大衆酒場ひしめく浅草橋西口
下町の味を体現する、本格炭火焼鳥の店
JR中央・総武線と都営地下鉄の浅草線が乗り入れる浅草橋。人形問屋や店舗用品問屋などが集まる東口と、飲食店が軒を連ねる西口からなるこの街は、江戸時代から庶民の街として親しまれてきた。様々な商店が建ち並ぶ駅の高架下には、昭和の名残を感じる飲食店も多く、若者からサラリーマンまで幅広い層が懐かしい下町の味を求めて毎夜集まってくる。
「街を知りたければ、酒屋に聞けって言うでしょう?」そう語るのは、「炭火焼鳥 ひらちゃん」のオーナーである平田侑城さんだ。彼はこの店を開業する前、物件探しと平行しながら、気になる地域の飲食店をしらみ潰しに飲み歩いたという経験の持ち主。もちろんこの浅草橋も例外ではない。常連が多い店、美味しいのに流行っていない店も含め、浅草橋界隈のほとんどの店に足を運び、味、サービス、価格帯を徹底的に調べたのだそうだ。そんな研究熱心な平田さんが開いた「ひらちゃん」は、浅草橋西口から徒歩1分の好立地にあり、赤提灯と愛嬌たっぷりの“ひらちゃん”の字が躍る白い暖簾が目印の炭火焼鳥屋だ。