東京都千代田区にある市ケ谷は、高層ビルが多く立ち並ぶオフィス街です。大学のキャンパスも多いこのエリアには、通学や通勤を中心として多くの方が集まります。大都会の真ん中にありながら緑に恵まれ、癒しを求める人々の心を掴む市ケ谷。今回は、そんな市ケ谷の歴史や街並み、アクセスなどをご紹介しながら、街の特徴や魅力をお伝えします。

オフィス街と閑静な住宅街が同居する市ケ谷

千代田市ケ谷は、典型的なオフィス街と言える土地柄です。昼間は多くのビジネスマンの姿が見かけられますが、駅から少し離れた場所には、閑静な住宅街が広がっています。皇居や防衛省が近くにあることから治安もよく、住まいとしても人気のエリアです。付近には大学も多く、学生街としてもその名を知られています。周辺にはおしゃれなカフェやレストランなども多く、学校や仕事の帰りに外食する方にとっても利便性が高いと言えます。

3社4路線という利便性の高さ




市ケ谷駅はアクセスが良好で、JR中央線、東京メトロ有楽町線と南北線、加えて都営地下鉄新宿線という3社4路線が乗り入れています。四ツ谷駅や飯田橋駅まで徒歩圏内という利便性の高さからも人気があります。路線が多くかつ利用駅を選びやすいことから、通勤や通学にも便利なエリアです。乗り入れを行っている3社はそれぞれ接続駅となっており、比較的簡単に乗り換え可能となっています。なお、JRと東京メトロは「市ケ谷」、都営地下鉄は「市ヶ谷」と、それぞれ駅名の漢字表記がやや異なります。

市ケ谷の歴史




江戸時代の市ケ谷周辺には、多くの武家屋敷が立ち並んでいました。市ケ谷からほど近い神楽坂にも、同じように武家屋敷が多かったという記録が残されています。市ケ谷の地は寺町として発展し、一方の神楽坂は毘沙門天善國寺の門前町として賑わいを見せていました。

市ケ谷周辺に寺院が多い理由は、武家屋敷に住む大名たちが寺詣でをする機会が多かったからだと言われています。中でも「市谷亀岡八幡宮」は、徳川家とゆかりの深い神社です。江戸時代に鎌倉にある「鶴岡八幡宮」から勧請し、当時の人々から多くの信仰を集めました。

そんな歴史の面影を色濃く残す市ケ谷では、徒歩で散策を楽しみながら、ゆったりとした時の流れを感じることができます。

国の安全を守る防衛省のお膝元




市ケ谷の地には、日本の平和と安全を守る防衛省があります。こういった土地柄から、周辺は治安の良い地域としても知られています。防衛省のすぐ近くには、「防衛省市ヶ谷記念館」があります。こちらは、かつて市ケ谷地区内にあった庁舎や極東国際軍事裁判(東京裁判)の法廷となった大講堂を移設および復元したものです。

祝日や年末年始を除く平日には、午前と午後の各1回、見学ツアーが開催されています。午前のツアーは、市ヶ谷記念館・屋外ヘリ展示場・厚生棟・殉職者慰霊碑などの見学がメインです。天気が良い日の午前の見学では、展示されているヘリコプターの操縦席に座って、記念撮影が楽しめます。その一方で、午後のツアーは月曜日から木曜日までが広報展示室、金曜日は防衛研究所が保管している歴史史料の見学など、工夫が凝らされた内容となっています。そんな隠れた観光名所があるのも、市ケ谷の魅力です。

都会の中の自然を楽しめる街




市ケ谷は山の手線の内側にあり、ほぼ中心の場所に位置しています。ビジネスマンや学生が多く行き交う賑やかな街でありながら、徒歩圏内には神田川沿いの歩道や靖国神社があり、さらには皇居などの自然豊かなスポットも楽しめます。

JR四ツ谷駅から飯田橋駅の間にある外堀通りには、約180本もの桜の木が植えられ、春になると見事な桜並木を鑑賞できます。外濠公園の遊歩道からは、桜並木に沿って走る中央線を撮影しようとする人々の姿も珍しくありません。

大都会としての顔を持つ市ケ谷ですが、実は豊かな自然との距離が近く、リラックスできる街でもあるのです。さらに、市ケ谷から少し足を伸ばせば「神宮外苑」や「新宿御苑」もあり、自然の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。

