特集記事

開業するならたこ焼き屋?メリットと必要なこと

開業するならたこ焼き屋?メリットと必要なこと

メリットの多いたこ焼き屋開業

サラリーマンの仕事は遅れず休まずに働いてさえいれば毎月お給料が入ってくるから気楽といえば気楽ですが、毎日がルーティンワークで「自分の夢を実現する」のとはほど遠い状態。どうせ一度しかない人生なのですから、脱サラをして自分のお店を持つのも悪くないアイディアです。

どうせ開業するのならできるだけ収益が大きくてロスの少ない業種を選ぶことが独立起業で失敗しないためのコツ。衣料品や靴などは毎日買う人は少ないので、できれば飲食店経営がおすすめです。
ここでは料理に特別な才能のない人でもできて資本もそれほどかからないたこ焼き屋にポイントを絞って、開業の手順を見ていきましょう。

原価が安い、食材のロスがない

たこ焼き屋を開業するメリットは、何といっても食材のメリットが少ないことにあります。イタリアンレストランやフレンチ、日本料理店などは野菜からお米、肉、新鮮な魚、デザートに使うフルーツその他の素材などありとあらゆる食材をいつもそろえていなければならないので、仕入れの見込みが外れた時にはかなりのロスが出てしまいます。その点、たこ焼き屋であれば必要とする材料はせいぜい小麦粉、卵、だし、ネギ、タコ、紅しょうが、そして醤油やソース、マヨネーズなどといった調味料ぐらいのものですから、売れない日があっても食材のロスをかなり少なく抑えることができます。

食材の原価自体が安いのも素人がたこ焼き屋を開業しやすいメリットのひとつです。小麦粉や調味料は安くまとめ買いができますし、その他の食材も高級魚や高いお肉などが不必要なので初期費用に負担をかけないという点が魅力です。
お店として話題作りをしたり何かに特化してコンセプトを持たせたいというのであればドリンクに力を入れるといいですね。日本各地の人気焼酎を取り揃える、あるいは国内外の珍しいワインをたこ焼きと合わせるなど、さまざまなアイディアがあります。

需要の多さ

ターゲットが広い、テイクアウト需要がある
たこ焼きが好きな人は特に年齢層や収入、生活様式などの制限に縛られていないので、ターゲットを広く置くことができるのもたこ焼き屋開業のメリットのひとつです。
また、テイクアウト需要が相当数見込まれるのもたこ焼き屋の特徴です。テイクアウトに重点を置けばあまり広い店舗も必要ないので、繁華街など立地のいい場所に店舗を構えることができます。テイクアウトの場合、ドリンク類で利ざやを稼ぐことはできませんが人件費を有効に節約することができます。

設備投資が少ない、狭小スペースでもできる、 etc

たこ焼きを作るのに必要な設備はそれほど大掛かりなものを必要としませんので、厨房機器にかける費用もそれほど多く見積もらなくてだいじょうぶです。必要なのは冷蔵庫と冷凍庫、そしてたこ焼き器ぐらいのものです。たこ焼き器はガス式のものもありますが、電気式のほうが熱の配分が安定していて失敗なくできますのでこちらをおすすめします。電気式たこ焼き器には10万円ちょっとのものから50万円以上のものまでありますが、手持ち資金が少ないのであれば安いものでも十分です。中古でもたこ焼き器は入手できますので、いろいろと探してみるのも楽しいですね。新品のガス式たこ焼き器も10万円台から購入することができます。

たこ焼き器を居抜きで借りる場合にはたこ焼き器をわざわざ買わなくても住む場合がありますので、居抜きにこだわって物件を探すのも悪くありません。テイクアウト専門のたこ焼き屋であればわずか4坪ぐらいの店舗でも開業できます。4坪であれば東京都内の繁華街でも借りやすい価格の店舗が見つかるはずです。

■関連ページ:個人で飲食店開業!小さな飲食店の厨房づくりのコツは?

