飲食開業マニュアル

飲食店舗物件探しを始める前に!自己分析から出店エリアを選定

STEP1
  • 物件探し

前項「物件を探す前に、まず『自己分析』をしよう!」で述べたように、まず『自己分析』をすることでコンセプトを決めるとターゲット層が生まれます。
そこから客単価を算出することができ、そこから出店する候補地を考える流れが望ましい手順です。

【客単価】を導き出そう

自分の業態にあうエリアを判断するには、まずは「客層」と「客単価」を決めましょう。
10万の売上でも、内訳が変われば売り方が変わります。

・1000円を100人に売る
・3000円を33人に売る
・5000円を20人に売る

この『売り方』は「自己分析」や「事業計画」で更に掘り下げて考えましょう。

導き出された客単価で出店エリアも変わってきます。
エリアによって客単価は変わるので、物件を探す前に業態の客単価を導き出しておくことが重要です。

客単価を実現できる「エリア」を選定する

算出した客単価を実現させるためには、どのエリアへの出店が現実的かを考えます。

エリアの決め手は「客層」

想定する客単価を実現するためには、どのような客層に来店していただくかが肝心です。
例えば、客単価が10000円だったら銀座・日本橋・六本木などの比較的裕福な人が多い地域への出店。老舗が多い人形町でも良いかもしれません。大衆居酒屋で客単価が2000円以下なら大山や池袋などの地域へ出店がおすすめです。
その地域ではどんなお店が支持されているかを見る時は、飲食の口コミサイトを活用しましょう。
地域のお店のランキングも出るため、一目で分かります。また、実際に気になる地域に足を運び、どんなお店があるか、並んでいるお店を探す、なども効果的です。

【ABC店舗のお客様の関連記事】
【大山】『大衆酒場ろくふみ』大衆酒場×ステンドグラスで、入りやすいお店に変身!女性も大歓迎の店内。

海鮮丼ランチが大人気の「築地 刺天」はディナーも絶品!鮮度抜群の魚介が驚きのお手頃価格で!【虎ノ門】

客層が似ている地域を考えよう

想定する客単価を実現できるエリアが決まったら、その地域と似ているエリアを探してみましょう。
エリアを一つに定めてしまうと、そのエリアで物件がなかなか見つからないという事態に直面した際に困ってしまいます。

似ている地域=客層が同じ地域

似ている地域を見つけることは難しいという印象を抱いてしまうかもしれませんが、意外と簡単です。
飲食店を出店するうえでの「似ている地域」とは、客層が同じ地域であることを意味します。
たとえば新宿と池袋は歓楽街とオフィス街が混在する地域であり、出店されているお店も似たような業態や価格帯が多いです。
成城と白金・白金台はどちらも富裕層が多く住む高級住宅。客単価の高いおしゃれな高級店が多いです。

知らない土地・所縁のない土地だからといって候補から外してはいけない!

候補地を探す際。知っている土地や所縁のある土地のみを候補地にしてしまう方は多いです。
しかし、それだけだと物件候補の母数を狭めてしまい、物件探しが難しくなってしまいます。
知らない土地での開業と考えると怖さがあったり、勇気がいることのように思えてしまいますが、想定した客単価を実現できるエリアを複数思案してみたら、思い切ってその街に繰り出してみることをお勧めします。
現地調査をすれば見えてくることもあるでしょう。

物件探しを行っている際、候補地で良い物件がなかなか見つからなかった際も、客層が似ている地域を探して一度訪れてみてください。考えも変わってくるでしょう。

その場所に行く時間がない、という場合は『Googleストリートビュー』を活用することをお勧めします。
その地域をかなりの詳細なところまで見ることができます。

【関連記事】
【検証】Googleストリートビューで知らない場所の土地勘をどこまで掴めるか!?【前編】

まとめ

物件探しを始める前に、「自己分析」を行い、そこから「出店エリアを探す」これが開業の成功には欠かせません。

物件を探す際「何となく」「土地勘がある」とことだけではなく「自分の業態と客単価がこれくらいなので、地域はここにする」と明確にしておいた方が出店後、エリアと店舗のズレがありません。

長く商売を続けるためにも、まずはしっかりと自分の考えを掘り下げ、店舗のイメージ等は具体的にしていきましょう。

Copyright © 居抜き店舗ABC, All Rights Reserved.