港区赤坂は、坂の多い街として知られます。同時に、さまざまな企業が本社などをかまえるビジネス街であり、飲食店を探す苦労はなく治安にも定評があります。日本の政治の中心である永田町が目の前にあるため、高級料亭も少なくありません。そこで今回は、これら多彩な側面を持つ赤坂について、地名とも深く関わる「坂」と、街の繁栄を支える飲食店および高級料亭の特徴を中心としてご紹介します。

坂が多いので街の散策は体力勝負

港区赤坂の行政区画は赤坂1丁目~9丁目の範囲ですが、赤坂地区という場合はかつて存在した旧赤坂区にあたり、北青山(1丁目~3丁目)・南青山(1丁目~7丁目)・元赤坂(1丁目~2丁目)も含まれます。

地下鉄の乗り換えにはご注意ください

赤坂の街には町名を冠した赤坂駅以外にも複数の駅があり、東京メトロ系列の複数路線(千代田線・銀座線・丸ノ内線・南北線・有楽町線・半蔵門線半蔵門線)と都営地下鉄大江戸線が乗り入れています。最寄りの鉄道がこれらの路線へ直通運転していれば、乗り換えの手間はかかりません。しかし、都内の地下鉄は各路線がいろいろな駅で複雑に接続しています。それぞれの改札が非常に離れている場合もあり、利用する経路によっては乗り換えを間違えると面倒です。電車に乗る前に、しっかり路線図を確認して分かりやすいルートを選んだほうが賢明でしょう。

町名の由来は赤土とアカネの2説

地名の由来については2説が知られ、ひとつは「この地域の坂は土壌に多くの赤土を含んでいる」というものです。「赤土」は酸化鉄などの影響により赤色を帯びた土の総称ですが、日本では富士山や浅間山の火山活動がもたらした関東ローム層が有名でしょう。赤土は、昔から染料やレンガの材料として利用されてきました。

残りのひとつが、「現在の紀伊国坂が茜草の生える赤根山へ向かう坂であった」という説です。現在、赤根山には迎賓館が建っています。かつて紀伊国坂を上った辺りには茜草(アカネ)が生えており、そこから赤根山の名が付けられ紀伊国坂も「赤坂」と呼ばれ地名にも使われたと言われています。

ちなみに「赤坂」の名は中世以前には見られず、この地域にはアカネが群生していたので「茜坂」と呼ばれていました。また紀伊国坂については、江戸時代になってから坂の西側に紀州徳川家が屋敷をかまえたことに起因するという話が聞かれます。

地名通りの坂の街

赤坂は、名前に違わず坂が多いことで有名です。この街に本社のあるテレビ局では、某番組が開催するマラソン大会の難所として近くの坂が選ばれています。地域住民からも、「急な坂が多いため自転車はきつい」という声が聞かれるほどです。

その数は港区全体では90近くに上り、赤坂の街(1丁目~8丁目)だけでも14に及びます。内訳は、以下の通りです(カッコ内は坂の数です)。

赤坂1丁目(2)…桜坂・榎坂
赤坂4丁目(4)…牛鳴坂・丹後坂・円通寺坂・薬研坂
赤坂5丁目(1)…三分坂
赤坂6丁目(4)…本氷川坂・転坂・氷川坂・南部坂
赤坂7丁目(2)…新坂・稲荷坂
赤坂8丁目(1)…乃木坂

赤坂地区まで範囲を広げると、北青山と南青山には坂としてカウントされている傾斜はありませんが、元赤坂は1丁目に九郎九坂・弾正坂と2丁目に紀伊国坂・安鎮坂の計4つがあります

三分坂(さんぷんざか)の由来については、上るのが大変だったため後ろから車を押す賃料を銀三分(約100円)値上げしたなどの説があります。転坂では、江戸時代からよく人が転んでいたとのことです。乃木坂は人気アイドルグループの名前にも使われていますが、日露戦争における活躍などで有名な乃木希典大将にちなんで付けられました。かなり高低差のある場所では以前から雪の日に坂での事故がよく起きていたので、特に坂の周辺では気を付けて運転してください。

立地環境を反映した繁華街




赤坂はオフィス街として機能しているため、繁華街にはビジネスマン向けの飲食店が数多く集まっています。リーズナブルな値段のお店から高級店まで選び放題ですが、競争が激しいためか、いずれも味には定評があります。予算を心配しなくても、舌と胃袋ともに満足させられるでしょう。仕事帰りに楽しめる施設もありますが、特徴はきちんと節度があると感じられるところです。この点は、治安の良さが評価される要因のひとつかもしれません。

