街レポート
横浜市港北区|日吉はどんな街?居抜きの物件で飲食店開業するための街情報
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慶応義塾大学日吉キャンパスがあることで知られる日吉は、横浜方面と都内の両方に出やすいアクセスの便利なベッドタウンです。
都会の雰囲気と田舎の雰囲気を併せ持った住みよい街で、慶應義塾をはじめとする学生が多いことから、学生街としての一面も持っています。
また、2008年の東急目黒線、横浜市営地下鉄グリーンラインの開通を皮切りに再開発が進み、ここ数年で大きく変化してきた街でもあります。こちらでは、そんな日吉の魅力についてご紹介します。
慶応大学のキャンパスと活気あふれる商店街が魅力の街
日吉を象徴する風景の一つに、東口駅前からまっすぐ続く銀杏並木があります。その並木道が伸びる先には「慶應義塾大学 日吉キャンパス」があり、多くの学生たちが通学しています。
また、駅の西側には、日吉中央通り、普通部通り、はまぎん通り、サンロード、メイルロードという5つの商店街が扇状に広がり、学生ウケのよいがっつり系の飲食店やアットホームな個人店なども多く軒を連ねています。
日吉の街の活気は、常に学生たちや地域住民たちで賑やかなこの商店街と大学のキャンパスが共存することで生まれているといっても過言ではありません。
都内にも横浜にも出やすい、便利な交通網
日吉駅には、東急東横線・目黒線、横浜市営地下鉄グリーンラインの3線が乗り入れています。そのため、横浜駅には東横線で直通12分、渋谷へは16分、新宿へは29分、池袋へは33分と、すべて乗り換えなしで出ることができる非常にアクセスのよい街です。おそらくこの3線を使い分ければ、ほぼ通勤に困ることはないのではないでしょうか。
特に目黒線は始発になっているため、ゆったりすわって移動できるのも魅力です。ただ、これだけ便利な駅ということもあり、朝夕のラッシュ時はかなり混雑するので注意が必要です。
また、駅前には周辺各所へ移動できる路線バスも充実しています。
富士急ハイランドや御殿場アウトレットなど遠方へ向かうバスも出ているのでおでかけにも便利な街です。日吉が居住地として人気が高い理由は、このような交通利便性の高さが一因していると言えるでしょう。
街と共存する慶應義塾大学
慶応義塾大学が日吉にキャンパスを構えたのは、創立75周年を迎えた昭和9年(1934年)のことになります。現在、日吉駅の東側には、日吉キャンパスのほかに、理工系の矢上キャンパスや慶應義塾高校があり、また西側には、中学校に相当する慶應義塾大学普通部や、慶大および付属校の野球、サッカー、ラグビー、ホッケーのグラウンド、テニスコートがあります。
2008年には、日吉キャンパス 正門脇にイベントホールや保育園、コンビニ、スポーツ施設などを兼ね備えた「協生館」が建てられ、その1~2階は、学生のみならず一般にも開かれ、新たな日吉の名所となっています。
昭和初期からの長い歴史を持つ日吉と慶應義塾ですが、街とのフレンドシップを大事にした校風もあってか、良い関係性を築いていっているようです。
ラーメン激戦区としての一面も
慶應義塾大学以外にも、東京綜合写真専門学校や資格の学校TACなどがある日吉は、言わずと知れた学生街です。学生街と言えばラーメンが人気ですが、日吉も例外ではなく、首都圏でも有数のラーメン激戦区として知られています。
日吉駅の1km圏内には、持ち帰り式の食品販売店も含めて250軒を超えるラーメンを扱う店が存在しており、ランチ時には店の前に行列ができるラーメン店なども見受けられます。
また、日吉の食べログ人気ランキングを見ると、現時点で20位中8店舗にラーメン店がランクインしているような状況です。種類も、家系ラーメンから二郎インスパイア系、煮干しに担々麺につけ麺と豊富なラインナップ。
言わずと知れた家系ラーメンの「横浜ラーメン 武蔵家」や、ラーメン一杯620円とお財布にも優しい「極楽汁麺 らすた」、竹炭を練りこんだ黒い麺が女性にも支持される「麺屋ハマトラ」など多数の人気店に恵まれています。
西口に広がる賑やかな商店街
日吉駅は、東西で駅周辺の雰囲気が異なる街です。大学などが多く落ち着いた東側に比べ、西側には商店街がメインの賑やかな街並みが広がっています。
日吉駅西口駅前から、日吉中央通り、普通部通り、はまぎん通り、サンロード、メイルロードという5つの商店街が扇形に広がっており、そのどれもが地元住民や学生たちで賑わっています。ラーメン店はもちろんのこと、個人営業のアットホームな店なども多く、また、TSUTAYAやしまむらなど便利な店も揃っているため、外食のみならずショッピングを楽しむ人たちも多いようです。
ちなみに、東口にある慶大の学生たちはこの商店街を、日吉の裏側=「ひようら」という愛称で親しんで呼んでおり、昼夜問わず訪れています。
2008年を皮切りに再開発が活発化
先にも述べましたが、2008年に「東急目黒線」と「横浜市営地下鉄グリーンライン」が開通したことで、日吉の街は大きく一変しました。これを境に駅乗降者数は格段に増え、東京にも横浜にも近い居住地として、日吉の人気が高まっていきます。
東横線で隣駅の綱島では、アメリカのApple社が本社を構えたり、2022年秋ごろには新駅開業を予定していたりと、横浜市港北区の盛り上がりは全国的にも話題となっています。日吉でも2020年を目標に元アピタ跡地を利用した1320戸のマンション建設など再開発計画が進行中です。このマンションが完成すれば3000~4000人規模の人が流入してくることになり、さらなる街の盛り上がりが期待できそうです。
どんな飲食店がある?(1km圏内)
日吉に最も多い飲食店は和食(90件)です。次いで、居酒屋(54件)・カフェ(29件)となっています。ラーメンは駅から300m以内に16件もあり、激戦ぶりがうかがえます。
どんな業態が出店チャンス?
