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木場 1分 / 11 18.09坪/59.81㎡
45.8万円2018年1月にオープンした「炭火焼鳥うきち 木場店」のオーナー、小堀さんは焼き鳥歴15年。9年前から同店名の一号店を森下で経営、満を持してこの2号店を出店する運びとなった。「森下の店から遠すぎず近すぎない距離の場所」を目指した小堀さんが選んだ町は木場。近隣にはオフィスが多く、駅から徒歩1〜2分という立地の良さも魅力のひとつだ。近くに勤めるサラリーマンが客の9割を占めるというこの店には、仕事終わりの一杯と、焼き加減にこだわった炭火焼き鳥を求めて、夜な夜な人が集まる繁盛店。駅近ながらも路地裏にあるので、ちょっとした隠れ家的雰囲気も味わえる。
「目指したのはとにかく敷居の低い店」と語る小堀さん。現物件の前テナントは高級感のある居酒屋で、焼き鳥もメニューにあったため、内装や設備などにほとんど手を加えることなく、そのまま営業できる状態だったそうだ。小堀さん曰く、「唯一手を加えたのは看板と提灯。看板は一枚板でできた上等なものだったんですが、高級感が出過ぎてしまうので、勿体ないけど外して今のものに作り直しました。提灯は新調しています」とのこと。誰でも気軽に入れる店を目指す上で、とにかく高級感を排して親しみやすさを醸すことが大切だったと語る。
コストパフォーマンスに優れたコース料理や、焼き鳥の盛り合わせが人気だが、ぜひ味わって欲しいのは、見るからにトロッと柔らかそうなレバー。濃厚なたれの染み込み具合も堪らない。「食感を損ねないように、焼き方加減には気をつけていますね。味付けはたれ・塩を選べますが、何も言わなければこちらのオススメの方をお出しします」と焼き鳥について話す小堀さんだが、そのこだわりについて深掘りしようとすると、少しの間考えて「……うーん、こだわりとか正直全然ないんですよね」と、拍子抜けする回答と笑顔をくれた。
「例えばたれの作り方教えてって言われたらすぐ教えちゃいますよ。秘伝でもなんでもないんです。ただね、めんどくさいですよ(笑)。作り方は簡単ですが、すごく時間がかかるものなのは確かです」
自慢の自家製たれは、小堀さんが昔働いていた職場から少しだけ譲って頂いたものに材料を継ぎ足して作っているそうだ。「30年位寝かしたたれですからね。やっぱりそのままだと味が薄くて、寝かせたものとは全然違うんです」まるで暖簾分けのようなシステム。確かに作り方は簡単でも、掛かる時間と手間を考えると迂闊に手を出せそうにない。
「実は前テナントのオーナーが家主さんなんですよ。それで以前常連だった方々を紹介してもらって挨拶しに行きました。そんな形でサポートしてもらえるなんてラッキーですよね!」と、小堀さん。確かにそんな良い形で、前オーナーと関わり合いを持てるケースは少ないのかもしれない。
しかしそれに甘んじていたわけではもちろんなく、新規顧客獲得のための策は他にも行なっている。「郵便局の方がチラシ配りをやってくれるサービスがあるんですが、そちらにお願いしました。ハガキ1枚62円なので安くはないですけどね。でも結果、その郵便局の方々が店に食事しに来てくださいました。あとは暇なときに、ショップカードにドリンク一杯無料券を付けたものを店先で配ったりしました。まあ、特別ではない普通のことですよね(笑)」
サラリーマンの来客が多いと、必然的に土曜日の営業は寂しいものになってしまう。それでも紹介や口コミで訪れるサラリーマンの団体客の数は相当で、会社の飲み会などで大人数の貸切予約が入ることもしばしばなのだそう。
「森下の店は地元密着型というか、近所にお住いのお客さんが多いんですよ。この店と雰囲気は結構違いますが、どちらも温かいお客さんばかりで嬉しいですね。あと、うちはスタッフも優秀! お客さんとスタッフにいつも助けられていますよ」
駅近なロケーションに、コスパ抜群のメニューと寛げるアットホームな雰囲気だけではない。帰路に着く前につい寄りたくなってしまう理由の一端を、小堀さんの飾らない笑顔と気さくなキャラクターが担っていることもおそらく事実だ。
(取材日 2018/4/24)
店舗情報
アクセス | 東京メトロ東西線 木場 1分 |
業態 | その他 |
階層・面積 | 6 16.50坪 / 54.54㎡ |