開業に必要な資格・費用目安

たこ焼き屋は飲食店ですので、開業するためには「飲食店営業許可」を申請しなければなりません。この許可を得るためには店舗の内装や厨房設備なども規格に準じていなければなりませんので、店舗選びの段階で保健所に相談をすることが重要です。居抜きの場合は既に営業許可が下りるような構造になっているはずですが、念には念を入れて保健所の人と密に連絡を取りましょう。

また、「食品衛生責任者」の資格も必要です。栄養士や管理栄養士、調理師の資格がある人は食品衛生責任者の資格も併せ持っているので新たに資格を取る必要はありませんが、それ以外の人は講習会を受けて資格を取得しなければなりません。講習会の費用は1万円前後ですが、開催日時などは各地方自治体の食品衛生協会に問い合わせてみることをおすすめします。
■関連ページ:飲食店開業に必要な資格、申請、届け出は?

アルバイトや従業員を雇う際には労働保険(労災保険・雇用保険)の手続きも必要です。雇用保険に加入しておけばハローワークに無料で求人広告を出すことも可能ですので、よい人材を継続して探したい場合には重宝します。

たこ焼き屋を開店するために必要な費用はざっと見積もって500万円から800万円程度が相場です。家賃が月15万円だとすると、保証金や礼金・敷金、不動産会社に払う手数料などをトータルしてだいたい家賃の10〜12倍が必要です。これに加えて内装費が30万円〜100万円、厨房設備や什器類が50万円〜100万円ほどかかります。スケルトンで借りた場合は内装費などが居抜きの倍以上はかかることは覚悟しておくべきです。

さらに宣伝費用も大切な初期費用のひとつ。いくら立地がよくても宣伝がゼロでは集客ができませんので、看板やチラシなどには力を入れたいものです。オフィス街にお店を構えるのであればポスティングなどもかなり効果があります。ホームページ作りやFacebook、Twitterなどもしっかりと構築してお店をどんどんアピールしていくことが大切です。
■関連ページ:飲食店の広報・宣伝・PR、何をすればいい?

商売というものは始めた最初の月から黒字になるという保証はどこにもありません。ですから開店時に手持ちの資金をすべて使い果たしてしまうと運転資金に窮することに。日本政策金融公庫などでは開店資金は比較的簡単に借りることができても運転資金を新たに借りるのは困難ですから、最初に開店資金として多めにお金を借りておくのが得策です。

1日の売上げをシミュレーション

たこ焼き屋を開業しようと思い立ったら、1日にいくら売れるか、原材料はいくらかかるかなどをシミュレーションしてみましょう。1箱(1人前)が500円として、毎日50箱売れば50✕500=2万5,000円の売上げ、月に25日稼働するとなると2万5,000円✕25日=625,000円が1ヶ月の売上げです。
原材料は商品代金のだいたい3分の1が相場ですから、625,000円の3分の2=416,666円から家賃や光熱費、人件費などを差し引いた金額が収益です。こういうふうに具体的にシミュレーションしてみると、逆に「月に50万円の収益を上げるためには1日に○○円の売上げが必要」といった逆算もできることがわかります。

お客さんとのコミュニケーションも重要な鍵

たこ焼き屋を成功させるコツは、やはりお客さまとのコミュニケーションを大切にすることにあります。どんなにおいしいたこ焼きを売っていても、無愛想で味気のない対応をしていたのではお客さまはリピートしてくれません。とにかく、威勢がよくていつもお客さまに対して開かれた態度を強調するのもお店が繁盛するコツです。

お客さまの顔を一回で覚えて、次に来店した時に「この間はありがとうございました」「気に入っていただけてうれしいです」などと声がけすることも大切。馴れ馴れしくなり過ぎず、しかも心の通う応対を心掛けることでお客さまは増えていくはずです。

従業員を雇う際にも、お客さまに受けるような人当たりのいい人を選ぶことが売上げを伸ばすキーポイントとなってきます。

脱サラし飲食店を開業する人にとって、たこ焼きは選択肢のひとつとなるでしょう。原価が安いため、ロスが出ても大きな損失にならないからです。また気軽に買えるので需要が高く、狭いスペースでも開業できるのが魅力です。しかし飲食店を営業するという事実に変わりはありません。必要な資格を取得し、しっかりとした経営戦略を立てる必要があります。お客さんとのコミュニケーションも大切にし、長く愛されるお店を目指しましょう。
■関連ページ:売上アップ戦術の五段階の順序「心構え(ポリシー)」


Written by 飲食店の居抜き物件なら!居抜き店舗ABC
物件のご紹介はもちろん開業までをサポートいたします!


簡単30秒で会員登録完了!

飲食店、物販、テイクアウトなどの店舗物件をご紹介します!

Copyright © 居抜き店舗ABC, All Rights Reserved.