開業ブログ

【第44話】鶏のから騒ぎ緊急事態宣言

山田 耕路さん

こんにちは、焼鳥酒場 鶏のから騒ぎ 中の人のこー爺(じぃ)です。

先日、開店1周年を記念して普段お世話になっている業者様の一部をご招待しておもてなし致しました。

飲食店は国から時短営業の協力金を頂いてますが、我々がお世話になっているお取引先様には殆ど支援がありません。
こんな時こそ、頂いた協力金で日頃の感謝の気持ちを伝えれればと開催しました。

コロナ自粛中ですので、会社の決まり的に来れない方達もいらっしゃいましたが、10数名がそれでもお祝いに駆けつけてくださり、当店自慢のお料理のフルコースと店内の飲料全て飲み放題で大盤振る舞いしました。

飲食業は開店してから3年以内に9割が営業を維持出来ずに消えてきます。

それは、お金さえ持ってれば飲食業は参入障壁が低いからです。
よくプロスポーツ選手や芸能人が引退後や副業で飲食店をやっているのをニュースとかで見かけますよね。

お金の力で立派なお店を作り、飲食業経験者を雇い営業するものの、そもそも経験値が無いので、開店後ありとあらゆるトラブルを(経験値が無い為)解決出来ず辞めていくのです。

人の問題を常に抱え込み、経営スキル、営業スキルの圧倒的な不足や業態力の魅力の薄さで撤退していくのだと思います。

そして、明日は我が身です。

奢ることなく正直な商人を目指します。

さて話は変わりますが、今回は流石に想定外でした。

3度目の緊急事態宣言が発令された場合、昨年同様19時までの営業自粛になるだろうと予測していました。
しかし、国は飲食業に対して酒類の提供禁止という、強権を命じました。

飲食業は水商売と昔から言われる通り、お酒で利益を確保します。
お酒が出せないとなると料理だけでは利益の確保が格段に厳しくなるうえ、そもそもお客様がお店に立ち寄らなくなります。

悩みました。

アルバイトに勤務させてあげないと収入が減り、生活の維持が厳しくなるだろうし、取引先にも仕入がストップしてしまうのでご迷惑をお掛けします。

ランチだけでも営業するか、ノンアルコールビールで20時まで営業しようかと色々考えましたが、原点を振り返ってみると、当店のコンセプトは「焼鳥酒場」。
「酒場」を自称しているのにせっかくご来店いただいたお客様にお酒をご提供しないのは本末転倒。がっかりさせるだけで結果的にマイナスになると判断しました。

ですので、緊急事態宣言があけるまで休業を決断。

4月25日~5月11日まで(緊急事態宣言が延長にならなければ)

この休業期間中にまた面白い事を仕掛けてますので、次のブログあたりでご紹介できればと思います。

本日も最後までお読み頂きまして有難うございます。
次回ブログも是非お読みください!

この記事へ応援コメントや質問をする

記事を書いた人
山田 耕路さん

高校卒業1週間後、地元の北海道より役者になる為に上京。 大手劇団に所属するも、自分の目指す芝居と方向性が違う為、1年後に自分で小劇団を立ち上げ、約9年運営。 劇団運営中、知り合った別の劇団の嫁と結婚を機に飲食業の世界に就職。 自分の接客・料理でお客様が喜ばれる事が肌で感じられ、舞台のスポットライトとはまた違うやりがいを感じ、天職と思い20年以上勤務。 外食・中食・給食と様々な経験をして、残りの人生を「社会に飲食業で貢献する」仕事をしたいと独立を決意。 夢は「毎日オープンしているこども食堂」を開く事! 中板橋駅前にて、2020年4月20日に『焼鳥酒場 鶏のから騒ぎ』をオープン! もっと読む

Copyright © 居抜き店舗ABC, All Rights Reserved.