第五章
飲食店開業に必要な諸手続きとは
飲食店開業に調理師免許は必要?

飲食店を開業するためには調理師免許が必要と思っている方が多いようですが、それは誤解です。調理師免許の有無にかかわらず、食品衛生管理責任者資格があれば飲食店を開き、料理を提供することはどなたでも可能なのです。ただ、当たり前ですが “調理師”のいる店を名乗る場合は、調理師免許が必要になります。

調理師免許は、開業というよりは、どちらかというと調理師としてのキャリアを積んでいきたいと考えている方が取得するとよい資格といえます。

 

調理についての正しい知識を身に着けることができる

実生活にも活かすことができます

調理師のいる店を名乗ることができる

食品や栄養に関するきちんとした知識と技術を有している店と認識され、お客様からの店への信頼度に繋がります

食品衛生管理責任者資格は申請のみで取得できる

開業時の手間が少し省けます

飲食店への就職が有利になる

場合によっては給料UPも見込めます

次なる資格へのステップアップの第1歩となる

調理師免許を持っていることで専門調理師・調理技能士・ふぐ調理師などより専門的な資格を取得する権利が得られます。フードコーディネーター3級の資格は、4科目中2科目が免除されます。

 

調理師免許を取得するためには、次の2通りの方法があります。

厚生労働大臣が指定する調理師学校に1年以上通って卒業する

1年~2年で卒業というところが多いようですが、学校によって必要な年数や学費は異なります。厚生労働大臣が指定した学校でないと卒業しても調理師免許は取得できないので、学校選びの際にはそこを気をつけましょう。

飲食店などで2年以上調理の実務を経験した後、調理師試験に合格する

学校に行かず実務経験と試験で調理師免許を取得することもできます。ちなみに実務経験はアルバイトでも可能。もしも複数の店で働いた経験がある方は、それらを通算することができます。ただし配膳や皿洗いなど調理・製造以外の業務で働いていた期間は換算されません。自己申告ではなく働いた店から証明書をもらう必要があります。

1の場合は卒業後、2の場合は調理師免許に合格後に免許の申請を行い、都道府県知事から調理師免許の交付を受けることになります。

 

申請先

各都道府県知事

申請時に必要なもの
    ・調理師学校卒業証明書 または 調理師試験合格証
    ・住民票
    ・戸籍謄本 または 戸籍抄本
    ・医師の診断書(麻薬やアヘン、大麻、覚せい剤の中毒者であるかないかについて診断したもの)

上記の方法で申請後、調理師名簿に登録され免許交付となります。