東京都中野区にある中野といえば、「中野ブロードウェイ」や「中野サンプラザ」を思い浮かべる人も少なくないでしょう。しかし実際は、落ち着いた住宅街という側面も兼ね備えています。かつて中野区役所を含む一帯はかなり広い地域が野犬の収容施設でしたが、現在はその面影をわずかに残しているに過ぎません。中野駅前の再開発もイメージアップにつながり、「住みやすい街」としての人気が高まっています。

サブカルの聖地「中野」は住環境も魅力的

中野区の中央部に位置する中野は、行政的には中野1丁目から6丁目までが相当します。中野駅は町内唯一の鉄道駅ですが、駅前には繁華街が広がり人通りは絶えません。近年、再開発事業もはじまり、どんな街に生まれ変わるのか今後が楽しみな街でもあります。

アクセス環境

中野には中野駅しかありませんが、JR中央・総武線と地下鉄東西線が乗り入れ、新宿さらには千葉方面からも電車1本でアクセス可能です。中野区内には地下鉄丸ノ内線、西武新宿線と都営大江戸線を利用できる駅があり、そこから下車しても中野駅へは遠くありません。その他の路線からも高田馬場駅あるいは新宿駅に出れば、1回乗り換えるだけで時間をかけずに中野駅に出られます。町内の駅はひとつだけですが、アクセス面で不満を覚えることは少ないでしょう。

にぎやかな繁華街

中野駅の北口駅前からは、全長240メートルに及ぶ「中野サンモール商店街」が直結しています。アーケード商店街であり、雨の日でもぬれる心配はありません。飲食店などは少なく、衣料品店が高い比率を占めています。

この商店街から直結している有名なスポットが、いまや「サブカルの聖地」とも呼ばれる「中野ブロードウェイ」です。希少なマンガや関連グッズを扱う店舗が多く、入手困難な商品を求めて海外からも多くの観光客が足を運んできます。多くの人からコンサート会場として親しまれている「中野サンプラザ」も、サブカル関連産業を支える中核的な存在です。人気アイドルグループが登場するイベントも多く、中野をサブカル色の強い街として特徴づける役割を果たしています。

繁華街を形成する要素は、サブカル産業だけではありません。駅から徒歩数分圏内には北口を中心として10以上の商店街が集まり、昼夜を問わずにぎわいを見せています。昔ながらの小規模な商店にも活気があり、街並みからは昭和の懐かしさも感じられるでしょう。

商業地とは別の側面

中野は駅前の繁華街が特に印象に残りやすいものの、新宿区と隣接し交通の便も悪くないため以前から居住地としても人気の高いエリアでした。

駅を少し離れると閑静な住宅街が広がり、中野6丁目は住宅地が中心になっています。中野サンプラザのある中野4丁目以外は人口密度が比較的高いのが特徴。中野5丁目も西側は駅前を中心とした商店街ですが、駅から遠くなる東側は住宅街です。単身世帯が多くを占めることでも知られ、神田川にのぞむ下宿での生活を描いた流行歌も、中野周辺がモデルであったといわれています。

街灯がきちんと整備され、夜でも真っ暗にならず歩きやすいなど、地域住民からは治安面を評価する声も少なくありません。

中野区の由来と地域の変遷

「中野区」という名称の由来は、一説によれば「武蔵野台地の中央に位置するため」といわれています。室町時代の1362(貞治元)年に成立した古文書「武蔵国願文」には、すでに「中野区郷」という記載が登場しています。それ以前の記録からはまだ見つかっていないため、この地名が誕生した詳しい年代や経緯については今のところ不明です。

1362年当時、この地域は秩父平氏の流れをくむ氏族が治めていたと考えられています。江戸時代になると幕府の支配下になり、「中野区郷」は「中野区」「本郷」「江古田」などの村々に分けられました。江戸城築城のための資材を運ぶ輸送路として青梅街道が整備されると、今の中野区に中野宿が設置され、江戸時代中期には街道沿いを中心に物資の集積地として発展を見せました。

五代将軍徳川綱吉の時代には、「生類憐みの令」を受けて野犬を収容する「お囲い」もつくられました。収容施設は約28万坪の広さであり、その範囲には現在の区役所がある中野4丁目も含まれています。この広大な犬屋敷のなかに、何万頭もの野犬が収容された話が伝わっています。

1889(明治22)、甲武鉄道の「新宿駅~立川駅」開通に伴い、中野駅が誕生しました。これによって都心部への通勤がスムーズとなります。大正時代に発生した関東大震災によって東京は壊滅的な打撃を受けますが、中野駅周辺の土地は被災者の避難場所として使われ、避難住宅のための宅地開発も進みました。戦後も地下鉄東西線や中野ブロードウェイの開業が続き、現在の駅前繁華街の基礎が築かれたのです。

