人気の学芸大学エリアに佇む、
旬の極上食材が堪能できる和食の名店
東急東横線・学芸大学駅は、渋谷まで急行2駅、途中の中目黒を経由して日比谷線で恵比寿・六本木・銀座へも30分圏内と、交通至便な人気エリアである。駅周辺の6つの商店街は、昔ながらの青果商や小間物屋の間に、居酒屋や都会風のカフェ・バーが共生し、街歩きを楽しむ人々で賑わう。そのうちのひとつ、東口商店街を直進して5分、都道420号線とぶつかる交差点の左向かいに見えるのが、日本料理店「和彩遊佐」である。
店主の遊佐伸博さんは、割烹・懐石料理を専門とするベテラン料理人。2015年5月、調理歴20年の節目にこの地に自店を開業した。和食の板前さんというと、眼光鋭く気難しいイメージがあるが、遊佐さんの人柄はたいへん気さくである。
遊佐:いや、高校時代までの自分は本当にひどくてさ、卒業もやっとで、その後やることも何もなかった。料理人になったのも“流れ”です。
本人はそう謙遜するが、その料理には調理技術・食材に対する妥協のない姿勢が見事に体現されている。「安心して食べられて、美味しく、身体に良い本物の和食を」と、厳選された四季折々の素材を用いて、先付から甘味に至るまで一から手作りで調理する。メニューには、最上級A5前沢牛、吉野川産天然スッポン、初鰹・鱧(ハモ)・真子鰈・スミイカ・平貝や、松茸・タケノコ・ワラビ・青梅・唐きびなど、旬の魚介類・野菜・山野草が並ぶ。これらの一級品をリーズナブルな価格で提供できるのは、長年の料理人キャリアの中で築いてきた仕入先との深い関係性によるもの。「外の店で満足できるものは、ほぼ無い」と、料理研究のために食べ歩きをすることはせず、ひたすら素材と向き合い続ける。