街レポート

大田区|蒲田はどんな街?居抜きの物件で飲食店開業するための街情報

目次
治安だけで判断するのはもったいない! 魅力あふれる街
蒲田駅のアクセス
人気店から隠れた名店までそろうグルメ激戦区
ラーメン店が多い
「羽つき餃子」発祥の地・蒲田
行列ができるとんかつ御三家
新空港線(蒲蒲線)がついに整備開始なるか
温泉や区営施設が充実
どんな飲食店がある?
どんな飲食店が出店チャンス?
蒲田の歴史
蒲田駅周辺の主なスポット
蒲田駅に似た地域
蒲田の客層
蒲田の人口特性
蒲田の乗降人数
蒲田の賃貸相場
蒲田の店舗賃料相場

蒲田駅前
蒲田駅ロータリー

大田区は、1947年に大森区と蒲田区が合併して出来た区です。東京23区の最も南に位置し、1967年に始まった東京都の埋め立て地の計画によって23区内で一番広大な土地を有することになります。蒲田は蒲田駅や京急蒲田駅を中心とした地域、または合併前の旧蒲田区全域のことを指し、位置は大田区の中心に位置します。
近年では駅前を中心に開発が進み、街並みも徐々に美しく整えられてきていますが、昔ながらの下町の良さを今に残し住みやすい街として再注目されています。
今回は、そんな蒲田の魅力をお伝えします。

治安だけで判断するのはもったいない! 魅力あふれる街

駅ビル
西口の道路標識
蒲田は、戦後大規模な闇市があった場所でもあり、町工場や古い酒場が多いイメージを持つ方も少なくありません。
しかし、近年では駅が大規模に改修されたり、NHK朝の連続テレビ小説の舞台にもなったりした影響もあり、明るい街に生まれ変わってきています。

23区の中で最も広い面積を誇る大田区は、商店街の数も150と大変多いです。蒲田駅周辺にも、アーケードの商店街などさまざまな商店街が点在し、活気に満ちています。
蒲田駅西口のアーケードには、昔からある八百屋さんや、雑貨店など個人経営のお店が軒を連ねていて、昔の面影を残しながら進化を続けるエネルギッシュな街として印象的です。

蒲田駅のアクセス

駅の出入り口
駅名表示
駅名看板(東急)
蒲田には、徒歩圏内の京急蒲田駅も加えると5路線も通っており、暮らしに利便性を求める人にもってこいの街といえます。「JR蒲田駅」には京浜東北線・東急多摩川線・池上線、「京急蒲田駅」には京急本線・京急空港線が通っています。京急蒲田駅から5駅の距離には東京の玄関口「羽田空港」があるという抜群のアクセスを誇り、新幹線の発着駅である品川・東京へも乗り換えなしで行ける上に横浜方面へのアクセスも良好です。

朝7時~8時台、通勤ラッシュ時の混雑が目立つ京浜東北線東京方面へは、10分~20分間隔で始発も出ているため、都心に近い駅でありながら座って通勤することもできます。都心への出勤はもちろん、国内外への出張も便利な蒲田は、ビジネスマンから絶大な支持を得ています。列車の発車メロディーはもちろん「蒲田行進曲」が使用されています。

人気店から隠れた名店までそろうグルメ激戦区

蒲田は、人気店から隠れた名店までそろうグルメの激戦区です。
おススメのお店を紹介します。

ラーメン店が多い

蒲田には、ラーメン店が多く存在します。
新店が次々に入れ替わるというよりも、実力のある“準老舗”が着実に支持されて根づいているのです。その中からおすすめの店をご紹介します。

らーめん潤

らーめん潤は、麺が極太で、魚介の旨みが凝縮され背脂がのったスープが特徴のラーメン屋です。背脂は上質で重たすぎということはありませんでした。女性客にも人気があります。

中華sobaいそべ

中華sobaいそべは、かなりの人気店で知名度の高いラーメン屋です。白旨ワンタン麺が名物で、スープが味のバランスが見事の一言です。絶品です。

「羽つき餃子」発祥の地・蒲田

蒲田は「羽付き餃子」発祥の地でもあります。羽付き餃子御三家と呼ばれるお店が蒲田にはありますので、その3店舗をご紹介しましょう。
羽根つき餃子のニーハオ

ニーハオ

ニーハオは、1983年創業の蒲田を代表する餃子専門の中華料理店です。さまざまなメディアに掲載されており、羽根はカリカリで皮はモチモチしています。中身は肉汁がたっぷりです。
ニーハオは蒲田を代表する餃子専門の中華料理店
こちらも大変人気の中華料理店です。羽付き餃子の皮はモチモチ。水餃子も人気があります。お値段も高くなく、コスパがいいのが魅力でした。店内は広いのですが、大抵ほぼ満席になっていますので、お立ち寄りの際はご注意ください。
金春

