インタビュー
居抜き開業を成功させたオーナーに、成功の秘訣や開店までの裏話などを伺います。

女将の美しく、やさしい雰囲気に
何度でも通いたくなる

東京・人形町で2016年12月にオープンした「華ほたる」。“姫路おでん”を看板に、ほっこり優しい家庭料理を提供する一軒だ。東京では馴染みの少ない姫路おでんとは、具材に生姜醤油をつけて食べるもの。生姜のさっぱりとした後味に、一度食べるとヤミツキになる人も多いそうだ。

「私は兵庫・三宮で『華ほたる』という姫路おでんのお店を8年営んでおります。お客さまのなかには、東京から出張でいらっしゃる方も多いですね。そのなかで『東京でお店を出したらどうか』というお声も多く頂き、東京の方々に姫路おでんを楽しんで頂きたいと東京進出を決めました」と話すのは、女将の岡本花代さん。

三宮のお店は“美人女将がいるお店”として、会社員の間ではちょっとした話題だ。岡本さんにお会いしてみれば、その理由も納得。容姿の美しさはもちろんだが、その立ち居振る舞いも美しいのだ。
お店では着物に割烹着を来て出迎えてくれる岡本さん。接客中の柔らかな物言いや、ていねいな仕草など、何度でも通いたくなる優しい雰囲気にファンも多い。

内装リフォーム済物件で
スムーズな開業を実現

兵庫・三宮で営業するかたわら東京進出をかなえたが、遠方開業のため出店まで一筋縄ではいかなかったようだ。
東京進出を決めてからは、兵庫と東京を往復。三宮の「華ほたる」はスタッフに任せ、自身は開業準備に傾注した。

「東京で勤務するお客さまに、立地のご提案をいくつか頂きました。候補は麻布十番、銀座、赤坂などアッパーなエリア。そのなかで『人形町もいい街だよ』と教えて頂き、人形町も候補に物件を探しました」と岡本さんは言う。

物件は主にインターネットで情報を収集。ABC店舗から条件に合いそうな物件情報を配信してもらうなど、遠方にいながら物件選定を行なうことができた。
現物件はABC店舗が内装リフォームを手掛けたオリジナル店舗。カウンターメインの内装は、厨房内の洗い場なども整備されており、すぐに営業できる状態だったことも決め手だった。

「東京に引っ越したのはオープンの9日前。それまでは往復しながら、業者さん探しや打合せなどを行ないましたね」(岡本さん)
開業準備のなかで、最も時間がかかるのが内外装工事。工事がなかった分、細々とした業者打合せができたことがスムーズな開業につながったのだろう。

女将との会話が楽しめ、
女性一人客にもおすすめ

看板の姫路おでんには、イリコや昆布、カツオ節などで取る出汁に、薄口醤油と塩で調味する関西風を使用。具材は大根やたまごといった定番から、関東では珍しいゴボウ天や玉子焼きなどの具材も入る。また、たこやきにおでん出汁とソースをかけた、関西らしいメニューも東京のお客を喜ばせてくれる。

その他のメニューは刺身や手づくり豆乳豆腐、いわしのみりん干しなど、家庭料理から酒肴メニューが揃う。隠れた人気メニューは自家製カレー。飲んだ後の締めや、小腹が空いたときに食べられる食事メニューを用意する心配りが嬉しい。

アルコールは兵庫の地酒を中心に、ワインや焼酎などを幅広くラインアップ。女将やスタッフがお客の好みを聞きながら、お酒をおすすめしてくれる。このコミュニケーションが、お店のファンを生む一つの要因となっている。

「さっぱりと食べられる姫路おでんは、幅広い方々に好んで頂けると思います。今は男性のお客さまやカップルの方が多くいらしゃいますが、是非女性お一人でもいらして欲しいですね」と岡本さん。

店名の「華ほたる」とは、ほのかな灯りを示した言葉。女将との会話を楽しみに、あるいは家庭のような温もりに浸りにと、その“灯り”を求めてさまざまなお客が集まってくるようだ。

岡本 花代さん
兵庫県生まれ。エステティシャン出身で、兵庫県内でエステティックサロンを経営。一方で「飲食店をやりたい」との想いから、2009年におでん屋「華ほたる」を兵庫・三宮で開業する。カウンターのみ10席のこぢんまりとしたお店は、東京から出張で来るお客も多く、東京進出を期待する声も挙がっていた。これを契機に2016年12月、東京・人形町で2店舗目となる「華ほたる」をオープンさせた。

華ほたる
住所:東京都中央区日本橋人形町1-5-5 芳町ビルB1F
TEL:03-6264-9499
営業時間:18:00〜24:00(L.O.23:30)
定休日:日曜日
店舗情報:食べログ