数えきれない内見を経てようやく取得！ 初の独立となる店は 食材にこだわったバル

どうしてもここでやりたいっていう街がなかったので、とにかく妻と手分けをしてネットで気になる物件を探しては、いろんな街に内見に出かけるということを繰り返していました。そのたびに街や駅や人のことを下調べしてたのでとても疲れましたし、何より交通費がかさんでしまってつらかったですね…笑

物件探しのポイントとしては、「立地」と「初期費用・家賃」を優先事項に探していたので、三鷹や町田、遠いところでは熱海も見に行きました。数えきれないほどたくさんの物件を見て、もう思い出したくもないくらいです…。

僕は静岡出身なんですが、東京はびっくりするほど物件取得費用が高くて、でも今回の物件は、その中では安く取得できたほうかなと思っています。物件も気に入っています。松陰神社前は、初めて降りた街だったんですけど、最初はシャッター街なのかな？と思っていたので、思いのほか賑わっている印象をうけましたね。若手の個人店も多くて、その辺もよかったです。

内装面では使えない機材があり、コンロまわりを新しく変える必要があるため、金銭的に痛いところはありますが、ダクトまわりなどをすごく清潔に保たれていて、前店舗の方が一生懸命掃除をされていたんだなっていうのが伝わってきたので、そういうところもいいなと思うポイントになりました。それで、内見をしたその日に、申し込みをしました。

食事は化学調味料を一切使用せず、今まで関係性を築いてきた契約農家や漁師・猟師の方々から直接仕入れたものを提供していこうと思っています。もともと「自分の行きたいと思う店がない」ことが独立開業の原動力になっているので、”いい食材を使う”ことや”化学調味料を使わない”ということは勿論なんですが、やっぱり、2時間とかで追い出されるような店ではなくて、一度着たらゆっくりくつろいでいただける店にしたいです。

巷では、数千円するパスタにできあいの化学調味料を使っている店も多いですが、そういうことは絶対にしたくないですね。きちんとソースやドレッシングまで、昔ながらの作り方で手作りした料理を味わってもらいつつ、可能な限り単価も抑える予定です。いい食材を使って手間暇をかけるとなると、その分価格も高くなってしまいがちですが、うちは個人経営で人を雇わず営業していくので、お一人様単価 3000～4000円くらいで、お酒も食事も楽しんでもらえるような価格を考えています。

自家製のビールだれを使った”国産ひな鳥のオーブン焼”や、脂がのった極レアなリブロースの”ローストビーフ”などを食べながら、お店のドリンクの主軸となるクラフトビールやワインも楽しんでいただきたいです。ちなみに食材同様に、お酒もブリュワリーやワイナリーから直接仕入れいているので、日々変化を加えながらラインナップを取り揃えていく予定です。