街レポート

人形町(中央区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

人形町(中央区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

東京都中央区内に所在する人形町は、狭い街路にオフィス・飲食店・住居が混在している景観が印象的な、日本橋地域内にある街です。そんな人形町には下町情緒の残る界隈があり、有名な安産・子授けの神様「水天宮」をはじめ、数々の歴史的建造物が保存されているのも特徴です。休日は観光客で賑わい、観光スポットとしても人気があります。今回は、人形町の魅力をご紹介します。

勤務地・観光地として魅力ある人形町

現在ではオフィスビルが立ち並ぶビジネス街であり、多くの飲食店が存在する人形町。中でも、飲食店が連なる「甘酒横丁」という通りが有名です。そんな人形町が“下町”と呼ばれる現在の姿になったのは、江戸時代のことでした。
徳川家康が江戸に下向した際、江戸城のある台地の東側にあたる中央区の一帯は、広大な湿地でした。これを埋め立てれば水上交通の便が良くなる、と考えた徳川家康は、湿地帯を埋め立てて町の造形に取り掛かりました。人形町を含む中央区全体の地域は、こうして江戸城に対する下町として作られたのです。

複数の路線やバスが充実しアクセスは良好

人形町の最寄り駅には、都営メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線「人形町駅」と、都営メトロ半蔵門線「水天宮前駅」、都営地下鉄新宿線「浜町駅」があります。
付近にある東京メトロ日比谷線・東西線の「茅場町駅」を含めれば、最大で5線も利用できるため、アクセスは大変良好です。新幹線の通る東京駅から人形町へのアクセス方法は、東京メトロ東西線に乗り、2つ目の駅の茅場町で日比谷線に乗り換える方法があります。
また、東京駅八重洲北口から人形町までは、「江戸バス」と呼ばれるコミュニティバスでもアクセスできます。運賃は一律100円で、非常に便利です。飛行機へのアクセスもスムーズで、水天宮駅に隣接する「東京シティエアターミナル」は、羽田空港と成田空港への玄関口となっています。リムジンバスを利用すれば羽田空港まで25分、成田空港まで55分です。

“オフィス街”と“観光地”という2つの顔を持つ街

多くのビルが立ち並ぶ人形町は、一見するとオフィス街に見えます。しかし、「水天宮」をはじめとして、七福神を祀った多くの神社があるのもこの街の特徴です。街並みと七福神の神社をめぐる2時間ほどの散策コースは、老若男女を問わず観光客に人気があります。このようにオフィスビルの合間に歴史を感じられる景観こそ、人形町の個性と言えるでしょう。
また、明治座から浜松工園へと抜ける「甘酒横丁」には、老舗の飲食店や、江戸時代から続く伝統工芸店が多く残っています。「隅田川」と「浜松公園」は、豊かな自然を感じられる2大スポットです。さらに、隅田川沿いには「隅田川テラス」と呼ばれる遊歩道があり、ジョギングや散歩に適した空間が広がっています。
落ち着いて暮らすのにも、散策するのにも向いている街並みです。オフィス街でありながら、一方で飲食店が充実しており、歴史的建造物も多く保存されている、そんな下町情緒を感じられる景観は人形町ならではの特徴と言えるでしょう。

人形町の名前の由来

江戸時代は、安くて短時間で楽しめる人形浄瑠璃や人形芝居が庶民に人気で、盛んに上演されていました。現在の人形町2丁目周辺には、その人形を作ったり修理したりする職人や、人形を繰る人形師たちが暮らしていたと言われています。季節ごとに市が開かれ、正月には手毬や羽子板、3月には雛人形、5月には菖蒲人形が売られ、年間を通して人形で賑わっている町でした。当時から「元禄江戸図」に“人形丁”と書かれていましたが、正式に「人形町」と名付けられたのは、関東大震災後の区画整理が行われた昭和8年です。

人形町の成り立ちと変遷

江戸開府に伴い、大名の江戸屋敷が建つようになると、街作りが進みました。それに伴い人足や職人が流入すると、江戸の人口は増加の一途を辿ります。こうして大量の生活物資が必要となると、将軍である家康が「地代免除」の特典を設け、江戸城下への出店を奨励しました。すると、京都や大阪などから大勢の商人が集まり、日本橋を中心に商業地域ができあがったのです。こうして、人形町のある日本橋の東側一帯は、繊維街として発展するようになります。
また、江戸開府後の寛永元年(1642)頃、京都から江戸に下ってきた歌舞音曲の名人である猿若勘三郎が、「猿若座(のちの中村座)」を人形町に開きました。これが江戸歌舞伎の始まりです。次いで、村山又三郎が「村山座(のちの市村座)」を興し、人形町に歌舞伎の芝居小屋が建てられました。その周辺には人形浄瑠璃・説教芝居・見世物小屋・曲芸・水芸・手品などを安い料金で楽しめる小屋が立ち並び、大名から庶民までが当時の代表的な娯楽である芝居見物を楽しんでいました。
慶応4年(1868)年、明治の新政府は「江戸ヲ称シテ東京トセン」とし、実に260年間も続いた江戸の街は、新しい都市へと変化を始めることになります。これにより、鎧橋が完成し新道が開通し、水天宮が移転されました。そして現在に続く街の原型となります。今なお知れる、多くの観光客が訪れる街として有名になりました。

どんな飲食店がある?

