票(本籍記載のもの。外国人にあっては国籍記載のもの)の写し
□⑤法人の場合は、定款・法人登記事項証明書及び役員全員の住民票(④に同じ)

◇届け出るべきタイミング:
所管の警察署に届出期限を確認して、開店日までに余裕をもって済ませるようにしましょう。