街レポート
杉並区|方南町はどんな街?居抜きの物件で飲食店開業するための街情報

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方南町は、杉並区にある住宅街です。都内では比較的賃料が安く、治安も良いため一人でも安心して暮らせる地域です。飲食店やスーパーも点在していて、生活するのに便利なエリアとなっています。
杉並区には住宅街として知られる荻窪もありますが、荻窪にはファミリー層が多いのに対して、方南町は一人暮らしのオフィスワーカー層が多いのが特徴です。
本記事では、杉並区の方南町のさまざまなスポットをご紹介します。
住宅が多く住みやすい街
方南町は治安の良い住宅街で、賃料の安さからも居住地として人気のあるエリアです。大きな商業施設や娯楽施設はありませんが、スーパーや小さな飲食店は点在しているため便利です。
飲食店の中には、小さいながらもこだわりの食材を取りそろえたグルメが楽しめる店もあります。
近郊には主だった観光スポットはありませんが、方南町から1km付近のエリアには寺社仏閣が大変多く建立されているのが特徴です。
方南町の町名の由来
この地域はかつて和田村と呼ばれていて、方南という地名になった由来には諸説あります。和田村から南に向かう方角に位置していたため方南と呼ばれるようになったという説や、かつて江戸幕府の鷹場のある野方領の南端に位置していたという説などがありますが、詳細は不明です。1965年に実施された居住表示のルールにしたがって正式な地名から「町」を除き方南となりましたが、現在でも古い名前の名残で「方南町」と呼ばれることも多いようです。
独特な屋根から「釜寺」の異名を持つ「東運寺」
浄土宗のお寺である「東運寺」は、本堂の屋根の上にお釜が乗っかったつくりをしていることから、「釜寺」の愛称で親しまれています。東運寺は身代わり地蔵で有名です。もともとは念仏堂としてはじまったこのお寺は、天正元年に備前の僧である一安上人によって作られました。現在でも、身代わり地蔵をみに来る参拝客が数多く来訪します。
狛犬が狼になっている神社「大山神社」
「大山神社」は小さい神社で、境内の広さも6~8畳程度に収まっている、こぢんまりとした場所です。この神社に設置されている狛犬は、よくある犬の像の代わりに狼になっていることで、神社巡りの愛好家の間で有名になっています。
源氏の祖である多田満仲公が祭られる「多田神社」
多田神社では、鎌倉時代に活躍した源氏の祖である多田満仲公が祭られています。住所は中野区ですが、方南町から1km前後に位置しているため徒歩でも参拝できる神社です。古くはこの地域に鎌倉街道が通っていたといえわれています。
江戸三十三観音霊場の19番札所「東円寺」
近隣の寺院の中では比較的大きな敷地面積を持つ「東円寺」は、江戸三十三観音霊場の19番札所として知られています。山門や本堂をはじめ、鐘楼や観音堂のつくりが立派で見ごたえのある寺となっています。
大きな日蓮宗のお寺「立法寺」
立法寺は日蓮宗のお寺で、大きな山門が特徴です。本堂や連なる建物も含めて、壮大な景観です。また、山門の左右には仁王像が配置されているのも、近隣のほかの寺院にはない特徴です。境内は常に清掃が行きとどいており、落ち着いた雰囲気が感じられます。
大河ドラマで有名になった「大円寺」
大円寺は、NHK大河ドラマ『西郷どん』の薩摩藩ゆかりの寺院として来訪者が増えたお寺です。徳川家康が建立した寺院で、葵の紋章が山門や本堂のいたる所にみられるのが特徴です。山門は大きく立派で、島津家にまつわる墓石もあることから歴史ファンに人気があります。
日蓮宗の本山 やくよけ祖師堀之内「妙法寺」
日蓮宗の本山である妙法寺は、古典落語「堀之内」の舞台となった寺院です。大きなお堂に立派な仏像がみられます。梅雨時の季節になると、庭の紫陽花がきれいに咲くことでも知られています。節分の季節には豆まきイベントも開催され、人気のあるお寺です。
都内のオアシスとして人気がある「和田堀公園」
