飲食開業マニュアル

物件取得時に必要な費用の内訳

STEP1
  • 物件探し

飲食店の開業に必要な資金は、開業前に必要な資金(イニシャルコスト)開業後に必要な資金(ランニングコスト)の2種類。
開業前に必要な資金(イニシャルコスト)には【物件取得費用】【店舗投資費用】、開業後に必要な資金(ランニングコスト)には【運転資金】【生活費】が含まれています。

開業前に
必要な資金
(イニシャルコスト)
物件取得費 物件を取得する際にかかる費用
店舗投資費用 店舗の内外装の施工や、設備購入にかかる費用
開業後に
必要な資金
(ランニングコスト)
運転資金 お店を運営していく為に必要な費用
生活費 ご自身の生活に必要な費用

ここでは、飲食店開業前に必要な資金(イニシャルコスト)の中でも、【物件取得費】に焦点をあてて解説していきます。

 

物件取得費用の内訳

「保証金」とは、契約期間中に滞納があった場合の家賃債務や、部屋を損傷させた場合の修理費等、借主が負うことになる金銭債務を担保するものとして、契約時に貸主へ支払うお金のことをいいます。これは、住居を借りる際の「敷金」と同様で、契約終了時に家賃滞納分や借主に責任のある損傷の修理費、償却費等を差し引いた金額が返還されます。また、保証金および敷金は、預け金である為非課税です。

支払先:貸主(大家さん)
金額相場:賃料の3~10か月分(物件によって異なる)

「礼金」は、賃貸部分を所有する大家さんに対して『貸してくれてありがとう』といったお礼の意味で、契約時に貸主へ支払うお金のことをいいます。保証金(敷金)と異なり、退去時に返還されません

支払先:貸主(大家さん)
金額相場:賃料の0~2か月分(物件によって異なる)

「仲介手数料」は、物件を契約するにあたって仲介を行なった不動産業者へ支払うお金のことをいいます。賃貸借契約の場合、「仲介手数料」は宅建業法上、”賃料の1カ月分”が上限として定められています。

支払先:不動産会社など物件の仲介をしてくれた業者
金額相場:賃料の1か月分

「造作譲渡料」とは、物件の賃貸借契約と並行して、借主と前テナントの間で店舗資産譲渡契約を締結する場合に、互いに了承した範囲の造作物に対して借主が前テナントへ支払うお金のことをいいます。

支払先:前テナントオーナー
金額相場:物件によって異なる(無償~200万円)
関連記事:造作譲渡料とは?

「前家賃」は、物件を契約する際に、初月賃料および翌月分までの賃料の支払いを前もって取り行うお金のことをいいます。

支払先:貸主(大家さん)
金額相場:契約日から翌月分までの賃料

 


 

物件取得にかかる費用は、少なくとも家賃の11ヶ月分程度といわれており、東京都内で開業をご検討の場合は、最低でも300万円程度の自己資金を用意しておくのが一般的です。

そして、何より忘れてはならないのが、“飲食店開業はゴールではなく、スタートである”ということ。開業前に必要な資金だけでなく、開業後のコストも視野にいれて資金計画を立てておくことが大切です。

関連記事

【飲食店開業にかかる費用】
については、
こちらの記事もぜひご参照ください。

Copyright © 居抜き店舗ABC, All Rights Reserved.