東京都杉並区の荻窪は、その名を冠する「荻窪ラーメン」が有名です。ラーメン激戦区として知られる街であり、グルメの人に限らずラーメン屋に行けば大勢の人を魅了した味でお腹を満たせるでしょう。しかし、これだけが荻窪の魅力ではありません。クラシック音楽や古本探し、さらに公園からは見事な景観も望めます。そこで今回は、地名の由来にも触れながらラーメンを筆頭にさまざまな街の魅力をご紹介します。

多方面に魅力を発する杉並区荻窪

荻窪は杉並区の中央付近に位置する街であり、行政的には荻窪1丁目から5丁目の地域。広義には、荻窪駅周辺を中心に隣接地域も含みます。いろいろな楽しみ方を選べる街なので、ラーメンが目当てでなくてもおすすめです。

鉄道だけでなくバス・自動車でもアクセスが便利




荻窪駅には、JR中央線・総武線と東京メトロ丸ノ内線が乗り入れています。新宿など都心部からであれば、それほど乗り換えの面倒はないでしょう。

都心を離れると、同じ都内でも電車を使って荻窪に行くのは少し手間がかかる可能性があります。中央線を挟んで南北を並行する西武新宿線や京王線からは荻窪駅に直通する路線がなく、場所によっては最寄り駅から新宿などに向かった後に折り返してくる必要があるためです。荻窪駅付近には主要幹線道路として青梅街道や環状八号線が走っているので、電車に乗ると遠回りになる場合にはバスや自動車の方が直線的に移動できて速いかもしれません。

環状八号線は起点が羽田空港に近いので、飛行機を降りてから自動車をレンタルして荻窪へ移動する予定なら分かりやすく道に迷う危険性の低いルートのひとつです。

観音像が重くなる土地

町名は、イネ科の植物である「荻」と「窪」地に生い茂っていたことに由来します。この由来にまつわるエピソードして、荻窪の地を訪れた修行僧が、周辺に自生する荻を材料にして観音像を安置するお堂を造った話は有名です。

言い伝えによれば、お堂が造られたのは飛鳥時代の708(和銅元)年のことです。旅をしていたひとりの修行僧が荻窪の地を通過すると背負っていた観音像がとても重くなったので、「この土地に何か縁があるのだろう」と考え安置したという話です。お堂の名前は使用した植物にちなみ「荻堂」と名付けられますが、現在は「慈雲山荻寺光明院」と呼ばれています。

食べるなら荻窪ラーメン

荻窪は今や「元祖ラーメン激戦区」と呼ばれるほどラーメン店が軒を連ねており、窪駅の周辺を線路沿いに少し歩いただけでも多くの店舗が目に入ってきます。この街では戦後から次々にラーメン屋が営業を始めており、1949(昭和24)年に創業した老舗などラーメン通を納得させる名店が少なくありません。

代表的な一品が、醤油ラーメンに分類される東京ラーメンの一種「荻窪ラーメン」です。戦後、荻窪駅の北口に開業した数軒のラーメン屋が、このメニューを提供し始めました。大きな特徴として、濃い色のスープがあげられます。鰹節などの魚介系をベースにした和風スープが基本ですが、そば屋から転業した人が多かったことが背景にあると言われています。食通の文化人などにもファンが多く、実在のお店をモデルにした映画も製作されました。

ラーメンファンでなくても話題のタネにできるので、荻窪に行ったら一度はラーメンを食べておいて損はないでしょう。

文化人や政治家に愛された居住環境

荻窪は、1891(明治24)年に荻窪駅が開業されて以降、閑静な住宅街としても文化人や政治家からの人気を誇りました。別荘地としても知名度が高く、「西の鎌倉、東の荻窪」と称された時期もあります。

現在、「太田黒公園」として知られる場所は、もともと著名な音楽評論家の邸宅でした。老舗の喫茶店にはクラシック音楽が流れており、毎年の恒例行事として音楽祭が開かれるなど音楽文化がしっかり根付いています。文学とも縁が深く、与謝野晶子や太宰治など国語の教科書によく登場する文人も生活していました。その影響もあってか、この街には個性的な品がそろう古書店が充実しており、「本の街」という側面も持っています。出版社が集中する神田にアクセスしやすいこともあり、現在では作家だけでなく編集担当の人も少なくありません。

この地を好んだ政治家のひとりが、公家の流れをくむ近衛文麿です。彼の別邸は、多くの人に「荻外荘(てきがいそう)」の名で知られています。創建年代は、1927(昭和2)年です。もともと大正天皇の侍医の邸宅として設計されましたが、そこからの眺めを気に入った近衛がもともとの所有者から購入したと言われています。この出来事は、住宅地としての荻窪の評価を高め、音楽家や作家など多くの文化人が移り住んでくる契機にもなったという話です。現在、邸宅のある敷地の一部は公園として整備が進み、一般公開されています。