金春

こちらも御三家の1つで人気店です。餃子の中身は野菜がザクザクと入っていて、食べ応えがありました。水餃子は丸くてお饅頭のような形をしていて、こちらも美味しくおすすめですので、合わせて注文してみてはいかがでしょうか。

食べ放題にできるお店もあってそちらも人気ですし、餃子を持ち帰る人も多いです。蒲田に来たら、まずは羽付き餃子御三家を訪れてみてください。

行列ができるとんかつ御三家

とんかつも、御三家と呼ばれるお店があり、そのほかにも人気のとんかつ屋が多い蒲田。とんかつ御三家と、おすすめのとんかつ屋をご紹介します。
丸一

丸一

蒲田の丸一は、大森の丸一からのれん分けされたお店で、蒲田のとんかつ御三家の1つになっています。お肉の旨みやコクが強く感動する人続出の模様。とんかつを切る際、冷やさないように包丁を温めてからカットしています。丸一で、極上のカツを味わうことができました。

檍(あおき)

こちらもとんかつ御三家の1つ。ロースかつが一押しメニューで、お肉がぶ厚く食べ応えがありました。それでいて脂がしつこくないのでさっぱりいただけます。卓上にはたくさんの種類の塩が置いてあり、色々と塩の味を試しながらカツを楽しめます。

鈴文も御三家の1つでしたが、こちらは閉店してしまいました。今は実質、上記2つのお店が御三家ということになります。

他にもおすすめのとんかつ屋はあります。「まるやま食堂」は、蒲田駅から国道11号線を超えたところにある穴場的なお店。とんかつ以外のメニューも豊富です。「揚物専科 とんかつ かわい」は、京急池上線蒲田駅のお隣「蓮沼駅」から徒歩圏内のお店です。脂身がほぼなく、しまったお肉が特徴です。「熟かつ亭」は、グランデュオ蒲田という駅ビルに入っているとんかつ屋です。熟ロースかつ定食は、岩手県産の濃厚な旨みのあるやまと豚を使用しています。

蒲田にはたくさんのとんかつ屋がありますので、お店をめぐって食べ比べを楽しんでみるのもおすすめです。

新空港線(蒲蒲線)がついに整備開始なるか

新空港線の再開発が進む

新空港線(蒲蒲線)の構想があるという大田区。2019年度予算でも、新空港線(蒲蒲線)整備に2億円が計上されています。

どのような路線なのか、大田区ホームページには「新空港線は、東急多摩川線矢口渡駅付近から多摩川線を地下化し、東急蒲田地下駅、京急蒲田地下駅を通り、大鳥居駅の手前で京急空港線に乗り入れる計画です。」と記載されています。

参考:「新空港線(蒲蒲線)の事業計画(案)概要 (事業計画案、事業費、費用便益比等)」

こちらの路線ができればより便利になりそうですが、数年前から整備するという話は出ているものの、いまだに着手されていないため、この路線が誕生するかは今のところ目途は立っていない状況です。

温泉や区営施設が充実

蒲田八幡神社
蒲田は、温泉や区営施設が充実しているエリアでもあります。

「ゆ~シティ蒲田」は8種類のお風呂を楽しめる温泉施設です。古代植物起源の有機物が出す黒色の源泉である黒湯も楽しむことができます。食事処やマッサージも充実していますので疲れを癒すことができます。「蒲田温泉」は、大人は460円、小学生は180円、未就学児は80円で入れる区営の温泉です。「改正湯」も蒲田温泉と同じ金額で入れる温泉で、こちらも黒湯を楽しむことができる伝統ある銭湯です。

区営施設としては、ホールや展示室があり芸術活動に使える「大田区民ホール アプリコ」や、スポーツ教室や、スポーツの大会に使われている「大田区総合体育館」などの施設があり、さまざまな活動を行うことができます。「アロマスクエア」街区は、新たな開発やオフィスビルの建築が盛んなエリアもあり、未来的な一面を見せてくれるエリアです。

「蒲田八幡神社」は、1600年ごろの建立と推定される歴史ある神社です。「誉田別命」こと応神天皇がご祭神で、1年中さまざまな行事が行われています。

タイヤ公園の名で親しまれている「西六郷公園」という少し変わった公園もあります。怪獣やロボットなど、大きなモニュメントがタイヤで作られていて、連日子どもたちが楽しむ姿が見られることでしょう。

東京都神奈川の境である多摩川に架かる大きな橋、「六郷橋」も蒲田の近くにあります。江戸初期にも橋が架けられましたが、度々洪水で流されたこともあり、それからは船で川を渡っていた時期がありました。そしてようやく、1925年に現在の橋が作られたという経緯があります。歩道があるのでゆったりと橋を散歩することもできます。近くで花火大会が催されることもあります。

どんな飲食店がある?