人形町には約3,200件の飲食店がありますが、和食と居酒屋が合わせて1,400店舗を上回り、全体の4割以上を占めています。古くからある老舗飲食店が多いエリアですから、ビジネスマンや住人が足を運び続けていると考えられます。カフェが約300店舗、洋食が約400店舗と多いのも特徴です。BARが260店舗と比較的多いことから、観光客による利用も推測されます。

どんな飲食店が出店チャンス!?

飲食店で繁盛している店舗がある場合、そのタイプの業態の認知度が高くなります。同じ業態の店舗ならば、新しく始めても認知されるまでに時間はかかりません。人形町では『居酒屋』と『和食』の件数が特に多いため、客層からの需要があると考えられます。居酒屋と和食の出店を狙う方にとっては、繁盛店が多い分、チャンスがある地域だと言えるでしょう。

業態別 募集中の居抜き物件一覧

居酒屋の居抜き
和食屋の居抜き
うどん・そばの居抜き

周辺の主なスポット

・甘酒横丁
・明治座
・浜松公園
・十思公園
・隅田川
・日本橋川
・東京水天宮
・小綱神社
・宝田恵比寿神社
・大観音寺
・新高野山 大安楽寺
・ロイヤルパークホテル
・東京シティエアターミナル
・中央区立総合スポーツセンタープール

人形町に似た地域

浅草
人形町も浅草も元は湿地帯で、江戸幕府開府にあたり埋め立てられて作られました。また、浅草も大衆芸能の中心地で、多くの芝居小屋や茶屋があります。

神田・神保町
老舗の店舗が多く、和菓子などここでしか買えないものがある点で人形町と類似しています。昔ながらの味を今も楽しめる街として、よく似た地域です。

阿佐ヶ谷
阿佐ヶ谷も人形町も、1年を通して四季折々のイベントが開催されます。また、歴史あるイベントが多く存在し、住民や観光客で賑わいを見せるのも似ている点です。

類似地域 周辺の募集物件一覧

恵比寿・日比谷・阿佐ヶ谷の居抜き物件一覧
  

どんな客層?

【平日/昼】
平日昼間の人形町は、ビジネスマンや観光客で賑わい、人口が60万人を超えます。観光スポットが多く、かつビジネス街であることから、客層は観光客やビジネスマンが大部分を占めると考えられるでしょう。なお、ランチ平均単価は1000円以下と見られています。
【平日/夜】【土日】
人形町の夜の人口は14万人で、昼間の20%ほどになります。ディナー平均単価は3,000円~4,000円です。老舗飲食店と居酒屋が多いことから、地域住民と観光客が主に来店すると考えられます。休日も観光客で賑わっているため、ビジネス街ではありますが土日も経営している飲食店が多いと言えるでしょう。

人口特性

人形町を含む中央区の人口は、女性が男性を上回る傾向にあります。2017年12月5日の時点で、10代までは男性の方が多く、それ以降のすべての年齢で女性が男性を上回っています。なお、30代以降では、男性に対して1,000人近く女性が多くなっています。

乗降人数

2016年度における東京メトロ人形町駅の1日平均乗降人数は81,472人です。東京メトロ全130駅の中では第50位の中間くらいに位置し、目立って混雑しているわけではありません。また、人形町の都営地下鉄の1日平均乗降人数は50,897人(乗車人数25,712人、降車人数25,183人)となっています。

乗降人数が近い地域の街紹介ページ

中野で居抜きで飲食店を開業するための街情報
吉祥寺で居抜きで飲食店を開業するための街情報
神楽坂で居抜きで飲食店を開業するための街情報

人形町の賃貸相場

人形町駅周辺の賃貸相場は、ワンルームで10万円前後、1DKと1LDKならば12~20万円ほどとなっています。2LDKから3LDKになると、25~30万円を超えるようになります。一戸建てを含めた家賃の平均相場も、30万円程度が目安です。

人形町の店舗賃料相場

人形町がある東京都中央区の店舗相場賃料は、1階の坪単価の平均が約27,000円です。都内のほかの地域と比べると比較的平均単価が低い傾向にあります。ただし、2014年度から2017年度にかけては、平均賃料がやや上昇傾向にありますから、今後も少しずつ上がっていく可能性が考えられます。

人形町(中央区)エリアの居抜き店舗物件を見る


Copyright © ABC TENPO Inc, All Rights Reserved.