東京都千代田区にある神保町は、“古書の街”というイメージでお馴染みの街です。都心にありながら昭和の雰囲気が感じられる神保町は、すぐそばに皇居や靖国神社があり、桜の季節は満開の桜を眺めながら散歩も楽しめます。今回は、独特な雰囲気で数々の文豪や文学ファンを魅了してきた街、神保町の魅力と特徴をご紹介します。

古書の街として有名になった神保町の魅力とは

千代田区の北部、神田地域に属する神保町。大手町の隣という交通至便の地にありながらも、昔ながらの佇まいを色濃く残す、ノスタルジックでどこか懐かしい雰囲気の街です。そんな神保町古書店街では、巷では商店街が苦戦を続けていると言われていますが、未だに店舗数が増え続けているようです。

路線はもちろん徒歩でのアクセスも良好

神保町には、地下鉄半蔵門線・都営地下鉄三田線・新宿線という3つの路線が通っており、神田・九段下・竹橋・水道橋・御茶ノ水なども徒歩圏内という恵まれた環境にあります。皇居や武道館、靖国神社も近く、豊かな自然を感じられるスポットへのアクセスも良好です。

学生街として発展

東京大学は、明治10年4月に神保町に建てられました。現在は文京区本郷ありますが、移されたのは明治18年になってからです。こうして初めに東京大学が神保町に建てられたのを筆頭に、明治13年には後の法政大学である「東京法学社」、後の専修大学である「専修学校」が開校しました。その後も、明治18年に中央大学の前身「東京法学院」、明治19年には後に明治大学となる「明治法律学校」が相次いで開校しました。

こうして神保町は瞬く間に学生街へと変貌を遂げたのです。すると、当時の学生たちの間で、年度が替わるたびに上級生が売った教科書を下級生が買い求める、というやり取りが文化として発展。これこそが、神保町が古書店街として発展するきっかけになりました。

書店・古書店街の起こり

1913年(大正2年)、まだ広域地名を「小川町」としていた当時、この辺り一帯が大火により焼失する事件が起きます。この焼け跡に、神田高等女学校の教員であった岩波茂雄が古書店を開き、夏目漱石の作品や哲学叢書の出版販売を行いました。この古書店が大成功を収めることになり、後の岩波書店の前身となります。これを皮切りに、続々と古書店の店舗が新設されると、さらには読書の場として利用してもらうことを目的とし、喫茶店やカフェを開業する者が相次ぎました。

1921年(大正10年)に文化学院が開校したのをきっかけに、音楽や美術などの芸術書から装飾の派手な猥雑本までが書店に置かれるようになり、「ここにない本はない」と言われるほどに発展しました。関東大震災後、大々的に道路が舗装され靖国通り(旧・大正通り)が完成すると、ようやく交差点名としての「神保町」が登場したのです。

バブル期に続々と地価が高騰する中で、神保町周辺は都心にもかかわらず地価割安の傾向があったため、地上げ屋の恰好のターゲットとなります。放火などの事件も発生する中、神保町の各店舗は、一致団結してこれに抵抗。結果、多くの店舗が街に残りました。

現在、書店数は衰退の一途とされている中、神保町の古書店街は今もなおその数を増やし、世界規模で見ても最大級の古書店街と言われています。毎年「神田古本祭り」や「神保町ブックフェスティバル」など、本に関するイベントが行われており、日本のみならず世界中から、ここでしか出会えない本を探しにファンが駆けつけます。

新店舗が増え続けている理由としては、神保町という地域名がブランドになっているため商売がしやすいことが第一でしょう。また、インターネットの普及により、路地裏でもビルの2階でも商売ができるようになったことも理由の1つとされています。さらに、古本好きな方ばかりが集まっているため、趣味を通して地域ぐるみである種のサークルのようなものが出来上がっています。ここに、新人でも仲間として迎え入れる地域力が備わっているからではないかとの見方もあるようです。

カレーライスの街としても有名

神保町は、明治以来学生の街であることから、安価でボリュームのあるグルメの街としても有名です。ラーメン・とんかつ・天丼なども有名ですが、神保町と言えばやはりカレーでしょう。

