街レポート

中野(中野区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報【2021年改訂版】

中野(中野区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報【2021年改訂版】

「中野ブロードウェイ」を筆頭に“サブカルチャーの街”として栄えてきた中野は、駅前の繁華街と周辺の落ち着いた住宅街という両面を兼ね備えた街です。今回は、有名人のライブ会場としてもお馴染みの「中野サンプラザ」や、大企業のオフィスが集まる「中野セントラルパーク」などでも知られる中野の街情報をお届けします。中野に住んでみたいと考えている社会人や学生、また飲食店開業を計画しているオーナーは、ぜひ参考までにご一読ください。

サブカルの聖地「中野」は住環境も魅力的

中野区の中央部に位置する中野は、行政的には中野1丁目から6丁目までが相当します。中野駅は町内唯一の鉄道駅ですが、駅前には繁華街が広がり人通りは絶えません。近年、再開発事業もはじまり、どんな街に生まれ変わるのか今後が楽しみな街でもあります。

新宿駅まで5分!抜群のアクセス環境

JR中央・総武線と地下鉄東西線の2路線が乗り入れる中野駅は、新宿や渋谷、池袋といった都内の主要駅へアクセスしやすく、また乗り換えなしで東京駅まで行くことができるため、新幹線の利用にも便利です。また住むエリアによっては、新中野駅・沼袋駅・新井薬師前駅が徒歩圏内になるため、丸ノ内線、西武新宿線も利用圏内となります。そのほかバス交通も充実しており、アクセス環境は抜群です。

サブカルの街の礎をつくった「中野ブロードウェイ」

中野駅北口を降り、目の前に広がる「サンモール商店街」をまっすぐ進むと、ひときわ目をひく建物「中野ブロードウェイ」につきあたります。中野ブロードウェイは、アニメや漫画関連の店舗をはじめ、フィギュアや昔のおもちゃなどマニアックなグッズを扱う店舗が勢ぞろいしており、中野を代表するカルチャースポットとして知られています。そして中野が“サブカルチャーの聖地” といわれているのも、この中野ブロードウェイの存在が大きいです。その関係もあり、中野駅周辺はよくマンガやアニメ関連のイベントが開催され、それらを目当てに訪れるファンたちで賑わっています。また希少なマンガや関連グッズを扱う店が多いため、入手困難な商品を求めてわざわざ海外から訪れる観光客もいるほどです。

にぎやかなアーケード街「サンモール商店街」

中野駅の北口駅前には、全長224メートルのアーケード商店街「中野サンモール商店街」があります。110店舗もの店が軒を連ねるこの商店街では、雨の日でもぬれることなく買い物ができるだけでなく、「中野ブロードウェイ」や「梅照院 新井薬師」へ向かう駅からの導線にもなっているため、連日多くの人々でにぎわっています。サンモール商店街には、衣食住さまざまな店舗がそろっているため、食べ歩きをしながらのショッピングなども楽しめます。昔ながらの小規模な商店にも活気があり、街並みからはどこか昭和の懐かしさも感じられます。

南北で表情が異なる中野のグルメ

ビジネス・観光が充実し、地域住民だけでなく学生やビジネスパーソン、外国人観光客などさまざまな人が訪れる中野駅周辺には、チェーン店から個人店まで多種多様な飲食店があります。繁華街の喧騒で溢れる北側とはうってかわって、南側にはヨーロッパを彷彿とさせる街並みにおしゃれな飲み屋やバルが並ぶ「レンガ坂商店街」などがあり、南北で異なる表情をみせているのも中野の面白さの一つです。

中野駅北側のグルメ

常に多くの人で賑わう中野駅北側は、サンモール商店街を筆頭に、北口一番街・二番街・狸小路商店街など庶民的な商店街が豊富で、老舗から若者向けの人気店まで幅広い飲食店があります。あの人気マンガ『美味しんぼ』の山岡士郎も認めたというウナギの老舗「味治」や、中野エリアの「食べログ ラーメンキング1位」を獲得した「麺屋 はし本」、お手頃価格とクセになる味わいのオリジナルカレーが魅力の「ヤミヤミカリー」など、有名店も多数。店先に飾られた古い駅の看板が目印の「陸蒸気」では、焼き魚定食など平日ランチにもぴったりな定食メニューもいただけます。