和食


蒲田には、居酒屋と和食店がそれぞれ500件を超えています。蒲田にある飲食店は全体で約1,600件ですから、そのほとんどを占めているといっても過言ではないでしょう。チェーン店は比較的少なく、長年常連さんに愛されている個人経営の店が多く存在しているようです。

どんな飲食店が出店チャンス?

ラーメン、餃子はすでに古くから続く店が多いため、新規参入には工夫が必要でしょう。平日はサラリーマン向けに、一人で行けるワンコインランチがあると人気が出る可能性があります。同じターゲットを狙うなら、和食系居酒屋も需要あると思われます。蒲蒲線が開通すれば、より一層サラリーマン客の流入が見込めるかもしれません。

日曜は子連れ層も需要があるエリアです。子どもでも楽しめる食べ放題や、ママをターゲットにしたイタリアンも挑戦する余地があるかもしれません。

蒲田の歴史

ユザワヤ周辺
蒲田は、かつて蒲田郷と呼ばれており、中世では江戸蒲田氏が領地としている場所でした。江戸時代には、歌川広重が蒲田の梅を描いており、梅の名所として「蒲田梅屋敷」と呼ばれていたこともありました。現在大田区の区の花も「梅」になっています。

1945年、蒲田駅周辺の地は焼け落ちてしまいました。第二次世界大戦の空襲の被害にあった場所でもあるのです。1969年には、佐藤栄作首相の訪米を阻止しようとするデモが勃発。デモ隊と機動隊がぶつかり合い、一帯は火の海と化すという、1,600人以上逮捕者が出る事件がありました。

蒲田駅周辺の主なスポット

・東急プラザ蒲田 かまたえん
・アロマスクエア街区
・松竹キネマ蒲田撮影所跡
・アプリコアートギャラリー
・大田区総合体育館
・聖跡蒲田梅屋敷公園
・ユザワヤ蒲田本店
・ゆ~シティー蒲田
・蒲田温泉
・荻中公園
・夫婦橋と夫婦橋親水公園
・稗田神社

蒲田駅に似た地域

本八幡
郊外にありながら、利便性が高いため一人暮らしのビジネスマンやファミリーに人気のある街という点や、再開発で駅前が栄えているという点が蒲田と共通しているといえます。
船橋
船橋は関内のようにショッピングモールや飲食店が豊富です。都心へのアクセスがしやすい立地であるのも同じです。
船橋(千葉県船橋市)で居抜きで飲食店を開業するための街情報
千葉の渋谷とも称される柏は、地域に根ざした庶民的な飲食店も多くにぎやかな街であることが、蒲田との類似点として挙げられます。

蒲田の客層

【平日/昼】
大田区の昼間人口は、2015年~2019年にかけて上昇傾向にあります。区内に住居があり、同区内で学んだり働いていたりしている人口が約70%もいることから、職・学・住接近の街といえます。ランチの平均単価は1,000円以内と、リーズナブルな価格設定になっているようです。
【平日/夜】【土日】
大田区の夜間人口は年々増加傾向にあり、昼間人口を約2万人上回っています。出勤しやすいなどの理由で住居として選ぶ方が多いためと考えられます。地域に根ざした庶民的なお店が多いため、ディナータイムの平均単価は2,000~3,000円と、こちらもリーズナブルになっています。

蒲田の人口特性

平成31年1月1日のデータでは、蒲田周辺に住む人口は22,557人となっています。
うち男性は11,700人、女性は10,857人で、蒲田一丁目から五丁目まで分けて考えてもほとんどの地域で男性の方が若干多い数字が出ていることから、ビジネスマンの多さを物語っています。

蒲田の乗降人数

2017年度、蒲田駅におけるJR線の1日平均乗車人員は、145,643人で中野駅に次いで第20位となる利用客数でした。
東京急行電鉄では、池上線が75,484人で、池上線内では五反田に次いで第2位、東急多摩川線が91,538人で多摩川線内では第1位という結果です。

蒲田の賃貸相場

蒲田の賃貸相場は、1Rや1Kで6~8万円、1DK・1LDKで10~14万円と、都内では比較的リーズナブルな価格設定となっています。
しかし、多摩川を挟んで一駅隣の神奈川県の川崎駅と比べると相場が若干高いため、割高に感じてしまう方も多いようです。

蒲田の店舗賃料相場

蒲田駅周辺の店舗賃料の相場は、半数以上の店舗が20~40万円で貸し出されているようです。2016年から2019年の推移をみると、やや高騰傾向にあります。

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