開業ブログ
【第12話】物件取得の最終関門 日本政策金融公庫に挑む!
山田 耕路 さん

こんにちは、コージです。
先週、ついに日本政策金融公庫へ行ってきました!
結論から言いますと、申し込んだ翌週の面接で、2日後に条件付きではありますが、満額回答の内諾を頂けました!!
内諾していただけるまでがかなり異例の短期間で済みました。
今回、体験した生の情報がこれから起業する方の何か参考になればと書いてみます。
さて、昨年9月頃から本格的に物件探しを始めて、
・内見申し込み数 9回
・物件申し込み数 4回 でした。
数が少ないように思いますが、物件情報を確認して下調べの為に実際に現地へ物件の外観を見に行ったのは上記の3倍くらいでしょうか。
申込みした3件は、テナントに同業が既に運営していて大家さんに断られた・ライバルに負けた・撤退予定の前テナントが営業を続けることになった為です。
その中から今回の物件を掘り起こしました。
家賃条件・造作代を減額して頂き、フリーレントを1ヶ月分つけてもらいました。
代わりに、2月中の申し込みが必要な物件でした。
日本政策金融公庫の融資結果が急がれます。
お金の融資が満額回答で貰えなければ、この物件は諦めなければなりません。
また、別の方もこの物件に申込みをされました。
申込みをしてからは時間との勝負です。
日本政策金融公庫の融資制度の中でも担保・保証人が不要の「新創業融資制度」に申し込みました。
こちらは融資限度額が3000万円(うち運転資金1500万円)と記載されていますが、最高1000万円までしか借りれません。
え?3000万円借りれるんじゃないの?
と思いましたが、そういうものらしくしょうがないですね...
開業時にお金を借りるにあたってよく言われるのは、
①開業資金には運転資金を考慮する!(創業時に借りれるだけ借りる事をおススメします)
②資金が一番借りやすいのは創業時!!
③資金が潤沢にあれば繰り上げ返済出来る(1年間は何が起こるかわからないから返済しないほうが良い。また、金融機関に実績をつける為に借りたほうが良い)
そして、日本政策金融公庫へ申し込んでから結果が判るまでのタイムテーブルですが、
・申し込み後:1~2週間
・面談:2~3週間
・審査期間:3~5日程度
事前に必要書類を持ち込むわけですが、担当者が実際に現地視察を行うらしく、上記の日程がかかるそうです。
また申込者が多い月は面談や結果が出るまでに時間がかかります。
そして結果については3パターンあります。
①申込金額の満額を融資決定 ・・・30%
②融資は決定したが、減額でのご提案 ・・・50%
③融資審査落ち ・・・40%
公式発表はありませんが、審査をいつもお手伝いしている税理士や会社からのデータでは、それぞれの確率は上から30%・30%・40%だそうです。
4割が融資審査落ちって・・・やばくないですか?
ましてや減額融資ですと、そもそも計画していた投資が出来ないわけですから、実質かなり開業が厳しくなります。
つまり、7割の方は起業が困難になるわけです。
さらに、1度融資審査落ちした場合、再チャレンジは6ヶ月待たなければ申請出来ません。
ちなみに融資希望額が500万円以上の場合は、『生活衛生同業組合』に加入します。
組合は複数あるのですが、職種によって加入する組合が違ってきます。
加入すると金融公庫の利率を下げて頂けますので組合費を払う事にはなりますが、結果的に金利が安くなりコストダウン出来ます。
コージは融資面談前に築地に本部がある「東京都飲食業生活衛生同業組合」に加入しました。
▶http://www.touinshoku.or.jp/
申し込みには、組合費1年間分24,000円と事務処理費10,000円かかります。
こちらを支払いますと最終的に日本政策金融公庫の金利から1.2%下がります。
申し込み時に必要な資料については『『『【第8話】あなたはどのフェーズ?』に記載しております。
付け加えると上記に加え、
を提出しました。
ここからは、融資申請時の面接について記載しますが、
当日は必ずスーツ着用です。第1印象は重要!
どこかのサイトには腕時計着用と記載していましたが、コージは忘れていました(正直あまり関係ないと思います)。
担当者が出迎えてくれて、個室に通されます。
今回面接を担当して頂いた方は「上席課長代理」という役職の方1名でした。
事前に分厚い資料を渡してありましたので、担当者がしっかりと読み込まれておりまして、創業計画書へ記載した順番通りに質問されていきます。
店名の由来や立ち上げる業態の内容、過去の勤務先について聞かれていきます。
子ども食堂についても聞かれましたが、2つの事業を創業計画に盛り込むと、融資担当者が面倒で難色を示すと事前に聞いていましたので、その部分はサラッとご説明しました。
二毛作をやられる方は注意しましょう。
1番肝心な『事業計画書』の数値については、1年間分の予測値を月別でオープン指数も加味しながら『好調時』『平常時』『不調時』でそれぞれ提出していたのと、『中長期経営計画』も10年分、同じく3パターン記載して提出していたので、数字について細かく説明する事はありませんでした。
最初に書いた2日で内諾を貰えたのは自己資金300万円の他に、定期預金を融資希望額分(満期)、別で持っていて証明出来たのが大きかったと思います。
そうです。定期預金も自己資金の一部で見てもらえるんですよね。
しっかり貯蓄していた嫁に感謝です!これでかなり借り易くなります。
意地悪な質問も特になく、本当に簡単に終わりました。
2日後に電話がかかってきて内諾は頂いたのですが、条件付きと言われました。
先ほど記載した定期預金通帳と住民票の提出でした。
人それぞれ融資の時の条件が違うので参考になるか判りませんが、是非、満額融資率3割の仲間入りをして次に続いていただければと思います。
融資金額が振り込まれたら、いよいよ契約になります。今月も怒涛の1ヶ月になりそうです。
今回も最後までお読み頂き有難うございます!宜しければコメントいただけると励みになります!
また、子ども食堂について運営されている、またはこれから立ち上げる方、情報交換しませんか?お待ちしております。

経営
山田 耕路さん
高校卒業1週間後、地元の北海道より役者になる為に上京。
大手劇団に所属するも、自分の目指す芝居と方向性が違う為、1年後に自分で小劇団を立ち上げ、約9年運営。
劇団運営中、知り合った別の劇団の嫁と結婚を機に飲食業の世界に就職。
自分の接客・料理でお客様が喜ばれる事が肌で感じられ、舞台のスポットライトとはまた違うやりがいを感じ、天職と思い20年以上勤務。
外食・中食・給食と様々な経験をして、残りの人生を「社会に飲食業で貢献する」仕事をしたいと独立を決意。
夢は「毎日オープンしているこども食堂」を開く事!
中板橋駅前にて、2020年4月20日に『焼鳥酒場 鶏のから騒ぎ』をオープン!
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