再開発により注目される「住み心地」

現在、中野駅周辺は大規模な再開発事業が進められ、大きな変貌を遂げています。北口の開発エリアにはオフィスビルや大学キャンパスが並び、さらなる人口の流入が見込まれています。

この動きに応じて、改めて注目されている魅力が「住み心地」です。もともと住民からは暮らしやすいと好評を得ていた地域ですが、おしゃれな店舗が増え「街がきれいになった」という声も聞かれます。

住民への手厚い支援も、街の人気を後押ししている要因のひとつでしょう。2015年からは妊娠から子育てまで総合的にフォローする事業がはじまり、公園も整備されるなど子供のいる世帯にも住みやすい環境を提供しています。

新宿など都心に近いという利便性だけでなく、治安がよく住民サービスが充実している点を考慮すると、中野に住みたいと考える人は今後さらに多くなるかもしれません。

どんな飲食店がある?

中野の飲食業界は、居酒屋が176店舗と圧倒的ですが、和・洋食も合わせて130店舗あり飲食の不便はありません。カフェは、再開発も影響したためか41店舗に達します。その他は、ラーメン18店舗、イタリアン・フレンチ15店舗、そば・うどん13店舗、中華12店舗、焼肉11店舗にとどまります。

どんな業態が出店チャンス!?

繁盛店のある業態は、地域に浸透していると考えられます。多くの客層から需要があり、通勤・通学者や住民との相性が良いジャンルともいえるでしょう。新規参入の際、知名度を高める手間がかかりません。中野では居酒屋と洋・和食が多いため、出店すれば競合店から刺激をもらえるなど、営業しながらレベルアップするチャンスに恵まれるでしょう。

業態別 募集中の居抜き物件一覧

居酒屋の居抜き
洋食・レストランの居抜き

周辺の主なスポット

・中野セントラルパーク
・中野サンクォーレタワー
・中野ふれあいロード商店街
・中野北口昭和新道商店街
・囲町犬屋敷跡
・南口本通りアーケード街
・もみじ山文化センター(なかのZERO)
・レンガ坂
・中野ツインマークタワー
・桃園稲荷
・善成寺(中野不動)

中野に似た地域

池袋
「腐女子の聖地」とも呼ばれ東池袋方面には、通称「乙女ロード」があり、女性を意識している傾向も。サブカル系の店舗が多く見られるところは中野に近いといえます。
池袋(豊島区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

高田馬場
高田馬場は周辺に大学キャンパスがあり、通学してくる多くの学生たちが街に活気を与えている点では中野と類似しています。

東京スカイツリー周辺
東京スカイツリー周辺は再開発事業により買い物以外にも各種の施設を楽しめる地域になり、中野駅前と同様に「街がきれいになった」との声も聞かれます。

類似地域 周辺の募集物件一覧

池袋・高田馬場の居抜き物件一覧
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どんな客層?

【平日/昼】
ランチの平均単価は1,000円以下です。区全体の昼間の人口は、30万人近くに達します。中野駅周辺にはオフィスビルや大学キャンパスが新設されているため、今後はビジネスマンや学生の需要がさらに増えると期待できます。
【平日/夜】【土日/昼夜】
ディナーの平均単価は、3,000~4,000円程度。区全体の夜間の人口は、30万人を超えます。中野は住宅街ということもあり、この時間帯は職場や学校から帰宅した住民からの需要が増えると考えられます。土日は、イベントや買い物を目的とした観光客による飲食店利用も多くなるでしょう。

人口特性

中野区の人口は、1998(平成10)年以降、転入者が転出者より多くなる傾向が見られ、現在は30万人以上に達しています。地域的にはJR線より南側の人口密度が高く、20代~30代を中心として単身世帯が過半数を占めます。再開発が進めば、今後ますます人口が増えるかもしれません。

乗降人数(平均/1日)

中野駅の1日平均の乗降人員は、2016(平成28)年度においてJR東日本が146,400人、東京メトロが157,499人でした。いずれの路線もこの数年は増加傾向を示しており、駅前の再開発も多少は影響していると考えられています。

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人形町で居抜きで飲食店を開業するための街情報
吉祥寺で居抜きで飲食店を開業するための街情報
桜木町で居抜きで飲食店を開業するための街情報
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中野の賃貸相場

中野駅周辺の賃貸相場は、ワンルームが約7万円、1Kと2Kは8万~9万円前後です。1DKと2DKはおのおのおよそ11万円と13万円、1LDKなら14万円を超え、2LDKと3LDKは20万円近くになります。なお中野区全体では、駅周辺の平均相場が少し安くなります。

中野の店舗賃料相場

2017(平成29)年12月現在、中野区の店舗賃料は、1階であれば坪単価の平均が約24000円、その他は約18000円です。中野駅に店舗をかまえた場合も最近1年間の平均坪単価は約23000円であり、相場価格には大きな差が認められません。

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