街レポート

本厚木(神奈川県厚木市)で居抜きで飲食店を開業するための街情報【2022度改訂版】

本厚木(神奈川県厚木市)で居抜きで飲食店を開業するための街情報【2022度改訂版】

厚木市の中心市街地である本厚木は、繁華街としての賑わいがありつつも、豊かな自然を感じることができるエリアです。交通アクセスも良く、一人暮らしとファミリー層のどちらにもオススメの本厚木。
今回は、そんな住みやすい街として人気を得ている本厚木の魅力をご紹介します。
本厚木に住んでみたいと考えている社会人や学生、また飲食店進出を計画しているオーナーは、ぜひ参考までにご一読ください。

繁華街の賑わいと豊かな自然に恵まれた街

神奈川県のほぼ中央に位置する本厚木は、厚木市の中心地として人口が集中しています。
駅周辺を中心に飲食店や商業施設が軒を寄せ合っている一方で、緑も多く自然を身近に感じることもできるエリアもあり、住みやすい街としても一目置かれています。

交通アクセス良好な環境

本厚木に駅ができたのは、1941年のことです。当時は「相模厚木駅」として親しまれ、1944年に今と同じ名前の「本厚木駅」に改称されました。現在の本厚木駅には、小田急小田原線が乗り入れています。
下りは小田原・箱根湯本方面へ向かい、快速急行であれば小田原まで約40分で着くことができます。上りは相模大野・新宿・千代田線方面があり、快速急行であれば新宿まで約55分です。

朝の通勤ラッシュ時には千代田線直通電車も運行しているため、通勤・通学にも便利です。路線バスも多く運行しており、車を持っていない方や、徒歩や自転車などでの移動が難しい方も快適に住むことができそうです。

駅周辺には商店や商業施設が集中

厚木市の中心地街である本厚木は、駅周辺に多くの商業施設や飲食店が建ち並ぶ繁華街になっています。本厚木駅直結の「本厚木ミロード」ではショッピング・レストラン・カフェ・ビューティーなど幅広いサービスを楽しむことができます。

また、本厚木駅から徒歩5分にある「アミューあつぎ」は、飲食店のほか、映画館や多目的ホールもあり、多くの人が楽しめるランドマークとなっています。5~8階には公共施設が入っており、文化・芸術をはじめ子育て支援など、地域に密着した取り組みも行われています。

本厚木駅の周辺にはさまざまな飲食店があるため、外食が多くなりがちな一人暮らしの方でも住みやすい環境です。また、カラオケ・ダーツバー・ゲームセンターなどの娯楽施設もあることから、繁華街ならではの賑わいを充分に楽しめます。

B級グルメで優勝し一躍有名に!

本厚木駅周辺の飲食店にはホルモン焼き店が多く、地元商店会では、2000年代中頃より「厚木シロコロ・ホルモン」を広くPRしています。2008年のB級グルメ大会で優勝したことで一気にその名が広まりました。

こちらのB級グルメは、牛や豚の腸を割いて薄くしボイルした一般的なホルモン焼きとは異なり、割かずに管状のまま生で出てくるのが特徴です。やわらかな歯ごたえがある部分と分厚い脂がついている部分があるため、網焼きにすると皮が吸縮してコロコロとした形状になります。
B級グルメの祭典「B-1グランプリ」で2010年に殿堂入りを果たすなど、その人気は未だに続いています。

ただ現在は、商標権の問題から厚木シロコロ・ホルモンを名乗ることができなくなっているなどの問題もあるようです。

リーズナブルな家賃相場と充実した子育て支援

交通アクセスが良好で、駅周辺にさまざまなお店が立ち並ぶ本厚木ですが、家賃相場は比較的リーズナブルな金額設定となっています。
本厚木は地域が広いためバスも多く運行しています。繁華街でありながら、夜は騒音がそれほど気にならないともいわれ、女性の一人暮らしも安心です。

本厚木では子育て支援に積極的に取り組んでいることから、ファミリーにとっても住みやすい環境といえます。子育てしやすい街ランキングで、全国6位に選ばれたという実績もあります。
児童手当・特例給付・ひとり親家庭への支援など、それぞれのご家庭の状況に合った支援が行われています。

自然豊かな公園もある

駅周辺には商業施設が集中している本厚木ですが、意外にも自然がたくさんあります。本厚木駅よりバスが運行している「七沢森林公園」は県内最大級の公園で、芝生広場やアスレチックなどでアクティブな活動を楽しめます。

ペットを連れての散歩にもオススメで、散策コースが4ルートあるためご自身の体力にあったコースを選べます。またバーベキュー場でレジャーも楽しめ、老若男女が利用しやすい公園となっています。
また、本厚木駅の近くには相模川が流れているので、川を横目にジョギングで気持ち良く汗を流す方の姿も多く見受けられます。