和田堀公園はその名のとおり、お堀を中心とした公園です。都内にありながら緑が豊かで、お堀では釣りも楽しめます。犬の散歩やランニングをする人でにぎわう公園です。周辺には区立のプールやテニスコート、野球場といったスポーツ施設をはじめ、バーベキュー場や子ども用の交通公園もあり、老若男女問わず楽しめる憩いの場として人気があります。また、松ノ木遺跡の復元住居や竪穴式住居跡などの歴史を感じられるスポットもあります。桜の木もあるため、春にはお花見スポットとして多くの人が訪れる公園です。
杉並区の歴史資料に触れられる「杉並区立郷土博物館」
杉並区立郷土博物館は、入館料が100円とリーズナブルに見学できる博物館です。郷土資料の展示のほか、杉並区にまつわる書籍を数多く出版しています。杉並区の歴史に沿う形で、古代から現代までの資料を展示しています。
源氏のゆかりある松「鞍掛の松」
大宮八幡宮への参道に面したところにある「鞍掛の松」は、かつて源義家が奥州に行った際に腰かけて休憩したという伝承が残っています。松自体は代替わりしていますが、この地域の歴史の古さを感じられるスポットです。
どんな飲食店がある?(1km圏内)
方南町でもっとも多い飲食店の業態は和食で、72件あります。次に多いのは居酒屋で41件です。続いてカフェが22件、ラーメンが17件、BARが14件となっています。全体を見ると特に和食のお店と居酒屋が多いことがわかります。
どんな業態が出店チャンス?
方南町は主に『和食』のお店と『居酒屋』の需要が高いエリアです。一人暮らしの住民が多いことから、気軽に使える『ラーメン』『うどん・そば』『カフェ』も集客できるでしょう。
周辺の主なスポット
・東運寺
・大山神社
・寶福寺
・多田神社
・東円寺
・立法寺
・大円寺
・大宮八幡宮
・日蓮宗 本山 やくよけ祖師 堀之内 妙法寺
・和田堀公園
・杉並区立 郷土博物館
・貴船神社
・鞍掛の松
・蚕糸の森公園
・梅里公園
方南町に似た地域
新大久保
都内にある街の中では家賃相場が安いという点で、方南町と新大久保が似ています。
学芸大学
治安が良く一人暮らしでも安心して暮らせる点で、方南町と学芸大学は似ています。
水天宮前
飲食店の数が多いという点で、水天宮と方南町が似ています。どちらの町にも、個人経営のような小さなグルメ店が多くみられます。
どんな客層?
【平日/昼】
方南町のある杉並区方南1丁目と2丁目の昼間人口は、8,133人です。ランチの平均単価は1,000円以下となっており、地域住民の外食や近郊で働く方のランチが中心です。
【平日/夜】【土日】
杉並区方南1丁目と2丁目の夜間人口は、12,239人です。昼間人口よりも夜間人口の方が多いことから、昼間都心方面に出勤した方々が夜に帰ってくる、住宅街としての特徴がみられます。ディナー平均単価は1,000円以下と低めで、住宅街のため飲み会や接待での高単価な利用客が少ないのが特徴です。
人口特性
方南町がある杉並区方南の1丁目と2丁目の総人口は9,012人です。男女の人口は約半数ずつで、30代から40代の男女で、一人暮らし世帯が多くなっています。杉並区の中では住民の人数が少ない街です。昼間に都心に出かけるオフィスワーカーが多いという特徴があります。
乗降人数
方南町駅には、東京メトロ丸の内線が乗り入れています。2017年の1日平均乗降人員は37,224人となっています。2011年時点までは1日平均乗降人員が31,000人前後を推移していましたが、以降現在に至るまで乗降人数が増加しています。
方南町の賃貸相場
方南町は、都内では安い賃料となっています。1ルーム賃貸の家賃相場は6万円前後、1DKでは9万円前後の賃料がかかります。賃料が安く交通の便も良いため、職場が都心方面にあるオフィスワーカーが一人暮らししやすい地域です。
方南町の店舗賃料相場
方南町のある杉並区では、10坪前後から40坪近くまでの広い物件があります。狭い物件の賃料は15万円前後、広い物件になると30万円以上のところが多いようです。規模は小さくてもこだわりのメニューをそろえた飲食店が多い地域となっています。
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