一方で、内装工事ではコンセプト決めの曖昧さや業者選びの難しさからトラブルにつながってしまったり、近隣住民や大家さんからのクレームが発生したりと、内装のクオリティ管理のみならず、二次的なトラブルも視野にいれておかなければいけません。
こちらでは、飲食店の内装工事を行ううえで押さえておくべきことを、さまざまな視点からご紹介します。飲食店の内装工事で多くの人が陥りがちなトラブルを避けるため、参考資料としてお読みください。
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飲食店内装工事前に必ず決めておきたいコンセプト
内装工事に着手する前には、必ず「どういった内装にしたいのか」といたコンセプトが必要です。
コンセプト決めで重要なのは「お店の形態」と「メインターゲットとなる顧客」です。ファミリーレストラン、居酒屋、カウンターバーは「飲食店」と一括りにできますが、求められる雰囲気は決して同じではありません。また、メインターゲットとして想定している客層によっても、最適な内装は大きく異なります。コンセプトによってベストな出店場所も変わってきますので、できれば出店場所を決める前にコンセプトを明確にしておくのが理想です。コンセプトにもとづいて出店場所を決定すると、そこからテナント費用、同じ業態で営業している近隣店舗のメニュー相場など、飲食店を稼働させていくうえで必要なデータが見えてきます。
実際に内装工事を依頼するのは、コンセプト決めの後、こうした費用を見積もりしてからでも問題がありません。