宴会需要ねらい激戦人気エリアに増店！【神田】【居酒屋】

これまで東京で出店した常盤台と大井町の2店は、いずれも中心部から外した街をあえて選びました。というのも、博多にある本家のかわ屋は、薬院、警固という住宅街に開く店のため、いきなり主要駅でオープンするとイメージが違ってしまうからです。しかし今後の増店に向けて知名度アップを図るため、今回の3店舗目はアンテナ店として焼鳥激戦区で勝負に出ることにしました。スケルトンは初期投資額が大きいので当初から居抜き物件で検討を。当初の希望地は恵比寿でしたが、なかなか見つからなかったため、新橋・浅草・秋葉原・神田までエリアを広げて物件を探しました。この物件の決め手は、まず街が良かったこと。同フロアに2室あり宴会需要にも対応できること。既存2店は小型店舗のため、残念ながら団体様の受け入れが出来ませんでしたが、こちらは別室だけでも40席は確保できそうなので期待しています。物件取得のコツは即決できるかどうか。いい物件は誰から見てもいいものなのでスピードが勝負。当社は意思決定を速く行える体制だったのが良かったと思います。

築40年ということでだいぶ年季が入っているようで、グリーストラップが設置されていないのにはびっくりしました（笑）。ホースを繋いで対処していたようでしたが、新店舗ではどのように対応していくか…水回りはだいぶ改修が必要そうです。テーブルなどにも破損が目立つ箇所があるので取り替える予定です。でも、レトロな雰囲気はとても良いので、内装デザインはそんなにいじらず、うまく活かせればと思っています。駅1分ですが少々目立ちにくい立地のため、広告には力を入れたいですね。

博多かわ屋の売りは何といっても名物串の「とり皮」。6日間かけて焼き上げる逸品で、他にもとり皮有名店は幾つかありますが、ここまで工程が多いのはうちだけです。僕も初めて食べた時、「他とは明らかに完成度が違う！」と感じました。「明太子よりもとり皮を世界に広めたい」というオーナーの想いを実現すべく東京に進出し、今後もさらなる増店を目指す所存です。神田店は宴会需要も取れそうなので、既存店ではやっていないコース料理の提供も考えています。現状ですと、原料の鶏の首皮の生産量が少ないため、出数がどうしても限られてしまい、原価率もかなり高くなってしまう。より多くの方々によりリーズナブルに楽しんでいただくために、供給量の確保にも取り組んでまいりたいと思います。