日吉に出店チャンスがあると考えられるのは、『和食』や 『居酒屋』の業態です。これらのお店は日吉にたくさんあるため、地域と合っていると考えられます。
また、学生街ということもあり『ラーメン』も需要が高いでしょう。
周辺の主なスポット
・慶應義塾大学 日吉キャンパス
・慶應義塾大学 矢上キャンパス(理工学部)
・慶應義塾普通部
・慶應義塾高等学校
・東京綜合写真専門学校
・日本大学中学校・高等学校
・日吉東急avenue
・松の川緑道
・横浜市日吉地区センター
・日吉公園
・鯛ヶ崎公園
・金蔵寺
・西光院
・日吉不動尊
・真福寺
・大聖院
・駒林神社
・熊野神社
・下田神社
・諏訪神社
・日吉神社
日吉に似た地域
高田馬場
鉄腕アトムのふるさとでも知られる高田馬場は、近隣地域も含め多くの大学、専門学校、予備校が集積している街です。学生街でありラーメン激戦区の一つである点が日吉に共通しています。
本郷
本郷は、東京大学のキャンパスがあることで知られている街です。学生街でありながら、文京区独特の穏やかな街並みが広がっているところが、日吉と共通しています。
小岩
飲み屋街としても知られる小岩は、商店街が元気な街です。駅を降りると放射線状に複数の商店街が広がっている点が、日吉に似ています。
どんな客層?
【平日/昼】
ベットタウンであると同時に学生街でもある日吉の飲食店は、平日昼間も学生や地域住民で賑わいます。2014年のデータですが、日吉駅周辺500mの人口が9301人に対し、昼間人口が15479人と人口を上回っている状況です。メニューは学生街ということもあり、1000円以下のお店が多いです。
【平日/夜】【土日】
平日は、夕方から夜にかけて学生たちや都内近郊から帰ってきたビジネスパーソンたちで賑わいます。土日は近隣在住のファミリー層が中心となります。メニューは2,000~3,000円が平均的です。
人口特性
日吉のある横浜市港北区の総人口は345,475人(2018年)です。その中でも、世帯数は169,384世帯となっています。学生をはじめとする単身層やファミリー層が多く住んでいる地域です。男女比を見てみると、全体的に女性の人数が若干多い傾向にあります。
乗降人数
日吉駅には東急東横線・目黒線、横浜市営地下鉄グリーンラインが乗り入れています。東横線の2017年の1日平均乗降人員は150,563人で、東横線の特急通過駅では最も多い数字です。ちなみに特急停車駅の菊名駅や自由が丘駅よりも多く、東横線内では武蔵小杉に次いで5位となっています。また、目黒線の 2017年の1日平均乗降人員は54,653人で、目黒に次いで2位。横浜市営地下鉄の2017年の1日平均乗降人員は82,040人であざみ野に次いで6位となっています。
日吉の賃貸相場
日吉で部屋を借りる場合の相場は、ワンルームの場合6.10万円、1LDKの場合7.33万円です。また2LDKは12.51万円、3LDKは17.12 万円と、比較的家賃は安めのようです。
日吉の店舗賃料相場
日吉の店舗賃料は、月に20~40万円、40~60万という方がもっとも多くいらっしゃいました。こちらがそれぞれ全体の38%を占めています。次いで多いのが、20万未満で12%です。平均賃料相場の推移を見てみると、ここ数年は上がったり下がったりを繰り返しています。2016年に一度大きくあがり、翌年にほぼ元の位置まで戻り、再度2018年に16年と同じくらいまで上がっています。
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