開業ブログ
【第65話】怒涛の秋の事件と業態リニューアル
山田 耕路 さん

前回のブログからだいぶ間が空いてしまいましたが、いやはや色々な事件が起こり、気が付いたら秋を通り越していました。
まず、前回準備中と記載した3号店は、残念ながら他社に物件が決まってしまい計画が流れることに…
西荻窪のバル跡地で2フロアの10坪のお店。外観も内観も良い味を出しているテナントで、なんといっても駅前で家賃が14万円と安い!
1階をワインバー、2階をおでんとおばんざいの隠れ家にしようと計画中でした。
それもご縁無く、残念な結果となりましたが…
ただ、それどころではない事件が10月末に起こっていたのです!
ある日2号店でこー爺(じぃ)が午後の昼下がりに仕込みをしていると1本の電話が。
ご予約の電話かなと受話器を取ると、
「退職代行サービス会社の○○です。おたくの社員○○君の代わりにお電話しました。今後は私どもをかえさないと○○君とは連絡が取れません」
… 「はあ?」
退職代行サービスの存在は知っていましたが、実際に使われたのは初めてです。 2日前にも連絡していた○○君。
いったい何があった?
理由を聞くと、 (嘘か本当かはわかりませんが、)
・労働時間が長い
・残業がある
・休みが無い
だそうです。
いや、待てまて。
労働時間が長いのは飲食店という仕事柄ある程度仕方のないこと。当社では11:30~23:00の勤務ですが、間に2.5時間の休憩があります。 また、残業はみなし残業代として5万円以上を支給。正直ほとんど残業はありませんが、残業していなくても当然支給しています。
そして休みについては、週休2日(月間8日)、且つ連休で毎週休んでもらっています。ですので、休みが無いと言われる意味がわからない。
さて、この条件はブラック企業でしょうか?
もともとこの○○君。 ブラックな職場から抜け出して上京してきました。前の職場は休みも無く、保険や税金なども適当だったそうです。なので、うちに入社した当時はこんなに休みがあるのかと驚いていました。 それにあと1ヶ月で入社から1年経つという時期だったので、もう少し続けていれば申請していたキャリアアップ助成金を取得でき、冬の賞与にも加算する予定だったのに…
本当に勿体ない。 人の慣れというのは、恐ろしいものですね。
そんな予期せぬ事件あって、こー爺(じぃ)の身体も一つしかない為、どちらかのお店をしばらく休みにしないといけません。
そしてこの後、両店舗ともに事情の知らないアルバイトが出勤してきます…
いろいろ悩んだ末、売上回復計画として年明け2月に予定していた2号店の新業態リニューアルを年内に早め、一旦お店を閉めることにしました。
そうと決まれば即行動。
アルバイトの出勤を待ち、持てるだけの食材をタクシーに乗せてみんなで本店へ。
本店の出勤してきたアルバイトと合流して食材の整理整頓とついでに大掃除です。 生ものから使用しないといけないので、2号店をとりあえず3往復して食材を運び込みました。
また、1番重要なのがお金です。
代行会社より鍵の返却は聞いていたので、まずは金庫の売上と釣銭準備金をチェック。残念ながら、売上から9000円が抜かれていました… たかが9000円ですが、みんなで頑張って売り上げた大切なお金です。代行会社に伝えると、本人は現在フランスに居て、日本への戻りが3日後になるのでその2日後までに郵送でお返しするとのこと。
3泊4日のフランスって、どんな弾丸旅行だよ…
そもそも計画的な犯行だったようで、調べるとタイムカードも2ヶ月間ほぼ打刻していなかったとのことでした。
結局、お金は返ってこず。連帯保証人のお母さんに連絡して振り込んでもらいました。
実は、当人家賃も滞納していて、こちらより先にお母さんに連絡がいっていたのこと。 親不孝もいいとこですね… 息子は電話番号を変えたらしく、お母さんからも連絡がつかないと。代行会社の電話番号を教えてあげましたが、その後どうなったんでしょうね。
不幸中の幸いは、11月下旬から元アルバイトの娘が社員として復帰するのが決まっていることでした。
彼女の雇用手続きや助成金手続きをしながら2号店のリニューアル業態の準備を進め、3号店の企画書を作成して本店の営業をこなす日々(笑) いやぁ、相変わらずタフな自分に笑っちゃいます。 悲観していても何もうまれないので前向きに考えます。
お陰様で本店も研修が終わった彼女に引継ぎ、2号店の1月11日グランドオープンに向けて12月14日よりプレオープン開始!
現在、物凄い勢いでトライ&エラーを繰り返しながら、店のメニューが進化していっています。(メニュー内容は、次回のブログでお披露目しますね。)
最後に、今回の一件を通して、人はどんなに待遇が改善しても慣れてしまうと現状の有難みが薄れていくということがわかりました。
それでもね、こー爺(じぃ)は飲食業をホワイト化したいんですよね。
最終目標は、月15日休み!
○○君にもこの夢を語っていたんだけど、理解してもらえなかったな… ということで、さっそく社内整備しました。
鶏のから騒ぎグループは、社員の公休を週3日にします!!
最終目標にはまだ到達していませんが、まずは月間12休。基本は連休です。
給与はそこそこですが、自由な時間を手に入れませんか?
まだ飲食業界ではここまでの通常休暇を導入している企業は少ないんじゃないでしょうか。 もちろん売上にはコミットしてもらわなければなりませんが、3日もあれば旅行に行けるし、家族や恋人と過ごす時間も多く取れますよね。
現在、次代を担う店長候補・幹部候補を募集しています。
求人ドットコムで2月末まで募集していますので、起業前に当社に入社してこー爺(じぃ)のノウハウを勉強してから独立することをぜひ選択肢の一つに入れてみて下さい。 起業に対して不安な方はぜひ「鶏のから騒ぎ」で検索して、こー爺(じぃ)までご連絡ください。各ジャンルに分けた無料のセミナーも毎月開催しています!!
本日も最後までお読みいただきまして有難うございました!
次もなるべく間を開けないように書きます!
がんばりますので応援宜しくお願い致します!
また、飲食業コンサルタントも始めました。
■開業支援
■店舗撤退支援
■FC加盟事業
■物件情報
■水光熱費のコストダウン提案
■厨房備品のコストダウン販売
■税理士紹介 など
サポート内容に少しでもご興味ありましたら直接こー爺(じぃ)までご連絡下さいね。
実際に飲食店舗を開業して継続運営しているこー爺(じぃ)の経験値を生の声でお伝え、支援しています。
物件情報はABC店舗さんでもご相談頂けます。

経営
山田 耕路さん
高校卒業1週間後、地元の北海道より役者になる為に上京。
大手劇団に所属するも、自分の目指す芝居と方向性が違う為、1年後に自分で小劇団を立ち上げ、約9年運営。
劇団運営中、知り合った別の劇団の嫁と結婚を機に飲食業の世界に就職。
自分の接客・料理でお客様が喜ばれる事が肌で感じられ、舞台のスポットライトとはまた違うやりがいを感じ、天職と思い20年以上勤務。
外食・中食・給食と様々な経験をして、残りの人生を「社会に飲食業で貢献する」仕事をしたいと独立を決意。
夢は「毎日オープンしているこども食堂」を開く事!
中板橋駅前にて、2020年4月20日に『焼鳥酒場 鶏のから騒ぎ』をオープン!
- 注目のキーワード
- おすすめの記事