おすすめの楽しみ方

都内屈指のラーメン激戦区ですので、ラーメンが大好きな人に一度は訪れてほしい街。音楽や文学を愛する人は、古書店で面白そうな本を見つけてから老舗の喫茶店に入れば、クラシック音楽に包まれながら読書を楽しめるでしょう。静かな場所でゆっくり景色を楽しみたいなら、近衛文麿の別邸がおすすめです。

荻窪はグルメ・文化・景観など多くの楽しみを提供してくれる街なので、ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょう。

どんな飲食店がある?(1km圏内)

都内屈指のラーメン激戦区と言われている荻窪ですが、一番多い飲食店はラーメン店ではありません。和食211件が一番多く、その次に居酒屋165件、カフェ88件と続きます。ちなみにラーメンは51件あり、荻窪で4番目に多い飲食店です。

どんな業態が出店チャンス?

繁盛店の近くには繁盛店があります。そのため、新しく荻窪で飲食店を出店するのであれば、荻窪で多い業態の和食か、居酒屋がおすすめ。少ない飲食店でも「需要はあるのでは?」と思われるかもしれませんが、繁盛店飲なら認知度が高いのでお客さんを集めやすくなるでしょう。

関連ページ:業態別 募集中の居抜き物件一覧

居酒屋の居抜き
和食屋の居抜き
イタリアン・フレンチの居抜き
カフェの居抜き

周辺の主なスポット

・LUMINE(ルミネ)荻窪
・西武井荻商店街
・荻窪タウンセブン
・クラブイン荻窪
・杉並公会堂
・杉並区立博物館
・杉並会館マツヤサロン
・杉並区立科学館
・観泉寺
・杉並区立郷土博物館分館
・教会通り商店街
・本天沼三丁目交差点
・清水三丁目交差点
・四面道交差点

荻窪に似た地域

■中目黒
荻窪には緑豊かな公園が多いです。中目黒も目黒川沿いにたくさん公園があり、どこも都心にいながら緑を眺めることができます。
中目黒駅周辺で居抜きで飲食店を開業するための街情報
■町田
荻窪駅周辺にはルミネやタウンセブン、24時間営業の西友やドン・キホーテなど商業施設が集まっています。・町田駅周辺も「町田modi」や小田急百貨店、町田109、東京ツインズなどの商業施設があり、とても便利です。
町田駅周辺で居抜きで飲食店を開業するための街情報
■高田馬場
荻窪は都内屈指のラーメン激戦区と言われていますが、高田馬場も負けていません。近くにキャンパスやオフィス・住宅があるため、多くのラーメン店がしのぎを削っています。

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中目黒・町田・高田馬場周辺の居抜き物件一覧
  

どんな客層?

【平日/昼】
荻窪のランチ単価は1,000円です。荻窪は働く人より地元民の方が多いため、昼間は荻窪に住んでいる人を中心とした来客が予想されます。
【平日/夜】【土日】
荻窪のランチ単価は1,000円です。荻窪は働く人より地元民の方が多いため、昼間は荻窪に住んでいる人を中心とした来客が予想されます。

人口特性

荻窪の人口総数は37,714人です。男女別に見てみると男性が17,824人、女性が19,890人、女性の方が多く暮らしている街ということが分かりました。総世帯数は20,246世帯、他の杉並区の地域と比較すると多い傾向です。荻窪は人気の街・吉祥寺と近いということも影響しているかもしれません。

乗降人数

荻窪駅の平均乗降人員数はJR東日本が88,288人、東京メトロは85471人(どちらも2016年調べ)です。年度別に平均乗降人員数を見てみると、下がっている傾向が目立ちましたが、近年では増加傾向にあります。全体的に見て乗降客数は安定しています。

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荻窪の賃貸相場

荻窪駅の周辺の賃貸相場はワンルームで73,000円、1Kで82,000円、2Kで96,000円です。
1LDKと2LDKは各々124,000円、187,000円となります。杉並区の賃貸相場と比較してみると少し高めの相場ですが、東京都全体の賃料相場よりは安い傾向です。

荻窪の店舗賃料相場

荻窪駅の店舗賃料相場は、平均坪単価20,254円(最高坪単価461,777円・最低坪単価8,944円)となります。賃料別に見ていくと20万円~40万円が全体の半分を占めており、その次の20万円以下が30%のため、最低でも20万円あればいい物件が見つかるかもしれません。