ご当地イベントが多数開催される

本厚木では年間を通して催し物が多く開催されています。中でも有名なのは、春に行われる「あつぎ飯山桜まつり」です。桜の名所である「飯山白山公園」で桜を楽しみながら、飯山白龍太鼓・さくら輿・ダンスコンテストなどのイベントが行われます。

夏は「あつぎ鮎まつり花火大会」が人気です。相模川・中津川・小鮎川の合流地点より約1万発の花火が打ち上げられ、華やかな夜空から観客は目が離せません。
フィナーレ後には花火師への感謝の意を込めて、来場者が携帯電話のライトを灯す「あつぎSTAR☆LIGHT」が実施され、地元愛を直に感じ取ることができます。
ほかにも、神奈川県内のご当地グルメを存分に堪能することができる「かながわグルメフェスタ」といった人気イベントも開催されています。

本厚木の再開発

本厚木では、近年南口と北口の両方で再開発が行われ、南口は2021年に無事竣工し、北口の再開発は2022年現在も建設にむけての準備が進行中です。

南口の新たなシンボル「本厚木ミハラス」

2018年から開発が進められていた本厚木南口の複合施設が、ついに2021年4月に「本厚木ミハラス」として竣工しました。
こちらの施設は、1階〜3階部分が飲食店や医療施設、銀行、店舗などが入居する商業施設、4〜22階が、三菱レジデンス(株)が分譲する総戸数163戸(間取り 2LDK〜3LDK)のマンション「ザ・パークハウス本厚木タワー」となっています。
また、地下1階には駐車場と駐輪スペースが設けられ、駅前広場とミハラスを結ぶ歩行者デッキも整備されました。竣工から間もない本厚木ミハラスですが、今後、本厚木駅南口の新たなランドマークとなりそうです。

北口にも複合ビル建設予定!竣工は2023年

一方で本厚木駅北口ロータリーに面する駅前商業ビルも、2022年7月の着工を予定しています。こちらは総面積650.67㎡の敷地を利用し、飲食店、物販店、サービス店、クリニックなどからなる商業ビルとして生まれ変わる予定です。
竣工は、2023年9月を予定しており、同ビルを取得した店舗流通ネット株式会社は、すでに2022年1月にテナントの募集を開始しています。南口に続き、北口にも新しいビルが開発されることで、本厚木駅周辺のさらなる賑わいが期待できそうです。

地域最大のビジネス拠点、本厚木のランチスポット

神奈川県の県央エリア最大のオフィス街であり繁華街でもある本厚木は、ホルモンだけでなくおしゃれなランチスポットも充実しています。南口のどんぐり公園近くにある「ニルカフェ」は、ガパオライスなどのエスニック系からスパゲッティやサンドイッチまで、カフェならではのメニューを楽しめます。
また、3200円(税込)から蟹づくしのコースをいただけるかに料理専門店「かにしげ」もゆっくりランチをいただくのにオススメの店です。九州にも2店舗ありますが、関東では本厚木のみの展開で、本厚木店限定のコースなども味わうことができます。
そして、駅前のカジュアルなイタリアン「フーコディンディア」では、シチリアで修行したシェフが各地の郷土料理とワインを提供しています。
ランチは週替りのパスタランチを950円からいただくことができるだけでなく、コースメニューもあるので、ビジネスランチはもちろん、ちょっとした記念日などにもオススメのお店です。

本厚木のグルメ

小田急線には「厚木駅」と「本厚木駅」があり、栄えているのは本厚木駅の方になります。実は厚木駅は海老名市にあり、厚木市の繁華街といえば本厚木駅のことをいうのです。
厚木といえば、B級グルメのシロコロ・ホルモンを思い浮かべる人も多いと思いますが、ホルモンの有名店も、もちろん本厚木駅が最寄り駅になります。

本厚木にいったら絶対たべたいホルモンの店

前述の通り、一般的なホルモンと違い、豚ホルモンのやわらかい大腸のみを生の状態で提供している厚木市の焼肉店などでは、脂身を適度につけた新鮮なシロコロをはじめ、ホルモンの有名店が多いです。
本厚木でホルモンデビューするならまず外せないのが酔笑苑(スイショウエン)です。こちらでは、豚1頭から僅か2人前程度しか取れないという希少なシロコロを、売り切れ御免、お一人様1点限定でいただくことができます。
また、創業40年以上の歴史を持つ千代乃(チヨノ)の、特性のにんにく味噌ダレにつけていただくシロコロもオススメ。千代乃では、〆の「シロコロチャーシュー入りラーメン」(650円)もぜひ味わいたい一品です。

