飲食開業マニュアル

プレオープンを開催する

STEP5
  • 運用計画

グランドオープンに先がけ、関係者などを対象に試験的にお店をオープンさせることをプレオープンといいます。プレオープンは、お客さまに自分のお店のサービスを知ってもらう宣伝の意味合いも強く、またスタッフにとっては、より本番に近い状態でサービスや調理のシミュレーションができるという貴重な機会にもなります。

ここでは、プレオープンはいつ、どのように開催すればよいかなど、飲食店のプレオープンに関する基礎知識をお伝えしたいと思います。

プレオープンの開催方法

プレオープンは、お店がオープンする2~3日前に開催するのが一般的です。オープン前は何かとばたばたしていて予定を組むのが難しいかもしれませんが、プレオープンで気づいた問題点をもとにオープンまでに微調整する時間が数日あると安心です。最初からプレオープンを予定したうえでオープンスケジュールを組んでおくとスムーズです。

基本的には無料にするか、プレオープン用の価格を設定します。有料の場合は通常料金の半額程度に設定するのがよいでしょう。プレオープンは、グランドオープン後の混乱を避けるための予行演習の意味合いも強いため、無料にした場合でも実際に会計までは行いましょう。もちろんいただいたお金はその場で全額返金するようにします。

まずは友人やご家族、取引先など日ごろからお世話になっている方たちにお店をオープンすることを伝え、プレオープンにご招待しましょう。この時、プレス関係者にも声をかけておくと当日取材に来てくれるかもしれません。

伝え方はメールや電話、口頭などなんでも構いませんが、相手がプレスや取引先などの会社の場合には、郵送またはFAXで招待状を送るのが望ましいです。

この時注意すべき点は、招待しすぎないこと。招待者が多すぎると店内に入りきらず、「せっかく来てもらったのにお帰りいただいた」「料理がなくなってしまった」などということが起こってしまいます。お店の広さや当日のオペレーションも鑑み、もしもたくさんお声がけしたい場合は招待客ごとに時間や日にちを分けるなどの工夫をするとよいでしょう。
 

必ずダメ出しをもらう

プレオープンを開催する目的には、事前にお客さま目線の意見をもらい、本番までに改善するということが含まれています。招待客には、お店をよりよくしていくために必要ということを説明し、率直な感想を教えてもらいましょう。帰り際にアンケート用紙を渡して書いてもらうなど事前に準備をしておくとスムーズです。
 

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