政治の中心地に近いこともあり、高級料亭や高級クラブも少なくありません。料亭に特徴づけられる街並みの土台は、明治時代に築かれました。赤坂には多くの軍人が駐屯し、街の繁栄を支えます。一度は戦火に焼かれますが、戦後は政治の舞台が隣接するなど立地環境に恵まれ、かつての賑わいを取り戻したのです。

料亭と聞くと足が遠のく人も少なくないと思いますが、高級感が漂う店構えでも、ランチタイムには少し肩の力を抜いて利用できる場合があります。メニューは懐石料理・割烹料理やすき焼きから選べ、そば・豆腐・魚介類や牛肉、あるいは庶民的と感じられるコロッケまでこだわりの食材が使われているので、いずれも味は本格派です。

赤坂は一般の飲食店でも味に問題はありませんが、特別な日には思い出づくりとして高級料亭に入ってみるのも良いかもしれません。あまりの美味しさに食べ過ぎても、心配いりません。周囲には都内屈指の坂が伸びているので、いくつか徒歩で往復しておけば十分にカロリーを消費できるでしょう。

どんな飲食店がある?(1km圏内)

赤坂は和食843件が一番多く、その次に居酒屋765件と続きます。その他にもBAR527件やカフェ245件、イタリアン・フレンチ251件など、オシャレな雰囲気の飲食店が多い印象です。赤坂は六本木に近いため、夜ににぎわう飲食店が出店しやすい傾向です。

どんな業態が出店チャンス?

赤坂で新たに飲食店を出店するのなら和食か居酒屋、BARの出店がおすすめです。赤坂はこれらの飲食店が多くあるので、客層の需要があると考えられます。また、繁盛店が近くにあることで、お店のサービス向上も期待できるでしょう。

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居酒屋の居抜き
バーの居抜き

周辺の主なスポット




・赤坂サカス
・東京ミッドタウン
・赤坂ATCシアター
・サントリー美術館
・サントリーホール
・赤坂BLITZ
・赤坂アプローズスクエア迎賓館
・d-laboミッドタウン
・マロウドイン赤坂
・エスプラナード赤坂商店街
・ARK HILLS WINTER
・赤坂エレボス
・ARKHILLSCLUB
・THELEGIANCLUBHOUSEAKASAKA(ザレギャンクラブハウス赤坂)
・シティクラブ・オブ・東京

赤坂に似た地域

■田園調布
赤坂と田園調布、どちらも東京の高級住宅街の条件に当てはまる街です。田園調布は大正に開発され、戦前から立ち並び残る歴史ある街です。赤坂はさらに歴史は古く、紀州徳川家をはじめとする武家の屋敷町でした。
■有楽町
有楽町は百貨店や飲食店が多く集まっており、赤坂も飲食店やショッピング施設がたくさんあります。また、どちらも遊びに行くような街ではありません。近くの会社で勤務している人を楽しませたり、おなかを満たしたりしてくれる繁華街と言えるでしょう。
■銀座
銀座と赤坂は高級料亭や料亭が多い街です。銀座の7.8丁目は高級クラブが多く集まっています。赤坂も永田町が近いこともあり、高級料亭やクラブが多く、銀座と似通っています。

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どんな客層?

【昼】
赤坂のランチの平均単価は1000円です。赤坂は観光客が多く訪れるので、週末の昼間は若い女性客の来店が予想されます。
【夜】
赤坂のディナー平均単価は3,000円~4,000円と、少し高めのお値段です。夜間人口が少ないので、夜は落ちついて食事を味わえるでしょう。

人口特性

赤坂の人口総数は19,054人。内訳を見てみると男が合計9,088人、女が9,957人と女性のほうが多いです。しかし、男女差は869人とそんなに差があるわけではありません。そのため、赤坂は男女の人口バランスがちょうど良い街と言えるでしょう。

乗降人数

東京メトロ赤坂駅の平均乗降人数は91,641人(2016年調べ)です。この記録は東京メトロ全駅(130駅)中45位。年度別に東京メトロ赤坂駅の平均乗降人員数を見てみると近年は上がる傾向にあり、もしかすると今後も数値が上がっていくかもしれません。

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赤坂の賃貸相場

赤坂駅周辺の賃貸相場はワンルームが14万円近く、1Kで15万円になります。1LDKと2LDKはおのおの257,000円、361,000円です。港区の賃料相場と比較してみると高級住宅街なだけあって、相場より上回っています。赤坂は六本木とも近く、イメージ的に地価が高い印象です。

赤坂の店舗賃料相場

赤坂駅周辺の店舗賃料相場は、平均坪単価22,330円(最高坪単価70,208円・最低坪単価9,000円)です。賃料別に見てみると20万円~40万円で借りられるところが全体の44%を占めており、次に40万円~60万円が20%のため、最低でも40万円以上用意する必要があります。