中野駅南側のグルメ

ショッピングモールの「マルイ」、ホール・図書館・プラネタリウムなどを有する文化施設「なかのゼロ」などがあり、住宅も多い南側には、全部で8つの商店街があります。そのうち駅を降りてすぐの「レンガ坂商店街」は、ここ数年でおしゃれ度を増し、特に女性からの熱い支持を得ている人気エリアです。中野というとアニメ、マンガなどのイメージが強いですが、そのイメージに反してレンガ坂には、カジュアルに楽しめるおしゃれな雰囲気の店がたくさんあります。豊富な日本酒メニューと和洋折衷の酒のあてのマリアージュを楽しめる「中野青二才」や、蔵風の古民家をリノベーションした落ち着く店内のワインバー「ワイン蔵バンカン」など、お酒にこだわりのある店舗も多いです。また、江戸川乱歩も訪れたことのあるという、レンガ坂随一の老舗「北国」では、やさしい味わいのおかみさんの手料理も味わうことができるなど、一度入ったら通いたくなる、行きつけにしたいお店が目白押しです。

サブカルの街からビジネス街・学生街へ

中野駅周辺は、1990年代に「中野ブロードウェイ」にマンガ専門古本店「まんだらけ」が開業したことをきっかけに、現在のような“サブカルの街”としての側面を形成してきました。その一方で近年は、ビジネスの街・学生の街としても頭角も現してきています。そのきっかけをつくったのが、2012年に中野駅北口の西側エリアにうまれた、「中野四季の都市(まち)」です。元警察大学などの跡地につくられた「四季の都市(まち)」は、緑豊かな広場「四季の森公園」と3つの大学キャンパス(明治大学・早稲田大学・帝京平成大学)、そしてキリンホールディングスを始めとする大企業のオフィスがあつまる「中野セントラルパーク」からなる再開発エリアです。週末などにはイベントが開催されることもあり、広場はたくさんの人で賑わいます。

中野の再開発とこれから

中野駅周辺では、駅周辺をそれぞれ4つの特徴あるエリアにわけ、開発を進めてきました。ブロードウェイやサンモール商店街のある5丁目エリアは「安心して楽しめる賑わい空間」、四季の都市(まち)や 中野サンプラザのある4丁目エリアは「先端的な都市機能と豊かな緑」、なかのZEROなどのある南側の2丁目エリアは「新たな業務商業の集積と生活コミュニティの核」、桃園通りのある南西エリアは「文化的な賑わいと暮らしの調和」と、それぞれテーマが設けられています。
そして現在は、「中野二丁目地区第一種市街地再開発事業」が進行中です。中野駅2丁目の開発では、南口エリアに新しい商業ビルが2棟誕生する予定です。そのうち1棟は、地上37階、地下2階建の住宅等で、397戸の賃貸住宅と店舗からなる住宅棟、もう1棟は地上20階、地下2階建のオフィスと店舗からなる業務棟で、2022年12月の竣工を予定しています。

家賃も手頃で多世代に人気の街

繁華街のイメージが強い中野ですが、新宿区と隣接していることから、居住地としての人気も高いです。交通の便もよく、商店街やスーパーなども充実し、生活しやすい街ですが、その割には家賃がリーズナブルなことから、ファミリー層やサラリーマン層、学生など幅広い世代に人気です。2015年からは妊娠から子育てまで総合的にフォローする事業がはじまり、公園も整備されてきたため、子育て世帯の住みやすい環境も整っています。

中野区の変遷

かつて秩父平氏の流れをくむ氏族が治めていたこの地域は、江戸時代になると幕府の支配下になり、「中野区」「本郷」「江古田」などの村々に分けられました。江戸城築城のための資材を運ぶ輸送路として青梅街道が整備されると、今の中野区に中野宿が設置され、江戸時代中期には街道沿いを中心に物資の集積地として発展しました。
五代将軍徳川綱吉の時代には、「生類憐みの令」を受けて、現在の「中野四季の都市(まち)」を含む広大なエリアに野犬を収容する「お囲い」がつくられ、広い犬屋敷のなかに、何万頭もの野犬が収容された話が伝わっています。
中野駅が誕生したのは、明治時代の1889年のことです。大正時代に発生した関東大震災によって東京は壊滅的な打撃を受けますが、中野駅周辺は被災者の避難場所として使われ、避難住宅のための宅地開発が進みました。戦後も地下鉄東西線や「中野ブロードウェイ」の開業などが続き、現在の駅前繁華街の基礎が築かれました。

どんな飲食店がある?