老舗の洋食屋から学生向けのワンコイン食堂まで、欧風・インド風・家庭風問わず、幅広いジャンルのカレー店が軒を連ねます。カレー店の集積地としては東京随一と言っても過言ではありません。なぜこんなにもカレー店が増えたのかについては諸説ありますが、「スプーン1本で、本を読みながらでも食べられるから」という説が濃厚なようです。本好きの方には正にうってつけの食事とも言えますが、今ではカレーを目的として訪れる方も少なくないようです。

また、古書店の発展とともに数を増やしてきたレトロな喫茶店も街のいたるところにあるため、コーヒーや軽食を楽しみながら本を読みふけることもできます。中には、有名な文豪が愛した喫茶店などもあるため、好きな文豪の本を片手に縁の地を巡ってみてはいかがでしょうか。

どんな飲食店がある?

神保町にある飲食店、約2,900店中、和食と居酒屋が3分の1を占めていますが、やはり他の街と比べると、カレー・ラーメン・カフェなどの店数の多さが目立っています。本とともに発展してきた、神保町ならではの数字といった印象です。

どんな飲食店が出店チャンス!?

すでに神保町はカレーの街というイメージが世間に知れ渡っているため、カレーで勝負をするにはもってこいの場所と言えます。繁盛店の周囲には繁盛店が集まるとも言われているため、味に自信があるなら立地は選ばずとも良いでしょう。また、本好きの方のための憩いのスペースとして、喫茶店の需要も高いようです。

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居酒屋の居抜き
和食屋の居抜き
うどん・そばの居抜き
カフェの居抜き
カレーの居抜き

周辺の主なスポット

・日本武道館
・靖国神社
・神保町シアター
・三省堂書店 神保町本店
・東京堂書店 神田神保町店
・神田古書店街
・神田すずらん通り商店街
・明治大学
・法政大学
・日本大学
・専修大学
・神田情報ビジネス専門学校
・共立女子大学図書館(中央図書館)
・ヴィラフォンテーヌ神保町

神保町に似た地域

■下北沢
学生向けのお店が多く見られ、学生が多い街・学生が集まる街という点が神保町と共通している特徴と言えます。
■秋葉原
距離もそれほど離れていませんが、秋葉原も神保町同様に個性的な趣味のお店が多く、魅力ある街です。
■大手町
大手町は一見近代的なオフィス街ですが、高齢者が多いこともあり、おしゃれなカフェのほかに神保町のような老舗の喫茶店も数多く残されています。

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どんな客層?

【平日/昼】
昼間人口は159,600人ほどになっています。ランチの平均単価は1,000円以内。カレーやラーメンが有名な神保町ならではの数字ではないでしょうか。
【平日/夜】【土日】
夜間人口は昼間に比べるとぐっと低めの約4,300人。美術館や神社など、ほとんどの施設が夕方で閉まってしまうことが原因ではないでしょうか。ディナーの平均単価も1,000円以内と見られています。

人口特性

千代田区内神保町を含む周辺の町丁の世帯数と人口を、年代別で比較すると、男女人口はほぼ同数となっており、年々増加傾向にあることが分かります。その数は、10年前と比べると男女ともに約7,000人増えており、全体で約15,000人、世帯数も約1万世帯増えているようです。

乗降人数

2016(平成28)年度における神保町駅の利用者は、都営地下鉄三田線の1日平均乗降人員は140,497人、新宿線で131,555人、半蔵門線で94,803人でした。合計で1日366,855人の方が神保町駅を利用しているという結果になりました。こちらも10年前と比べると軒並み増加傾向にあるようです。

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浅草の賃貸相場

神保町周辺の賃貸相場は、ワンルーム・1Kが10万円前後、1DK・1LDKでは12~18万円、2LDK以上になると30万円を超える物件がほとんどのようです。3LDK以上になると、50万円近くになります。物件によっては都内で比較してもかなり高額な部類になると言えるでしょう。

浅草の店舗賃料相場

神保町周辺の店舗賃料相場は、20~60万円が大半を占めており、坪単価平均は26,922円ほどです。1店舗あたりの平均面積は74.62㎡(22.58坪)で、坪単価は年々増加傾向にあるようですが、店舗面積はやや下降気味であることに留意しておきましょう。