用語集

ダクト

ダクトは英語でductと書き、その日本語訳は送水管や輸送管といったものになりますが、一般的にダクトと言えば建築設備の一つで通風管や導管と認識されています。その管の中に空気などの気体を流すことからエアダクトと呼ぶ時もあります。建物の中の空気を外に排出したり外からの吸気などに使われます。

例えば、各部屋内や製造現場でのクリーンルームの空気に漂うホコリや匂いなどを除去するための換気に使われたり、調理場などで出る煙や熱、それに室内で火災が発生した際の煙なども吸い込み、建物の外へ排出します。また建物の中の温度や湿度を調節するために、エアコンなどで適切な温度にした空気を各部屋に送り込むのにもダクトが使われたりします。

通常、建物内でそういった空気を送る管を見ることは希で、天井からぶら下げられ、天井板との間に設置されるため、室内にいる時、直接は見えないようになっています。新築の建物に新たに付ける時は、それを設置する工事や壁に穴を開けるなどの工事も必要になります。
 

居抜きの店舗賃貸の場合、すでにいくつかの設備が付いた状態で売り出されているので、例えば以前に入っていた店舗が飲食店であれば、調理用などのダクトも再利用することが出来ます。

そのため新たに天井などに設置しなくてもよいので初期費用をかなり抑えることが出来ますし、その分の工期もいりません。なので同業種の店をオープンするなら、開店にこぎつけるまでの時間を短縮出来ます。ところで居抜きでダクト付きになっている店舗の情報をまとめて掲載し提供しているインターネット上のWebサイトもあります。

建物の外見や間取り図、駅などからのアクセスの他にも部屋の広さや賃料、どういった業種で使えるかなども掲載されており、手軽に物件を探すことが出来るようになっています。ビル等にダクトを新たに設置する場合、建物の屋上まで設置しなければならないこともあるので、居抜きのようにすでに設備がある所は金額的にもかなりのメリットがあります。

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