中野駅周辺の飲食店は、1087軒あるうち、和食と居酒屋がそれぞれ、336軒と285軒と圧倒的に多数を占めています。またイタリアンやフレンチが40軒程度にとどまるのに対し、カフェが102軒と倍以上あるのも意外なところかもしれません。学生やサラリーマン需要の高いラーメンや焼肉はそれぞれ61軒・39軒と予想外に少なめです。

どんな業態が出店チャンス!?

中野駅周辺で多くの客層から需要があるジャンルは、居酒屋や和食です。これらの業態は、地域に浸透しているため、地域住民との相性が良いジャンルと言えます。そのほか近年は、サブカルチャー目当ての海外観光客や学生、ビジネスパーソンも増加傾向にあるため、意外と競合が少ないラーメン店などは、新規参入がしやすい業態と言えそうです。

業態別 募集中の居抜き物件一覧

居酒屋の居抜き
洋食・レストランの居抜き

周辺の主なスポット

・中野セントラルパーク
・中野サンクォーレタワー
・中野ふれあいロード商店街
・中野北口昭和新道商店街
・囲町犬屋敷跡
・南口本通りアーケード街
・なかのZERO(もみじ山文化センター)
・レンガ坂商店街
・中野ツインマークタワー
・桃園稲荷
・善成寺(中野不動)
・中野ブロードウェイ
・サンモール商店街
・明治大学
・帝京平成大学
・早稲田大学
・東京警察病院
・新井薬師
・中野マルイ
・紅葉山公園

中野に似た地域

池袋

東池袋界隈には、女性を対象にしたアニメグッズや同人誌を扱う店舗が密集した「乙女ロード」なる通りがあります。大規模な繁華街でありながら、サブカルチャーの街としても注目を集めている点が、中野と似ています。
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高田馬場

周辺に大学キャンパスが多い高田馬場も、中野と同様に学生が多い街です。また手塚治虫の虫プロがあり、『鉄腕アトム』の故郷としても有名で、サブカルチャーにゆかりのあるところも共通点の一つです。
高田馬場(新宿区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

秋葉原

中野、池袋とならびサブカルの街と称されているのが秋葉原です。電気街やメイド喫茶があり、アニメ好き、マンガ好き、サブカル好きが日本をはじめ世界各国から集まります。
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池袋・高田馬場の居抜き物件一覧
秋葉原の居抜き物件一覧

どんな客層?

【平日/昼】
ランチの平均単価は1,000円以下です。中野駅周辺にはオフィスビルや大学キャンパスが多く、ビジネスパーソンや学生の需要も期待できます。
【平日/夜】【土日/昼夜】
ディナーの平均単価は、3,000~4,000円程度です。区全体の夜間の人口は、昼間より若干多い32万人強いとなっています。中野駅周辺には住宅も多いため地域住民の需要もありますが、飲み屋や有名店目当てに訪れる人も多いです。土日は、イベントや買い物目的の観光客による需要も高まります。

人口特性

中野区の人口は、1998(平成10)年以降、転入者が転出者より多くなる傾向が見られ、2021年現在の人口総数は33万人以上に達しています。地域的にはJR線より南側の人口密度が高く、20代~30代を中心とした単身世帯が過半数を占めています。再開発が進めば、今後ますますの人口増加が予想されます。

乗降人数(平均/1日)

中野駅の2019年の1日平均の乗降人員は、JR東日本が150,907人、東京メトロが163,466人でした。2020年度はコロナウィルスの関係で、全国的に乗降者数が減少したため、JRが103,284人、東京メトロが109.528人となっています。JRの乗降者数はコロナの影響をうけた2020年を除けばここ数年増加傾向を示しており、東京メトロも2018〜2019年にかけては少し減少したものの、基本的には増加傾向にあります。

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中野の賃貸相場

中野駅周辺の賃貸相場は、ワンルームが約7万円代前半、1Kと2Kは8万円代後半となっています。1DKは10万円代前半で、2DKは12万円代前半です。1LDKは14万円代後半で、2LDKになると21万円代後半を超えます。中野区全体では、駅周辺の平均相場が少し安くなります。

中野の店舗賃料相場

2021年現在の中野区の店舗賃料の相場は、20~40万円が最も多く全体の35.5%におよびます。続いて20万未満が多く全体の29.8%となっています。40~60万円は18.1%で、中野区の平均坪単価は20,943円となっています。中野駅周辺になると少し相場があがり、20万〜40万、40万〜60万がそれぞれ25%前後と全体の半数をしめています。坪単価も中野区の相場よりは、26,763円と少し高くなります。

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Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
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