昔ながらの坂道が残る街




市ケ谷には昔ながらの坂道が多く残されています。坂にはそれぞれ名前がつけられており、「東郷坂」「行人坂」「新坂」「三年坂」「帯坂」「一口坂」といった多くの坂道が存在しています。中でもとりわけ変わったエピソードがあるのが、一口坂です。こちらは、靖国通りから九段北三丁目から四丁目の間を新見附橋方面に下る坂で、読み方は「いもあらいざか」となります。

かつて、疱瘡(天然痘)という病気のことを「いもがさ」と呼び、芋洗坂には“疱瘡を洗う(治す)”という意味がありました。当時、天然痘に罹患した人々が神仏に祈願し、水で洗っていたことからこの呼び名がついたと言われています。なお、市ケ谷以外にも、芋洗坂という地名は日本各地に残されています。市ケ谷にある坂の一つひとつに意味が込められているため、歴史スポットを探索しながらゆっくりと歩いてみたい方にもおすすめです。

どんな飲食店がある?(1km圏内)

市ケ谷には、1,200以上の飲食店が軒を連ねています。中でも多いのは、305店舗ある「居酒屋」と304店舗ある「和食」で、それぞれ全体の2割以上を占めています。学生やビジネスマンが多く、飲食店の需要が高いことから、さまざま業態の店舗が共存共栄している印象です。

どんな業態が出店チャンス?

多くの飲食店がある市ケ谷エリアには、行列ができるほどの人気店も多くあります。法則として“繁盛店の近くには繁盛店がある”と言われますが、市ケ谷も例外ではありません。『和食』『居酒屋』の業態に注目が集まりやすいことが予想されます。

業態別 募集中の居抜き物件一覧

居酒屋の居抜き
和食屋の居抜き

周辺の主なスポット




・市谷亀岡八幡宮
・防衛省
・市ケ谷フィッシュセンター
・小笠原伯爵邸
・東郷元帥記念公園
・厳島神社 (抜弁天)
・浄栄寺
・龍谷山洞雲寺
・長泰寺
・月桂寺
・出世稲荷神社
・茶ノ木稲荷神社
・JICA地球ひろば
・江戸歴史散歩コーナー
・日本棋院会館

市ヶ谷に似た地域

目黒
目黒は言わずと知れた高級住宅街です。オフィスやキャンパスから離れた場所に閑静な住宅が立ち並ぶ市ケ谷に通じるものがあります。

恵比寿
オフィス街である市ケ谷と街並みのイメージが重なる恵比寿。渋谷からも近く、話題性や将来性の高さからも似ているエリアだと言えます。

茗荷谷
周辺一帯に高校や大学が多い茗荷谷は、市ケ谷と同じように学習施設が充実した街として知られています。

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どんな客層?

【平日/昼】
ビジネスマンや学生が客層の中心となる市ケ谷は、“ご飯のおかわり無料”や“ライス大盛り”といったお得なサービスに人気があります。ランチの平均単価は1,000円以下が中心です。
【平日/夜】【土日】
市ケ谷界隈でのディナーの平均単価は、3,000~4,000円がメインです。平日の夜は、仕事帰りにお酒を楽しむグループが目立ちます。また、観光名所が多いため、休日にはデートを楽しむカップルの姿も見られます。

人口特性

市ケ谷を含む千代田区の人口は、2018年1月1日現在で、61,269人(外国人を含む)です。前年の同月と比べると、約2%の人口増加がみられます。中でも人口3,000人を超えるのは、一番町・三番町・富士見二丁目などの限られた地域となります。

乗降人数

JR市ケ谷駅の2016年度1日平均乗車人員は61,184人でした。JR東日本の駅としては、平塚駅に次ぐ第73位です。同年の東京メトロ市ケ谷駅の利用者数は142,685名で、東京メトロ全130駅の中では第21位という結果でした。都営地下鉄市ヶ谷駅の利用者数は1日平均95,112人です。

乗降人数が近い地域の街紹介ページ

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市ヶ谷の賃貸相場

市ケ谷周辺の家賃相場は、ワンルームで10万円前後、1K/1DKになると11万円前後となります。2Kになると22万円前後、2LDKに間取りが増えると24万円前後です。一戸建てを含めた平均賃貸相場は、20万円前後となります。

市ヶ谷の店舗賃料相場

市ケ谷周辺の店舗賃料の相場は、平均坪単価19,226円です。2015年の平均単価は18,833円で、2018年の平均単価は16,575円。借りやすさという観点では狙い目です。店舗物件の割合では、20~40万円がもっとも多く、全体の32%の割合を占めています。

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