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【第29話】このブログから20年ぶりに再会

山田 耕路さん

こんにちは、焼鳥酒場 鶏のから騒ぎのこー爺(じぃ)です。

 

 

梅雨時期に入りましたね。

 

 

飲食店にとって雨は天敵です。

客足が遠のき、売り上げが落ち込みます。

 

でも本当に凄いお店(繁盛店)は雨など全く関係ありません。

むしろ顧客心理で、「今日は雨だからお客さん少ないだろうからお店に待たないで入れるかも」と、むしろ来客数が増えるんですよね。

 

どんな時(状況)でも通ってくれる強力な愛顧客様。

この愛顧客様を一人でも多くつくる事が重要です。

 

鶏のから騒ぎも週3~4日で通ってくれる常連様がちらほら増えてきました。

次の愛顧客様になって頂けるように、お客様一人一人の期待値が「感動」から最高レベルの「信頼」を得られるよう目指します。

 

 

さて、このブログも29話目となりました。

 

今までたくさんの方からコメント頂いておりまして、本当に有難うございます。

 

少し前のブログにコメントを貰った人が、こー爺(じぃ)が20年前まで運営していた劇団の副代表をしていたT氏からでした。

音信不通になってからまさかの20年ぶりの連絡で、これも鶏のから騒ぎを立ち上げていなかったら、一生再会出来ていなかったと思います。

 

 

少し、役者時代の事を。

 

こー爺(じぃ)は高校卒業して1週間後に東京へ役者になるために上京しました。

父親が単身赴任で既に東京に住んでいたので、甘えて一緒に暮らすことにしました。

 

母は大学に行ってもらいたかったみたいですが、父が賛成してくれて、当時の北海道ではまったく芸能関係の情報は無かったので代わりに色々調べてくれました。

また、上京するにあたり30万円出資してくれ、15万円を専門学校の入学金に、残りの15万円を芸能プロダクションの養成所の入学金に使わせてもらいました。

 

いま考えると親の金と行動力に全て甘えてしまっており、ハングリーさの欠片もありませんね。

今のアルバイトの子達のほうがしっかりしています。

 

 

1年間、2つの養成所で学び、多くの仲間に恵まれました。

専門学校は声優課程で、後に現在中堅として活躍している有名声優も同期に何人か居てがんばってます。

 

プロダクションの方は、有難いことに3か月後くらいから映画など毎週撮影に呼ばれ始めました。

生意気だったこー爺(じぃ)は、これで勘違いし、さらに根拠の無い自信に繋がります。

 

1年後に人気の劇団を受験。

たしか当時で17倍の倍率を突破して、その劇団の養成課程へ入りました。

先輩には七色の声を出す山寺宏一さんや、先日お亡くなりになられたサザエさんのマスオさん役を務められた増岡弘さんなんかもいらっしゃった俳優・女優・声優タレントの豊富な芸能事務所兼劇団です。

 

ですが、劇団の選ぶ芝居が、自分のやりたい内容とかけ離れていた為、わずか半年で退団。

 

 

行動力は当時からかなりアグレッシブでしたので、養成所時代の仲間3人に声をかけ、自分が責任者として4人で劇団を立ち上げました。

 

T氏は年上でしたが、こー爺(じぃ)を立ててくれて、副長として全力でサポートしてくれました。

 

 

最初こそ音響って何? 照明って何? という状態でしたが、4人で協力し合い、時には図書館で調べて勉強し、技術が足りないと他の劇団に潜り込んで学び、徐々に大所帯の劇団になっていきました。

 

劇団は小劇団ながら公演をするたびに超満席。

この規模ではかなり珍しいですが僅かですが黒字運営です。

この時に損益計算と組織運営の基礎を学んだと思います。

 

こー爺(じぃ)が28歳になるまで、約10年近くT氏が傍にいてくれる親友でした。

 

 

 

でした。。。

 

 

 

しかし、こー爺(じぃ)の傲慢さで喧嘩になり、きっかけはもしかしたらそれかも知れませんが、劇団員全員で最後の公演後に集まってミーティングの中で休会という形で事実上の解散。

 

 

結婚式には来てくれましたが、それから20年音信不通。

 

世の中にインターネットが普及し、当時の劇団員達を検索して探してみたりもしましたが見つからず、半ば諦めていました。

 

 

そんな中で一通の応援コメント。

衝撃でした。

 

 

更に、

このブログで返信しようとしたら、そんなT氏がわざわざお店に息子さんと来店してくれました。

 

20年の年月は二人をおっさんに変えましたが、根は変わらず、積る話もし、当時の喧嘩も謝罪し融解。

お互い、細身だった身体は倍近くになりましたが(笑)

 

 

歌舞伎の演目で、享保3年(1718年)2代目市川團十郎が作られた作品は、現代の役者を目指す殆どの人が1度は触れる演題「外郎売り」

ここから頂戴した劇団名は「基本に忠実に!」という当時の想いと共に今も仕事に活かされています。

 

 

20年ぶりの再会は何よりのお土産でしたが、開店祝いまでいただき有難う!

 

 

 

 

ん?

 

 

 

 

 

おいT氏! 相変わらずのセンスだな!(笑)

 

 

本日も最後までお読み頂きまして有難うございます!!
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焼鳥酒場 鶏のから騒ぎ

東京都板橋区弥生町31-15 瀬戸ビル1F

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記事を書いた人
山田 耕路さん

高校卒業1週間後、地元の北海道より役者になる為に上京。 大手劇団に所属するも、自分の目指す芝居と方向性が違う為、1年後に自分で小劇団を立ち上げ、約9年運営。 劇団運営中、知り合った別の劇団の嫁と結婚を機に飲食業の世界に就職。 自分の接客・料理でお客様が喜ばれる事が肌で感じられ、舞台のスポットライトとはまた違うやりがいを感じ、天職と思い20年以上勤務。 外食・中食・給食と様々な経験をして、残りの人生を「社会に飲食業で貢献する」仕事をしたいと独立を決意。 夢は「毎日オープンしているこども食堂」を開く事! 中板橋駅前にて、2020年4月20日に『焼鳥酒場 鶏のから騒ぎ』をオープン! もっと読む

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