仕事帰りに訪れたい本厚木の居酒屋

大手企業の事業所の多い本厚木には、お仕事帰りのビジネスパーソンで賑わう居酒屋も充実しています。中でも赤ちょうちんの外観が親しみ深い「十和田」は、安くておいしいと評判のお店です。酎ハイは300円からとお財布に優しく、刺し身や握りなど海鮮メニューを豊富に取り揃えています。
また、さくっと飲みたい方には旭鮨総本店が手がける「御さしみ家ぼたん」もオススメです。こちらのお店は、東口をでてすぐというアクセスの良さも魅力で、昼は着席形式で海鮮丼などを提供していますが、夜はおでんと海鮮を立ち飲みスタイルで楽しむことができます。
駅前に飲み屋街がある本厚木駅周辺には、他にもそれぞれ個性あふれる居酒屋がたくさん軒をつらねています。

どんな飲食店がある?(1km圏内)

本厚木に多い飲食店は、居酒屋・和食・カフェ・BAR・イタリアン・フレンチです。繁華街のある本厚木では、レジャー要素のあるお店が人気となっています。特に居酒屋は人気が出やすく、このエリアだけで212件も営業しています。

どんな業態が出店チャンス?

本厚木に出店チャンスがあるのは、居酒屋や和食です。これらのお店はすでに多く営業しているため、新しく同じ業態のお店を出しても上手くいく可能性が高くなります。
同じ業態の店がある所にお店を出しても売り上げが上がらないのではないかと考える方もいらっしゃいますが、良い意味で競争意識が働くことから、成功する確率が高いといわれています。

業態別 募集中の居抜き物件一覧

居酒屋の居抜き
和食の居抜き
ダイニングバー

周辺の主なスポット

・本厚木ミロード
・ViNAWALK
・ららぽーと海老名
・七沢森林公園
・大山阿夫利神社
・長谷寺
・ぼうさいの丘公園
・海老名中央公園
・海老名運動公園
・厚木中央公園
・厚木神社
・七沢温泉
・引地台公園
・城山公園
・飯山白山森林公園
・金剛寺
・本厚木ミハラス

本厚木に似た地域

池袋

池袋のサンシャイン60通りには、ラウンドワンや映画館、ゲームセンターといった娯楽施設が並んでいます。駅周辺に繁華街があり、多くの人で賑わっており、規模は異なるものの、どことなく本厚木と雰囲気が似ています。
池袋(豊島区)で居抜きで飲食店を開業するための街情報

川崎

同じ神奈川にある川崎は、本厚木同様に買い物環境が充実した地域です。駅の東側には仲見世通という商店街、西側にはラゾーナ川崎プラザという大型ショッピング施設があり多くの人で賑わっています。

本八幡

元八幡はJR中央・総武線と都営新宿線、京成本線の3路線が使え、新宿や池袋まで40分ほどで行くことができます。首都圏近郊の都市でありながら、都内主要駅へのアクセスが良いところが本厚木と似ています。

関類似地域 周辺の募集物件一覧

池袋・川崎・本八幡の居抜き物件一覧

どんな客層?

【平日/昼】
厚木市は夜間人口よりも昼間人口が多くなっています。神奈川県の県央地域の中では、市外から仕事や買い物にやって来る方が多く、昼間は人口が増加します。ランチ価格は買い物に来た方が気軽に利用できる1,000円以下に設定しているお店が多いです。

【平日/夜】【土日】
前述の通り、通勤や買い物にやって来た方が帰ってしまうため、夜は人口が減少します。飲食店の利用客は地元住民に加え、仕事や買い物帰りの方が中心になり、メニューの価格は3,000~4,000円に設定しているお店が多いです。

人口特性

厚木市の住民の男女比は、2022年1月現在で、男性が115,353人に対し女性が108,098人です。男女比を見てみると、男性のほうが少し多めに住んでいるようです。また世帯数は、2021年12月のデータで、総人口223,724人に対して101,811世帯となっています。
このことからも、単身世帯よりもファミリー層が多い地域ということがわかります。

乗降人数

小田急電鉄小田原線本厚木駅の、2020年の1日平均乗降人員は97,984人です。こちらは小田急線70駅の中では第7位の利用率となっています。他路線と接続や連絡運輸を行っていない私鉄の中では、もっとも乗降人員の多い駅です。

本厚木の賃貸相場

本厚木の賃貸相場はワンルームが6.42万円、1LDKが8.8万円、3LDKで12.6万円となっています。本厚木と同じようなベッドタウンで東京都立川市や調布市と比べると、ワンルームの相場は本厚木のほうが若干高いものの、1LDKになると立川や調布が2万円前後高くなります。
交通アクセスが良く便利な街ですが、リーズナブルに住めるのが魅力となっています。

本厚木の店舗賃料相場

本厚木で店舗を借りている方は、毎月20~40万円の賃料を払っている方がもっとも多く全体の30%となっています。20万円以下という方も、全体の20%いらっしゃいました。比較的安く借りられる物件が多いようです。一方で、月に100万円位上の賃料を払っている方も約13%おり、賃料には幅があります。

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